マキペディア(発行人・牧野紀之)

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前衛党

2011年09月22日 | サ行
   参考

 01、搾取に反対して戦っている被抑圧階級が存在する所ならどこでも、社会主義者の宣伝は常に、そもそものはじめから、何よりもまず、武装しようという燃えるような欲求でこの階級を武装させている。しかも、この「欲求」は労働運動の始まる時には既に現存しているのである。社会民主党〔今の共産党は最初「社会民主党」と名乗った〕としてはこの燃えるような欲求を感じている人々に組織と計画的な行動の必要な事を教え、政治情勢全体を考慮する事を教えれば十分である。(レーニン「邦訳全集」第8巻165-6頁)

 02、プロレタリアートの社会民主主義的政党〔前衛党〕の保障は、もっぱら、先進的労働者を完全に自覚させること、即ちインンテリの党員と労働者党員の間の境界を完全になくす事である。(レーニン「邦訳全集」第8巻181頁)

 感想・「労働者、労働者」と言って、労働者という「言葉」が何か偉いものであるかのように考えているのは間違いだということです。レーニンも「労働者の立場」と「労働者階級の立場」の違いまでは自覚・定式化出来なかったようです。

 03、自由な政治的条件の下では我が党は完全に選挙制の原則に基づいて構成する事が出来るし、又そのように構成されるであろう。専制の下では党に所属する数千の労働者大衆全体がこれを行うことは不可能である。(レーニン「邦訳全集」第8巻188頁)

 感想・民主集中制についても、その原理的理解自体にも問題がありますが、更にあれは帝政ロシアの専制時代の治安機関に対抗するために必要だとされたものです。

 04、プロレタリアートの革命党の規律は何によって保たれ、点検され、固められるのか。それは、第1に、プロレタリア前衛の意識、即ち革命に対する献身、忍耐心、自己犠牲、英雄主義によって保たれる。第2に、広範な労働者大衆との結びつきによって点検される。第3に、前衛の行う政治的指導、戦略と戦術の正しさによって打ち固められる。これはただし、大衆が自分の経験に基づいてその指導の正しさを納得する場合だけである。(レーニン「左翼小児病」第2節)

 05、政党は通例、権威があり影響力のある経験に富んだ指導者の集団によって指導されている。(レーニン「左翼小児病」第5節)

 06、我々は我が党の度を越した膨張を恐れる。なぜなら、政権党には必ず銃殺にしか値しないような立身主義者や詐欺師が取り入ろうとするからである。(レーニン「左翼小児病」第5節)

 07、プロレタリアートの革命党は、指導者と階級及び大衆とを切っても切れないほど完全に1つのものにする術(すべ)を学ばなければならない。それを学ばないうちは、その党はその名に値しない。(レーニン「左翼小児病」第6節)