今日は大腸の内視鏡検査に行ってきた。去年に続いて2回目だ。ことの発端は去年の市の特定健診で、大腸検査で引っかかり精密検査が必要とのことで、普段通っている総合病院で予約を取り、内視鏡検査を受けることになった。初めてということもあり、何しろ大腸癌の検査で引っかかったと言うのが、場合によっては大変なことになるのではないか、と不安もあった。そして予約した日、検査を受けて、結果は小さな良性のポリープが1個あっただけで、大丈夫とのことであった。1年後また検査を、と言うことで終えた。
まぁ良性とはいえども、ポリープがあったのは事実だ。これが大きく成長して、いつしか大腸癌になるのではないかと言う不安がどうしてもつきまとう。こうして1年が過ぎた。
今年も市の特定健診の時期がやってきて、血液検査や前立腺癌検査は普通に受けられるのでそのまま受けた。こちらのほうはまぁまぁの結果だった。大腸癌検査については特定健診では受けずに、直接昨年受けた総合病院で実施することにした。
手順は以下の通り。
まず消化器内科を予約し受診する。そこで事情を話して、大腸癌内視鏡検査の予約を取る。その時にいくつかの書類と説明、そして強力な下剤と大腸洗浄薬をもらう。説明のプリントには検査の2日ほど前から時系列に沿って、すべきことが書かれている。食事の内容、薬の服用、洗浄薬の服用の仕方等を口頭で説明も受けた。
検査の2日ほど前から消化の良いものを食べる。野菜や肉類、脂っ濃いものなどは不可。パンもメロンパンが推薦。昼食はうどんと言うことにした。ネギは入れない。かけうどんになる。こうして大腸の中に食べ物のカスが残らないようなものを食べることになる。だから味噌汁の中の海苔類や、同じくおむすびの海苔も剥がして食べなければならない。自分の場合は晩御飯はお粥にした。
そして前日。同様に朝は消化の良い何も入っていない普通のメロンパンとバナナとヨーグルト。お昼は丸亀製麺に行ってかけうどん。晩御飯はお茶漬け。
夜の9時になって強力な下剤を水に溶かして飲む。マグネシウム系の下剤でかなり効き目がある。寝る前からお腹がぐるぐる鳴り始めたが我慢してそのまま睡眠。
検査当日。朝7時前に目が覚めてそのままトイレ直行。ほとんど下痢便に近いような状態で大量の便が出る。さすがすごい効き目だ。たまたま台風接近でかなりの雨が降っていたので、ウォーキングは中止とした。当然朝食は無し。
午前9時になると大腸の洗浄薬を飲み始める。洗浄薬を水で薄めて飲むのだが、1回で160ミリリットル。これを15分かけてゆっくり飲む。これを3回繰り返す。4回目からは同じ量を10分かけて飲む。これを続けながら最後、2時間半後の11時半に全て飲み終える。もちろんこの間に便意を何度も覚えるので、その都度洗浄液を出しにトイレに行く。行くたびに洗浄液がどんどん薄くなっていき、最後はほとんど無色透明になってくる。この状態で初めて内視鏡検査が可能となる。
12時半病院へ行く。検査室に入って着替える。上は寝間着のようなもの。下は肛門部分に穴の開いた紙製のパンツ。内視鏡室に入る。ベッド上に横たわり、専門の技師がカメラを肛門に突っ込む。横たわった目の前にはモニターがあって、カメラからの映像がリアルタイムで見ることができる。
直腸に入り、S字結腸を通過して大腸内に入ると、想像以上にきれいなピンク色をした大腸壁が見える。こうして少しずつ内視鏡カメラが大腸の中を奥へ進んでいく。当然曲がり角が何カ所もあるのでその都度、お腹の中に違和感がある。人によってはこれを痛みとして感じて、耐えられずに麻酔をした後検査を受けるケースもあるようだ。
モニター見てると、素人でも正常な大腸壁ということがわかる。やがて大腸の終点に到着。ここからゆっくりとバックしていく。その途中で大腸壁の異常がないかどうかを確認していく。少し気になるような部分があると、一度戻って再確認し、場合によっては静止画撮影をしている。
バックしながら1年前に見つかっていた良性のポリープの場所に来た。モニターに白色の小さな膨らみがはっきり見える。これがわずか2ミリのポリープだと言う。モニターには大きく見えていたので、2ミリと聞いて意外だった。良性なのでこのまま放っておいても大丈夫と言うことだったが、一応念のために組織を取って分析するという。内視鏡の管の中につまみが挿入されていくのがわかる。そして先端からつまみが登場した。ピンポイントでポリープをつかんで軽く引っ張ると、なんとポリープそのものが全部取れてしまった。呆気ないものだった。この後さらにゆっくりバックしながら肛門から出て行った。
他に異常は無し。ポリープも取れてしまったので、これで終了ということになる。念のために組織検査をするので、2週間後に結果を聞きに行く。と言うわけで、無事、大腸癌内視鏡検査は滞りなく終了した。所要時間約15分から20分位。自分の場合には、特に内視鏡が当たって痛いとかいう事はなかった。
まぁこれで一安心と言うことで、心を落ち着けてゆっくりと眠れると言うことになった次第。
ただし2週間後には胃癌の内視鏡検査を行う。これは初めてだ。去年まではバリウムを飲んでいたが、バリウムではかなり大きい癌でないと見つかりにくいという。医者自身がバリウムを飲まないとあうから、逆に言えばあまり信頼感のないものだと言うことになる。という訳で一度胃カメラを飲んでおくことにした。
以上、何かの参考になれば。