2月24日
ドナルド・キーンさんが亡くなりましたね。高校時代、初めて読んだキーンさんの本は、中公文庫の「日本の文学」でした(なぜかこの本、いまは出ていないようです)。なんといっても興味を持って読んだのは、三島由紀夫との交流のエピソード。2人が同じホテルに泊まっているとき、三島が、「自分は、植物や動物の名称をあまりよく知らないので作家として恥ずかしい」というような発言をします。そのとき、近くで犬の鳴き声がしたのでキーンさんが、「あれは犬ですよ」というと、「それぐらいはわかります」と三島が答えて2人で笑った――そんな一節があったのを覚えています(すみません。このエピソードはたぶん「日本の作家」という本にあったという気がしてきました)。
来年は三島由紀夫が亡くなって50年なので、著作権が切れるのだと思います。廉価版の全集や電子書籍もきっとたくさん企画されることでしょう。楽しみです。その次に志賀直哉の没後50年がきて、ここでもいろいろ出るでしょうね。そうして、そんなことを言っているうちに私もめでたく没することでしょう。
ドナルド・キーンさんが亡くなりましたね。高校時代、初めて読んだキーンさんの本は、中公文庫の「日本の文学」でした(なぜかこの本、いまは出ていないようです)。なんといっても興味を持って読んだのは、三島由紀夫との交流のエピソード。2人が同じホテルに泊まっているとき、三島が、「自分は、植物や動物の名称をあまりよく知らないので作家として恥ずかしい」というような発言をします。そのとき、近くで犬の鳴き声がしたのでキーンさんが、「あれは犬ですよ」というと、「それぐらいはわかります」と三島が答えて2人で笑った――そんな一節があったのを覚えています(すみません。このエピソードはたぶん「日本の作家」という本にあったという気がしてきました)。
来年は三島由紀夫が亡くなって50年なので、著作権が切れるのだと思います。廉価版の全集や電子書籍もきっとたくさん企画されることでしょう。楽しみです。その次に志賀直哉の没後50年がきて、ここでもいろいろ出るでしょうね。そうして、そんなことを言っているうちに私もめでたく没することでしょう。