麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第562回)

2017-05-07 21:21:36 | Weblog
5月7日

先週「吸血鬼」を読み終わりました。「魔術師」同様、長編の傑作だと感じました。疑問点は何か所も残っているのですが、最後に明智と文代さんの結婚の報告があったりして、「もう疑問点なんかどうでもいいや」という気にさせられました。それでも、ひとつだけ疑問を書くと、この小説はなぜ「吸血鬼」というタイトルなのでしょうね? 伊豆の踊子の踊子がなんなのかわからなかったような根本的な疑問ですね。むしろ、この犯人のほうが魔術師と呼ぶにふさわしいような気もしますが……。いや、「まるで吸血鬼みたいに怖いやつ」ということでいいんでしょうね。ボンクラがどうこういうことではないですね。さてお次は「人間豹」。タイトルからしてやばい感じですが、45年ぶりにその世界に入り込んでみましょう。
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