Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エボラ・・・ニアミス!?

2014-10-31 11:33:49 | Benz Tropfenwagen
10月27日の月曜日に自宅に帰ってからニュースを見て少々驚きました。
同日、羽田空港でエボラ出血熱に感染の疑いの有る方が見つかったと報じていました、時間は確か夕方4時頃らしいのですが・・・僕が空港に到着したのは4時30分頃だったのでその直前という事になりますね。
しかし空港には一切その様な情報は無かったので知らなかったんですよね。
私がいたのは第一ターミナルなのですが感染が疑われる方が見つかったのは国際線なので第二ターミナルだったのかもしれませんが・・・それにしてもたまたま同じ時間に近い場所にいた事、空港では一切情報が無かった事を考えると何時誰が感染してもおかしくない状態だったのかもしれませんね。
無駄な情報を流して混乱を起こしてもいけないのですが・・・そのコントロールは難しいでしょうね。

まあ最終的に陰性という事だったので事態は収束したんですが・・・
一つ間違ったら国内で蔓延する恐れも有る訳ですね、気をつけなくちゃ~ね。

さて今日の制作ですが、昨日の続きでトロップフェンワーゲンを進めてゆきます。
昨日までで後半部の筋彫りとマフラーが完成しましたので遅疑はフロントです。
ここで少し困った事がライトの部分を真鍮パイプで作ってありますのでこの部分は超硬タガネでは筋彫りが入れられません。
そこで糸鋸の一番細い物を使って一度切り込みを入れて裏側をエポキシパテで詰め物をしておいて仕上げる事に致しました。
エポキシパテを詰めるのは仮組が完全に完了してアセトンに浸けて分解してからの作業になります、そうしないと安定している樹脂であるエポキシパテがアセトンで問題を起こす可能性が有りますからね。

ここで忘れ物を発見!
シャーシとボディを留めるビス穴の位置を変更したのですが古い穴がまだそのままになっていましたのでメタルを使って修正しておきます。
メタルは冷えれば固まりますから時間短縮になりますね。
さすがにこんなに厚みの有る板は間違って溶かす様な事はしないでしょ?

削って均せば見た目も最初の状態と同じです(笑)

次はダッシュボードを作ります。
ボディの中央部の上側の形状を変えていますのでキットのパーツはほぼ役に立たなくなっています。
表側のパネルは資料写真を見た場合にかなり明るい色をしています(もちろんモノクロ写真ですが・・・)ので材質がアルミと見ました。
そこでアルミ板を使って作りました。
余りピカピカでは変ですからへアライン仕上げにしています。
もう一枚の真鍮のものはボディ側につける為のものでしてここにメーターデカールを貼ってアニメセルをサンドイッチして仕上げる予定です。

ボディに取付ける側のダッシュボード下の一辺には真鍮線の0.8mmを裏打ちしておきます。
これは想像なのですがダッシュボードやステアリングシャフトを支えるフレームがここに付いているはずなのでフレーム代わりにつけておきました。

こんな感じでステアリングシャフトも取付ける訳ですね。

メーターパネルをボディに取付けてみます、まずまず良い感じではないかと思います・・・

アルミパネルも乗せてみました後はメーターリングですね・・・雰囲気を作るのには重要なものです。

次はシートを作ります。
キットではシートバックがZ型になってドライバーとアシスタントがオフセットした形になっています。
ボディをシートのオフセットが大きくなる様に加工していますのでシートの部品はキットの物を使う訳にはゆきません。
なのでメタルの板を使ってシートバックを作り直します。

ボディの内側の形状と合わせた形状/大きさとして隙間が最低限になる様に盛って削りを繰り返して調整致します。
もちろんシート座面との兼ね合いも調整が必要ですね。
しかもそのままでは何か板の様な固いシートの様に見えますので表面も柔らかい感じが出る様に整形をしないといけません。

この続きはまた明日の仕事となりそうです。
明日は雨模様なので一日中制作が出来そうですよ(笑)

10月もあと少し・・・いよいよ晩秋ですね

2014-10-30 22:41:35 | Benz Tropfenwagen
今日も良い天気でして青い空には雲がかかる事は有りませんでしたね。
次の週末からの3連休は天気が崩れると聞いていますが11月3日だけは降らないで欲しいです、そう!安来アサヒほろにが会の親善ソフトボール大会が有るんです。
だから雨は困るんですがね~こればかりはどうしようもないので予防策としてはまあテルテル坊主を作るくらいしか無いのでしょうね。

製作の方はアトランティックのエンジンを考えながらトロップフェンワーゲンを作りましょう。
ボディの方は数日前からスリットの加工をしていますがまだ終わっていません、今日は最後に残った左側のエンジンサイドの物を作りましょう、ここのスリットは前側からの空気を取り入れる為の物が5枚、後ろ側に抜く為の物が2枚のスリットになっています。
キットでは前側が4枚のスリットになっていますので枚数が違います、まずはこの違ったスリットを削り取ってしまいましょう。

次に穴を開けますが前側は縦が5.0mm前後長が8.0mmですね、後ろ側は縦が5.0mm前後長が3.0mmの穴空けます。

前側のスリットを取り付けまして・・・。

後ろ側の2枚を取り付ければスリットの完成ですね。

これは?
良くわからない方もいらっしゃるかもしれませんが、これはキットに入っているエキゾーストなんですね。
元キットはレーシングカーなのでサイレンサーが付いていませんのでこのままでは公道を走る訳にはいかないと思われます。

ちなみに製作中のボディにとり付けてみますとこんな感じ・・・
エンジンルームからの出口は斜め下を向いていますね。

実車では真後ろに出ていますね・・・しかもその後ろで少し太くなっていましてこの部分がサイレンサーではないかと思います。
ただサイレンサーの部分はリアフェンダーが後ろ側に向かって下がっていますのでそれを避ける様に斜め下に下がっています。

最初にエキゾーストの出口の穴を掘ります。
そうそう素材は1.5mmの真鍮線でして中央に1.2mmの穴をあけてやります。
排気管の肉厚は0.15mmは有りますのでまだ余裕が有りますね。

サイレンサー部分をつくります。
中央の穴は1.6mm長さは10mm程、両脇にカシメによる縁を再現してみました。

サイレンサーの中央部に0.8mmの穴をあけてボディに固定します。
こんな場合はV型に削った木製の台に固定しますところがったりしないので穴開けが楽になりますね。

エキゾーストにサイレンサーを組み込んで固定用の真鍮製のピンを差し込んでハンダを流します。
表側に流れない様に最小限でとどめますね。

エキゾーストを早くボディに付けたいのですが元々の固定穴をメタルで塞いでおかなければなりませんね。
こんな時にもパテは使いません・・・でもこれはメタルのボディにはメタルが良いからと言う事ばかりでは有りません。
パテですと完全硬化まで時間がかかりますので待ち時間が発生してしまうのです。
まあ仕上げでも経年変化を考えてもメタルの方が良いので願ったりかなったりという事でしょうか。

エキゾーストを取り付けてみました。
ボディの貫通穴は少し大きめに空けましたがここは後でカバーが付きますので御心配無く!(笑)

エキゾーストの固定ですが模型的にはサイレンサーの後ろ側にピンを打っていますが実車ではどうなのかと心配する所ではあります。
この様な場合は普通の場合サイレンサーの後ろのパイプの部分でバンドを使って固定しています。
なのでこんな感じで付けてみました。

続いてエキゾーストがボディから出て来る部分にカバーを付けています。
このカバーですが真鍮板を叩いて作っています、これくらい小さいと叩くのもちょっと大変かな!?


250TR・・・もう2台納品完了しました

2014-10-28 18:30:28 | Bugatti Type57SC Atlantic
26日の早朝から27日の夜までかかって群馬県まで納品に伺って来ました。
ご依頼者のIさんとOさんは以前にもお会いした事が有りますから久しぶりに旧友に会った様な物ですし、嗜好が同じ1/43という事も有りまして話しが盛り上がらないはずが無いですね。
まず26日は高崎駅に集合でした、そこから草津温泉までOさんの車で移動です。
夕方には目的地に到着しまして早速名物の「湯畑」を見物しました。

本来草津温泉ですと「湯もみ」という作業を行う施設が有るのでそれを見学する事も出来るのですが今回はちょうど施設が建て替えになるので取り壊しの最中でした。
「湯もみ」と言うのは熱い温泉の湯を木の板でかき回して温度を下げる作業でしてこの草津温泉の特徴の一つなのですね。
この情報は前回メイクアップの35周年で上京した時にたまたまTVで見ましたので事前の情報という事で知っていましたよ・・・東京のTVはチャンネルが多いので見る確率を考えるとご縁でを感じますね~。
湯畑の源泉には湯の花と言われる硫黄分が結晶化!?していますがその量はハンパじゃないですね~。

そして湯畑の上側に有る白旗源泉がコチラの木造の建物ですね、元々は源頼朝が源泉を発見したと言われる由緒正しい源泉なんですよ。

そしてその夜は遅くまでお話が続くのでした・・・(笑)
翌日はOさんの案内で富岡製糸場を見学しました。
まあここは何の説明も要らないですよね、その昔私が小学校か中学校の時に社会科の教科書に出ていましたし世界遺産登録をされたというニュースはまだ最近の事ですね。

中にはまだ製糸の為の機械もそのまま残っていまして保管状態は良いですね、少し整備したら動きそうでした。
実際に動く所はビデオでしか見られないのですがこの機械の動きがかなりメカニカルなんだろうと感じるのは私だけでしょうか・・・?出来る事なら一部でも動かして見学者を楽しませて欲しい物です。

この後新幹線で東京に戻りまして某ショップにビンセントブラックシャドウを納品し今回の3台の納品を終えると今までの疲れがドッと出まして帰りの飛行機の揺れは「ゆりかご」の様だったと・・・帰宅後爆睡いたしました。

さて納品が完了しまして再スタートの今日なのですが、今日は広島からFB友達のIさんと奥様そして制作された250GTOの反響が今でも凄いKさんがいらっしゃいました。
ここでもさんざん盛り上がってしまいまして・・・(笑)
当然ですがKさんの素晴らしい250GTOを生で拝見しまして・・・良い思いをさせて頂きました。
Iさんのアストン様はまだ途中らしくお出でが無かったのですが、まあ完成後のお楽しみと言う事で・・・プレッシャーをかけておきましょう(笑)
さて夕方からはブガッティアトランティックを少しだけ検証致しました。
カテゴリーを作ってから少し時間が空きましたがこの間何もしなかったのでは無く他の方から何人か同時製作のお問い合わせを頂いておりましたので製作をストップしておりました。
作るなら同時に作らないと同じ作業を何度も繰り返さないといけなくなりますからね・・・先日まで作っていた250TRよりもまだ困難な製作になりますから慎重に事を進めております、時間がかかったのはその為なのです。

まずはエンジンの選定です。
アトランティックは8気筒のツインカムのエンジンを搭載しておりますので一番身近な物ですと以前フィーリング43からエンジンキットとして発売されていた物が使えれば一件落着なんですね。
ですがそうは問屋が卸さないのです(笑)
フィーリング43の同エンジンの長さは15mm程度なんですね。

参考物件となっているCMCの1/18ミニカーのエンジンは全長が50mm程も有ります。
エンジンルームの納まり感は良い感じです、実車の画像を比べても良い大きさなんですね。
これを1/43に換算すると約21mmとなります・・・つまりフィーリング43のエンジンは28%程も短いと言う事になりますね。

ウェスタンモデルのボンネットに21mmの長さをマーキングしてみますとCMCのミニカーと同じ感じになります、やはりこれ位は大きく無いとバランスが良く無いですね。

マジックの線をシンナーで消してからフロントバルクヘッドの位置をマーキングしてみます。
そしてそこにエンジンを当ててみると印象が見えて来ますね・・・これはフロントミッドシップになるくらい短いですね(笑)

大きな1/18と並べて印象を確認しますがもうこれは話しにならない大きさの違いが有りますね。
どうせレジンのエンジンではキサゲ模様も付けられないし完全に作り直しをしないとダメそうですね・・・。


Heco 1/43 Bugatti T57SC Atlantic

2014-10-25 21:16:11 | 最近手に入れたキットのご紹介
Heco製の1/43レジンキットです。
Hecoと言いますと私の印象ではちょっと変わった車・・・古いクラシックカーの完成品のメーカーという印象なのですが皆さんは如何でしょうか?
実際には古い車ばかり作っている訳ではないのです。
ただキットも出していたのか?と言うと正直言いまして余りよくわかりません、ただ過去にヤフオクで何度かHeco製のキットを見た記憶が有ります。
量産の過程で余剰に作った物をキットとして販売していたのか関係者が市場に流したのか良くはわかりませんが数は少ないながらも市場に存在している様です。
その一つがコレですね・・・。

まあそれはそれとしてキットのご紹介をしておきましょう、数が少ないので余り参考にならないかもしれませんが・・・。

ボディ/シャーシ共レジン製でして気泡は少なく奇麗なキャストですね、多分真空で抜いていますね。
プロバンスなどよりもキャストの精度が高そうですね・・・たまたまでしょうか?

大きさもなかなか良い感じでして上側のメタル製ボディはウエスタンモデルの物ですがフロントフェンダーの前後が少し短い位で全体の大きさはほとんど同じ幅も誤差程度しか変わりません。
リアウインドの形状はHeco製の方が一般的な形状ですね。
ルーフの長さとか角度は少し(ほんの少しですが)違いますね、しかし全体の印象は双方とも良い感じにとらえられていますね。
ボディ形状がアクの強い物ですから間違えようも無いのかもしれませんね~。

ボンネットのサイド側はメッシュが埋め込まれていますのでこの部分だけエッチングのパーツの様ですね。
この方法は賢明な方法ですね、厚みは最小限にしてメッシュを埋め込む事が出来ます、今回制作する作品はフルディティールなのでこのボンネットにヒンジをつけなければなりませんね~大丈夫か?俺!(笑)

メタル部品もこの通り・・・
メッキの部品になっていますね、ランナーから外していないという事はキットとして出荷されたものという事が出来ますね。
完成品を分解した物ならランナーから部品が外れているはずですからね~。

グリルだけは半完成品になっています。
ブガッティのエンブレムは何となくクリアコートまでしてある様に見えます。

ホイールはBBR製か!?たぶん同じ物ですね~。
ワッシャーはブレーキドラムでしょうか?インストが無いのでよくわからないですが、たぶんそうでしょう。


このキット大変良く出来ていますね~、構造も量産向きで正確に組めそうです。
ボディの修正も最小限でいけそうです、良いキットを頂きました。
Hecoの印象が変わりましたね~!

明日と明後日は納品のため更新をお休み致します

2014-10-25 18:31:08 | Vincent Black Shadow
今日も良い天気でしたね、日中は日の当たる所にいると暑い位でした。
25°近く有ったかもしれませんね、朝や夕方にはす~っと涼しくなるのはさすがに10月下旬です。
本当に過ごしやすい季節ですね、そう言えば今日朝電話が有りましてストーブ用の薪を分けて欲しいとの事、以前にお話をしていた方でして覚えていて下さった様です。
薪ストーブの季節もすぐそこまで来ていると言う事でしょうか、当店の薪ストーブもまだパッキンを替えたい所ですが・・・今年も調整で済ませようかな~まだ切れている訳では無いですしね。

「少し前にビンセントブラックシャドウは完成したんじゃないの?」とか「また忘れ物ですか?」とか言われそうですが今日は違うんですよ。
完成後に注文していたと受注のケースが届きましたのでこれから最後の仕上げに入ります。
カバーの方は埼玉県の草加市の業者さんに作って頂いております、ちなみにこの業者さんは大阪の◯川さんもここで作ってもらわれるらしいです。
今回は1個だけなので送料などで高い物につきますが良い物は良い訳です。
木製のベースはクリアーのカバーが完成してから友人のこの方に作ってもらっています。
同級生なのでいつも無理を聞いて頂いています、僕はお世話になってばかりなので頭が上がらないんですよ・・・本物の職人さんですね。

出来上がった展示ベースにオイルステインで着色します、明るいボディ塗色の場合には暗めに、今回の様にブラックのカラーで塗ってある場合には少し明るめの茶色にします。
他にもボディカラーによって少しずつ調節して作品が引き立つ様にするのです。
せっかく作った作品を一番引き立たせてくれる様に変えているんですね~だから展示ベースまでハンドメイドなのはそんな理由もあります。

ウレタンクリアーを研ぎます。
研ぐと言ってもペーパーは模型の様に細かな物では有りません240番とか320番とかせいぜい400番までくらいですかね~。
面が出る様に丁寧に研磨します。

フラットクリアーを塗りまして硬化を待ちます。
今回はお客様のご要望で製作者のサインと日付を入れて欲しいという事なのでこんな感じに入れてみました。
サインはエキゾースト側、日付はその反対側という風に入れております。
今回のビンセントブラックシャドウの場合右サイド/左サイドで雰囲気がかなり違います、見える見えないに関わらず作れる部分は全てつくると言うのが私の信条なので作品に裏/表を付けたくなかったのでこの判断に至りました。
そして、、木製の展示ベースは艶消しで塗っています。
これも光沢が有りクロームメッキが引き締めている作品なので艶有りと艶消しのコントラストを付けたかったのです。

そして展示ベースに取付けられましてクリアーのカバーを取付けてみました。