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映画にワクワク

「戦場にかける橋」、死の鉄道建設!

2024-03-28 15:37:36 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

シリアスドラマ好き ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞

ピエール・ブールの同名小説の映画化。

第2次世界大戦下の1943年、ビルマとタイの国境付近にある捕虜収容所を舞台に、捕虜となったイギリス人兵士と、彼らを利用して橋を造りたい日本軍人たちの対立と心の交流を描く。

出演はウィリアム・ホールデン、アレック・ギネス、早川雪舟。

57年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞を含む7部門で受賞した。

鉄橋建設を急ぐ斉藤大佐は、米軍のシアーズとともに建設現場で働くことを彼らに命令。工事は着々と進み橋は完成に近づくが、丁度その頃、同じ英軍の手によって橋の爆破工作が進められていた・・・。

日本将校の矜持とイギリス将校のプライドが対立し、お互いの意地の張り合いから膠着状態が続く前半の持続する緊張感。

ラスト、そのすべてを目撃していた軍医が茫然として漏らす「madness」の言葉と、「クワイ河マーチ」の晴朗にして勇壮な調べが交差するエンディングは、戦争という愚かしい行為の中ではどんなに高邁な大義や、目標を掲げようとも、それが如何に欺瞞に満ちた虚妄であり、ふとしたきっかけでたやすく狂気へと転化するかということをまざまざと示している。

 

 


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