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米中メンツ丸つぶれ 北朝鮮ミサイル発射

2017年05月16日 | 国際問題・紛争

トランプ米政権が硬軟両面の圧力をかける中、北朝鮮が5月14日、新型とみられる弾道ミサイル発射に踏み切った。

融和路線を示す韓国新政権発足直後、中国が威信を懸ける国際会議の初日という侮辱的なタイミング。

金朝鮮労働党委員長は強硬姿勢を貫き、対話の機運に冷や水が浴びせられた。

メンツをつぶされた米中両大国はどう出るのか。

レッドライン(越えて牡ならない一線)を巡るぎりぎりの駆け引きが始まった。

「Xデーは5月13日だ」。

日米両政府当局者の予想は、雷交じりの悪条件により結果的にずれた。

だが、北朝鮮は天候が回復した翌日早朝、ちゅうちょなく挑発行為に打って出た。

これに先立つ4月上旬の米中首脳会談。

外交筋によると、トランプ氏が「(中国に)経済の問題はいろいろあるが、もし北朝鮮を締め上げたら甘くしてもいい。 ディール(取引)だ」と迫ると、習近平国家主席は「分かった」と答えた。

中国が北朝鮮への圧力強化を決めた瞬間だった。

「新たな形の国際関係を構築しなくてはならない」。

習氏は5月14日、国際会議のため北京に集まった約100力国の千人以上の代表を前に、中国が世界をリードする意気込みを高らかに宣言した。

自身が提唱したシルクロード経済圏構想「一帯一路」推進のため、国を挙げて準備してきた重要イベント。

核実験の翻意に成功し、挑発の抑え込みに手応えを感じた中国は、会議に北朝鮮代表団を受け入れた。

ミサイルが発射されたのは開幕のわずか5時間前。

「ハレの日」に顔に泥を塗られた習氏の怒りは計り知れない。

米空母を派遣するなど、核問題に「とてもしっかり対処してきた」と胸を張っていたが、挑発は止まらず、トランプ氏は我慢の限界を試されている。

ミサイルの落下場所が「日本よりもロシアに近かった」と強調したのも、北朝鮮への経済協力に前向きな姿勢を示すロシアヘの当て付けだ。

習氏を「ほめ殺し」にして影響力を行使させ、北朝鮮を交渉の場に引きずり出す戦略を描くトランプ政権。

トランプ氏は金正恩氏と「適切な状況であれば会う」とまで語ってみせたが、効果を上げていないと判断すれば、矛先は中国に向く可能性もある。

一方の北朝鮮のよりどころは、融和姿勢を示す韓国の文在寅新政権だ。


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