大山寺で奥の不動明王のお参り。
不動明王の真言「もうまくさんだ・・」と
何回唱えただろうか。
大嵐の中、大峰山を下るときに真言はどんなにか助けになったか知れない。
大山寺の付近の山の紅葉です。
今日は雲っていて江ノ島は見えません。
いつもの鐘撞きです。
鐘の音で、心が晴れ晴れします。
ケ-ブルに向かいます。
頂上まで運ぶそうです。
大変ですね。
ありがとうございました。
故杉本秀太郎先生の花ごよみ「冬」からシクラメン
リルケの『第一詩集』(1913年刊)から、シクラメンの咲く詩を一篇。
役者は星野慎一。
日はすでに暮れた。森は神秘的だったが、
小牛の群れの足もとに、シクラメンの花が真紅に咲き乱れ、
一樹一樹つばらかに、樅の喬木が残照にてりはえていた。
一陣の風が吹いた――すると 重苦しい靄が流れて来た。
はるばると歩いて来たので きみは疲れはてていた。
僕は、小さい声で、きみのいとしい名を呼んだ。
―――――――
この花の名を聞くと、たちまちにして病院の消毒液の気配がしてきて、
いっこうに心が燃えない。ひどい違いがあるようである。
シクラメンとの縁が薄いのだ。次の短歌二首を詠んだ吉野秀雄とシクラメンの
縁は濃厚だったのに。リルケと吉野秀雄が肩を並べている。
離れてしょんぼり、私は立ち尽す。
水やればこまごまふるへ起きなほるシクラメンの花十葉あまり
夕早く戸をさし固めうらやすし灯の真下なるシクラメンの花
いずれも歌集『天井凝視』(大正15年刊)所収。