麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第416回)

2014-01-26 18:44:56 | Weblog
1月26日


新訳文庫からホフマンの「砂男/クレスペル顧問官」(大島かおり訳)が出ました。すでに読みました。ホフマンの幻想は、童貞が思い描く悲喜劇めいたところがあり、私は20歳ころから文句なく好きですが、以前(30歳ころ)職場の後輩(青学でプロレタリア文学をテーマに卒論を書いたという男)にすすめたら「ただ暗いだけでいいとは思わない」と感想が返ってきました。そう感じる人がいるのももっともだ、とも思います。根底にあるのは恥ずかしいほどのロマンチシズムなのですが、作者がひねくれているために(ゲーテみたいに素直でないためにというか)、思いつめたような悲喜劇になるのです。ファンからすればそこがまたいいのですが。池内紀、種村季弘訳も持っていますが、「砂男」はこれが決定訳のような気がします。読みやすい。興味がある方はぜひ読んでみてください(いま調べたら、この訳は昔旺文社文庫で出たものの改訳のようです。旺文社文庫もかなり持っていますが、知らなかったです)。

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生活と意見 (第415回)

2014-01-19 23:47:37 | Weblog
1月19日

以前挫折した、角川ビギナーズクラシックスの「うつほ物語」を読みました。津島佑子さん編訳によるものより長くてちょっと退屈ですが、おもしろかったです。
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生活と意見 (第414回)

2014-01-11 20:25:59 | Weblog
1月11日

生活のために仕事をしていました。
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生活と意見 (第413回)

2014-01-06 07:46:22 | Weblog
1月6日


とうとう約ひと月、風邪をひいたまま。
原稿の手入れは進めています。今年中には読んでもらえる形にしたいと思います。
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