2日目はずいぶん早く目が覚めた。O君のいびきがあったもののやはり遠くまで来ると、それなりに疲れはあるんだろう。比較的 よく眠れた。各自が起きてきてすぐに朝食に行く。ほとんどのホテルでは朝食はバイキング形式となっている。レストランに入るとテーブルに案内され、そこから各自が一品ずつ取っていくが、このバイキング形式 というのは客の立場としては様々なものを自由に選べていいものだが、ホテル側としては果たしてどうなんだろうか。その日その日に宿泊している人数によって分量の調整はしているのか。おそらく不足すると客に迷惑がかかるということで、多めに用意しているのだと思われる。そういった意味では残菜が少なからず出るような気がする。これは今までホテルを利用した経験上、どこのホテルや旅館においても言えることだ。旅館などは1人1人決まった分量の内容で、あまり残菜は出ないと思われるが、このようなホテルのバイキング形式においては結構無駄が出てしまうのではないかと思う。
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私の場合には食道がんの手術で食べる量に一定の制限があり、本来ならばどうしても目移りしてあれもこれもと思ってしまうが、そこは我慢して種類も分量もどうしても少なめということになる。なんだか損した気持ちになってしまうのだ。
朝食を終えて出発準備をしているうちに、 Y 君が自宅からホテルに到着した。連泊なので2つの部屋はそのままの状態にして出発することになる。ホテル側にも室内はそのままにしておくように頼んでおいた。
元々2日目は秋芳洞・秋吉台という山口県最大の観光地に行って、その後は日本海側の萩市を訪れ、松下村塾を始めとする町の中を散策する予定だった。しかし秋芳洞や秋吉台はすでに行ったことのある人が多く、急遽予定を変更し隣接する島根県の津和野市へ向かうことにした。
私も 津和野市へ行くのは初めてだ。ずいぶん前に通過したことがあるが、車から降りることなくそのまま行ってしまった。津和野市は山陰の小京都と呼ばれ、古い町並みが政策として綺麗に整備されている。この町の名所である「 森鴎外記念館」に立ち寄る。森鴎外がこの町で10歳まで過ごしたという。彼の作品や原稿、書斎などが当時のまま残されていて、 全て見学できる。他にも西周の記念館などもあるが、街並みを散歩し用水路の大きな鯉を見てきた。おそらく何百匹ともいるだろう。これはこれで名物の一つとなっている。
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市内の沙羅の木という民芸店で食事もできるということで、昼食。お土産も買って津和野を後にしようというとき、 F 君が携帯を落としたと言い出した。友人の携帯で電話してみても音は聞こえない。落としたシーンを回想してみると、おそらく工事現場の人に道を尋ねようとした時に F 君が車から降りていたのを思い出し、あの辺りではないかということで向かう。はたして予想はピタリと当たった。工事関係者の人が、さっき電話が鳴っていたよと教えてくれた。
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ここから萩市へ向かう。とは言っても萩市内の古い町並みの散策ではない。市街地中心部から少し離れたところに、「笠山椿群生林」があって、 Y 君はそこを案内した。しかし椿の花はすでになく、残った木や草などが群生している状態だった。さらにその近くに日本で一番小さい火山の火口があるということで立ち寄る。もうすでに死火山だと思われるが、水が溜まっていた。本当に日本一小さいかどうかはわからないが、山口県としてはそのようなキャッチフレーズで紹介しているようだ。この近くの高台から萩市内の中心街が遠くに見ることができた。こうしてレアな萩市を堪能?した。
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夕方が近づいてホテルへ戻ることになった。 Y 君にも是非 、O君や M 君の「お土産」を見てもらおうということだ。到着して 早速部屋に戻り、O君の小論文が載った冊子をみんなに配り、 Y 君にも読んでもらう。 M 君は自作の「写真集」 分厚い 2冊があった。しかし 書籍の形式を取らなかったために、どこの書店でも置いてくれなかったという代物だ。それでもプリントアウトその他にそこそこの金額がかかったという。O君はその中から気に入った数枚を選んでいただいていたようだ。慌ただしく夕食の時間となり Y 君は自宅へ戻っていく。この日も長い距離の運転という負担をかけてしまった。申し訳ない。
この日は時間的な問題もあって、昨夜のように食べどころを探すのに時間もかかったので、O君が近くのコンビニで4人分の弁当を買ってくるということになった。しかしこうした旅先では不慣れなこともあって、ちょっとしたミスも起こしやすくなる。 F 君が部屋のカード キーがないということで探す。その最中、私も何か慌てていたのか。気がついたら やはり部屋のカードキーがない。なんとか F 君 の カードキーがロビーの椅子の上にあるのが見つかり、一件落着。私のキーはひょっとしてと思って、先ほど入った温泉の更衣室のところに戻って探してみた。予想があたり無事発見。他にも少しトラブったことがあったが、最終的にはいびきの問題などもあり、私と F 君が部屋を交代。こうして色々あった1日が終わって眠りについた。 M 君はお気の毒に、 2人のいびき猛者の合唱に悩まされながら眠ることとなった。私はベッドに入った瞬間に深い眠りに落ちた。
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私の場合には食道がんの手術で食べる量に一定の制限があり、本来ならばどうしても目移りしてあれもこれもと思ってしまうが、そこは我慢して種類も分量もどうしても少なめということになる。なんだか損した気持ちになってしまうのだ。
朝食を終えて出発準備をしているうちに、 Y 君が自宅からホテルに到着した。連泊なので2つの部屋はそのままの状態にして出発することになる。ホテル側にも室内はそのままにしておくように頼んでおいた。
元々2日目は秋芳洞・秋吉台という山口県最大の観光地に行って、その後は日本海側の萩市を訪れ、松下村塾を始めとする町の中を散策する予定だった。しかし秋芳洞や秋吉台はすでに行ったことのある人が多く、急遽予定を変更し隣接する島根県の津和野市へ向かうことにした。
私も 津和野市へ行くのは初めてだ。ずいぶん前に通過したことがあるが、車から降りることなくそのまま行ってしまった。津和野市は山陰の小京都と呼ばれ、古い町並みが政策として綺麗に整備されている。この町の名所である「 森鴎外記念館」に立ち寄る。森鴎外がこの町で10歳まで過ごしたという。彼の作品や原稿、書斎などが当時のまま残されていて、 全て見学できる。他にも西周の記念館などもあるが、街並みを散歩し用水路の大きな鯉を見てきた。おそらく何百匹ともいるだろう。これはこれで名物の一つとなっている。
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市内の沙羅の木という民芸店で食事もできるということで、昼食。お土産も買って津和野を後にしようというとき、 F 君が携帯を落としたと言い出した。友人の携帯で電話してみても音は聞こえない。落としたシーンを回想してみると、おそらく工事現場の人に道を尋ねようとした時に F 君が車から降りていたのを思い出し、あの辺りではないかということで向かう。はたして予想はピタリと当たった。工事関係者の人が、さっき電話が鳴っていたよと教えてくれた。
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ここから萩市へ向かう。とは言っても萩市内の古い町並みの散策ではない。市街地中心部から少し離れたところに、「笠山椿群生林」があって、 Y 君はそこを案内した。しかし椿の花はすでになく、残った木や草などが群生している状態だった。さらにその近くに日本で一番小さい火山の火口があるということで立ち寄る。もうすでに死火山だと思われるが、水が溜まっていた。本当に日本一小さいかどうかはわからないが、山口県としてはそのようなキャッチフレーズで紹介しているようだ。この近くの高台から萩市内の中心街が遠くに見ることができた。こうしてレアな萩市を堪能?した。
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夕方が近づいてホテルへ戻ることになった。 Y 君にも是非 、O君や M 君の「お土産」を見てもらおうということだ。到着して 早速部屋に戻り、O君の小論文が載った冊子をみんなに配り、 Y 君にも読んでもらう。 M 君は自作の「写真集」 分厚い 2冊があった。しかし 書籍の形式を取らなかったために、どこの書店でも置いてくれなかったという代物だ。それでもプリントアウトその他にそこそこの金額がかかったという。O君はその中から気に入った数枚を選んでいただいていたようだ。慌ただしく夕食の時間となり Y 君は自宅へ戻っていく。この日も長い距離の運転という負担をかけてしまった。申し訳ない。
この日は時間的な問題もあって、昨夜のように食べどころを探すのに時間もかかったので、O君が近くのコンビニで4人分の弁当を買ってくるということになった。しかしこうした旅先では不慣れなこともあって、ちょっとしたミスも起こしやすくなる。 F 君が部屋のカード キーがないということで探す。その最中、私も何か慌てていたのか。気がついたら やはり部屋のカードキーがない。なんとか F 君 の カードキーがロビーの椅子の上にあるのが見つかり、一件落着。私のキーはひょっとしてと思って、先ほど入った温泉の更衣室のところに戻って探してみた。予想があたり無事発見。他にも少しトラブったことがあったが、最終的にはいびきの問題などもあり、私と F 君が部屋を交代。こうして色々あった1日が終わって眠りについた。 M 君はお気の毒に、 2人のいびき猛者の合唱に悩まされながら眠ることとなった。私はベッドに入った瞬間に深い眠りに落ちた。
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