拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

舟歌

2024-01-03 09:01:44 | 音楽

例の音楽横好きの横野好夫君の大晦日の話なんだけど、横野君、「カーサクラシカのクラシックセッション」っていうのに行ってきたんだって。横野君、ここにしょっちゅう行っていて、参加者がそれぞれピアノ伴奏でソロを弾いたり吹いたり歌ったりして、で、この日、プロのソプラノ歌手さんがいらしてたんで、横野君、いきなりデュエットをお願いしたんだって(ずうずうしいったらありゃしない)。曲は「舟歌」……と言っても八代亜紀の曲じゃなくて、なんとか物語っていうオペラの中の曲で、で、とーっても楽しく歌えたんですって。そしたら、歌い終わったあと、美女ピアニストの金澤さんがばらしちゃったの。「この人は、おかま声をいいことに、片っ端から女性に申し込んでデュエットをする」って言って。そしたら横野君、恥じ入るどころか開き直っちゃって、自ら「しかもほとんどが人妻」って言ってえばってる。さらに、横野君、これはこっそり言ったんだけど「大学ノートにこれまでのお相手の名前を刻し、永く感謝の念を捧げます」だって。大相撲の表彰式のときの「賜杯にその名を刻し、永く栄誉を表彰します」をもじったと思ったらそっちじゃなくて、 モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」(ドン・ファンのイタリア名)ってオペラがあって、ドン・ファンなくらいだから何千人もの女性と一戦交えていて、家来のレポレロがお相手の女性の名前を帳面につけていて、それを読み上げる歌が「カタログの歌」で、そっちにかこつけたらしい。でもさ、ドン・ジョヴァンニの場合はスペインだけでも1003人(♪ミッレットゥレ)で覚えきれないからカタログにも意味があるんだろうけど、横野君の場合、大学ノートに書いたって始めの数行でおしまいんだから書く必要はない、そのくらい覚えてられるでしょ。そしたら、いつボケるか分からない。ボケたら一人だって思い出せない、って言う。ボケたら二重唱のことだって忘れちゃうわよね。因みに、なんで大学ノートのなのかというと、断捨離をしてたら、真っ白な大学ノートがたくさんでてきたんでその有効活用なんだって。いまどき紙は流行らない。せめてエクセルで作りなさいよ。ねっ!

ところでカーサクラシカのセッションって、自分の番じゃないときは飲食ができて、で、他の人達は「飲める」と言っても節制がきいてるから控えるのに、横野君は、「飲める」を「飲まなければいけない」と心得てて、それでもいつもは赤ワイン1本なんだけど、この日は大晦日だから始めにスパークリングを飲んでそれから赤ワインに行こうと思ったらスパークリングのグラスがなくてハーフボトルで、さすがに1.5本は多いかなと思ったんだけど、お店の人に「飲めますよ」って言われて(そりゃ、お店の人は勧めるわよね)、そうかな、と思って、どっちもたのんで、全部飲み干した頃、3回目の順番が回ってきて、この日、クラリネットを持ってきてたんだけどまだ吹いてなくて、でもたらふく飲んで吹いて上手くいったためしがなくて、だから「飲んだら吹くな」って格言を作ったはずなのにそれを忘れちゃうところが酔っ払いたる所以で、だから吹いちゃって、出来は格言どおりで、それでも「この状態からすれば上手くいった」とか言ってる。あたし、格言はどうしたの?って聞いたら、ここでも開き直っちゃって、格言は「飲んでも吹ける」に変えるんだって。で、それを証明することを今年の抱負にするんだって。



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