Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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アルファロメオジュリアSS修理完了です

2021-08-19 20:00:17 | ミニカー修理

本日の山陰は薄い雲はありますが晴れています。
気温は少し高めかな〜
屋外では湿度が高いせいか蒸しっとします。

出勤してから畑を見回りましてオクラと茄子を収穫し・・・
その後は安全協会のお仕事で総会の資料や会費の請求書を配って歩きました、ついでに自宅の改装でお世話になった内装屋さんにもお支払いに立ち寄って来ました。
これだけ市内を歩き回りますと午前中の時間は終わってしまいます。
そしてランチタイムですが・・・今日から再開の割には暇でした。
まあボチボチ出来れば良いのでまあ良いでしょう。
気持ちが緩んでいたのか・・・忘れ物が1つ有ったのは内緒です(笑)

午前中の余った時間から・・・本業を開始です。
スタートダッシュは大事なんですよね〜。
昨日デカールを貼ってから塗ったウレタンクリアーを磨きましょう。
当然ですがクリアーを塗った部分と塗らなかった部分には塗膜の段が出来ています。
まずは2000番のペーパーで研磨して段を取ります。
磨き過ぎには注意が必要ですね〜。

次にラプロス8000番を使って研ぎますとあれだけ白くなっていた削った部分ですが・・・こんな具合に削った部分が落ち着きます。
目を細かくしてゆきますと周囲の部分もオーバーラップして磨いてゆきますので磨きの部分は少しづつですが広くなってゆきます。

この後は3Mのハード1とウルトラフィニッシュをつかって磨きますともう塗装の継ぎ目は全く見えなくなりました。

続いて・・・気になる部分なんですが・・・
ライトなんです。
外した部品はホワイトメタルにメッキをしてエッチング板で作ったレンズカットに見せかけた部品を入れて上に透明な樹脂を盛った物が付いていました。
がこの樹脂が曲者なんですよね〜。
時間の経過でどうしても黄ばんで来ます、するともうどうにも再生が難しいのです。
オマケに実物と構造が違うので全く本物らしく無いのです。
最初は樹脂だけ剥がして盛り直して・・・と思っていましたがどうも気になるんですよ、構造の違いが・・・。
ちなみに下の写真がミニカーから外したライトです。

で・・・いつもの様にリムを旋盤で挽いて作ります。
大きさは付けられていた物と同じ大きさにしています。
バフを掛けてピカピカに磨きまして・・・

次はアルミ板をプレスして磨きましてライトの反射板にします。
中央にはヘッドライトのバルブに見立てたスチールボールを接着します・・・まあこれはいつもの技法ですね。
この上に透明なヘッドライトのレンズを接着します。
少し前に作ったミニピックアップのヘッドライトと同じレンズでしてレンズその物にレンズのモールドが入れてありますので実車のヘッドライトと同じ構造なのです。

このヘッドライトを装着する為にはライトの本体の入る部分を少し掘らなければなりません・・・実車と同じ構造なので反射板が球面なのです。
その球面が収まるだけボディをリューターで加工します。
完成品に加工するのはなかなか勇気が要りますね〜(冷汗!!)
この後掃除機を筆を使って削りカスを掃除しましたレジンの削りカスは静電気を帯びるので何度か掃除しないとなかなか綺麗にならないのです。

ライトのリムを先に接着してまして硬化したら次は反射板を入れます。
この場合、反射板の縁がライトリムから少し下がる位に調整しておきましょう。
理由はレンズをまだ取付けないといけないからですね、レンズの縁がリムの縁と同一の高さになる様にしたいのです。

 

次はライトのレンズを取付けて・・・
良い顔つきになったかな?
少なくともあの黄ばんだライトよりもスッキリしたのではないかと・・・
ついでにフロントのグリルにアルファロメオのエンブレムデカールも貼り付けておきました。
上にはウレタンクリアーを乗せてありますから多分剥がれたりする事は無いと思います、耐久性と見た目のバランスは大事ですよね。

次にテールですね
テールのエンブレムも追加した時にランプ類やナンバープレートは外してありました。
それを元に戻しますがそのまま戻す訳では有りません。
形状はともかく・・・接着剤がこびりついて白くなった部分が有るのです。
瞬間接着剤だったらしいので表面を研磨して接着剤を取り除きましてクリアーレッドとクリアーオレンジを塗り直しておきます。
塗直しは持ち手が無いのでこのよう爪楊枝に固定しておいてから作業します。

塗料が乾きましたら取付けます。
これでリア側も元通りになりましたね・・・。

実はもう一つ気になった物が有りまして・・・
フロントフェンダーのウインカーですが・・・水滴型のエッチングの中央を凹めただけの物にオレンジ色の塗料を塗っただけの物だったのです。
昨日のブログで日本にある古いSSの写真を検証していましたがそのウインカーは長四角な物が付いているのです。
ただ、ウインカーに関して言えば登録された国で交通法規が違います(日本では登録された年代に依っても違います)のでこのウインカーが無くても良かったり、大きさまで決められている国も有るのです。なので形状や大きさに関して言えばどの形状でも問題は無いと思いますが・・・表現としてエッチングの凹みに色をさしただけというのはちょっと褒められないのですよね。
外してみますとボディにウインカーの位置がわかる様に凹みが有ります(丸い凹み)ので無しという訳にはゆきません。
昨日のブログの写真から長四角な物を作ってみました。
何かのウインカーのエッチングを発見しましたのでそれを使いました。

それにクリアーオレンジに塗られた透明のプラ板をカットして貼り付けてレンズにしています。
金属製のエッチングはほんの僅か見えますのでメッキの枠が付いている様に見えるかな・・・。
話しが前後しますがワイパーも元通りに戻しまして・・・ほぼ完成ですかね。

思いがけず、時間がかかってしまいましたがアルファロメオジュリアSSの修理完了ですね。
この後はクリアーカバーを磨いて被せます。
明日はお客様の元に旅立ってゆく事になります。

喜んで頂ければ幸いです。

さてお盆は終わってしまったけど・・・もうお一人だけ修理待ちの方がいらっしゃるんですよね〜。
明日からはAMGに戻りたいですが少しづつ修理もご紹介出来たらと思います。
しかも実車系のご依頼もあったりしましてね・・・時間が無いです(笑)