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映画感想―『ワルキューレ』

2009年11月17日 | 映画感想

~あらすじ~
ナチス・ドイツの敗色が濃くなった第二次世界大戦末期。ドイツ将校シュタウフェンベルクは、ヒトラーの思想や政策に強い疑念を抱き、ドイツの未来を憂うが故に反逆者となることを決意する。
運命の1944年7月20日。大本営<狼の巣>爆破計画。爆弾の作動から脱出まで、与えられた時間はわずか10分。戦乙女ワルキューレは果たして誰に微笑むのか。


~感想~
実話のヒトラー暗殺計画を元にした映画、ということですでにバッドエンド確定・悲劇まっしぐらなことは21世紀の我々には自明のことなのだが、だからといって盛り上がらないということは全くない。
さすがに緊張感こそ薄いものの、史実をほぼそのままなぞる展開と、実際に事件の起こった場所で撮影し、装備や兵器も当時のものを再現したというこだわりの舞台設定で、みんな英語で話し英文で通信しているという不自然さもあまり感じることなく、臨場感ある物語に仕上がっている。
謀略戦だけに戦闘シーンすらほとんどない、いたって地味な映画なのだが、個人的に興味の深いナチス・ドイツということもあり、最後までだれることなく鑑賞。
観終わった後にはwikiで実際のワルキューレ作戦を調べるのもまた楽しい。


評価:★★★ 6

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