― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

お祭りの今昔ばな し  ― 夏恋囃子 ―

2011-08-13 | ちょっと考えさせられたお話
 
 「お祭りだから ご飯でも食べに来る?」
実家のほうから声をかけてもらったので マー君や娘たちも一緒に出かけて行きました。
毎年 一応 声をかけてもらいながら ずっと行っていなかったのは            
小さい子がいない中、大人だけで集まっても … ってことが大きかったんですが、
露店も出なくなってしまって、まったく お祭りら しさがない という話を聞いていたせいも
あるのかも しれません。

今年 「行こうか!」 となったのは イギリス帰りのマー君がいたから!
それでも 昼間はみんながそれぞれに用事があるということで <夕食時間に全員集合> になってしまって
<お祭り> は 単に <集まるきっかけ> のようなもの になりました。

                 
それに しても、
神社の辺りに 並んでいる 提燈 が かろう じての お祭りら しさ!?
夕方だったとはいえ 道路には人影が まったくなく、
以前は演出のため大きな音で流 していた 祭り囃子 さえ
なんだか 遠慮 したように ショボくれて 時々 小さな音で聞こえてくる程度!
 〔 こんなの お祭りって言えるのかしら!?? 〕
聞いていた通り というより 想像以上の衰退ぶりに 驚くばかりでした。
   私が今住んでいる所などは神社から離れているので さらに静かなものです。
   賑やかさのない お祭りなんて淋 しいものですが、住宅街では どこもこんな感 じになって しまっている
   んでしょうか!?

それでも 日中 お神輿山車 は 出たら しいから       
昼間から行けば もう少 し それら しい光景を目にすることは出来たのかも しれません。
でも、今の子どもたちって 炎天下の中を 山車を引っ張って歩くなんてことを 楽 しいと思うのか しら!?
ちょっと気になるところです。
   昔は 楽 しくて しかたなかったことも、もっと楽に楽 しめることを いっぱい知っている現代っ子たちには
   どうなんで しょうね!?  昔とは 楽 しさの感覚も変わってきて しまっているのかも しれません。
   同時に、近年は 熱中症が大きな問題となっているため、それをさせない親や、親たち自身が
   本当に大変だと思う<付いて歩くこと>を敬遠する傾向も あるのではないかと思われます。
   体力を使う お神輿の担ぎ手 も どの程度 いるので しょうか!?


たぶん、
商人の町や 大きな商店街がある所などでは 今も変わらず 賑やかなのかも しれませんね。
… というのも、
住宅街のお祭りが衰退 してしまうのは 露店が出なくなってしまう という問題が大きく、
その理由が、金離れが悪い ため、的屋さんに敬遠されてしまう ということにあるようです。
稼ぎ時が短く、重なることが多いのが 夏や秋に集中 してしまう お祭りの時期!
商売となれば どう しても 儲かるほうに集中 してしまうことになるので、
非常に分が悪い ことになります。
また、そうなると 人の出が減る ため、さらに 衰えていって しまうことになるわけです!
   自営業を している家庭のほうが 金離れは格段にいいようですから、商店の多い地域のほうが優位と
   いうことになります。 同業者が多くいても、賑やかな中 にいると 消費者のほうのテンションが上がって
   お金を落と しやすくなるという傾向も あるようですから、<賑わい> というのは とても大きな要素です。


それでも こちら目線で言わせていただくなら、
子ども達が お小遣いをもらって買いに行くものにしては あまりにも高くなりすぎていて、
一般的な家庭の子には あっちもこっちも … なんて楽 しむことが出来なくなってしまっている状態だから、
気持ちはあっても 使うことに<構え>が出て しまうのは しかたがないのではないかと思えます。

金魚すくいが 1回 500円!?     
ヨーヨー掬いが …、 射的が …、 綿あめが …  500円!?
原価 は いったい いくらだというので しょうか!???
儲け第一で <遊ばせてくれるお店> というのも 一切なくなって しまったから
昔のように <お客とお店の両方が笑顔になれたような光景> を見ることは
もう無いのかも しれないな~ と思ったら 寂 しさを覚えます。
   高くなれば 買わなくなる! 買えなくなる!
   けっきょくは悪循環に しかならないような気がするんですが …!

どう してこんな高額になって しまったんで しょうか!?      
マー君や 今の小さい子たちに 昔みたいな楽 しさを 思い切り味わわせてやりたいな~ と思っても
そんなのは 自作か 特殊なイベントでも無い限りは無理で しょう!

1回の料金が安ければ 何回も遊べる子がたくさん出てくるはずなのに、
500円も したら、2回やれるのは 何人?
   学校の授業の掛け算や確率 じゃぁ出せない答えだけれど、本当はとても大きな問題です!

   金魚掬いを例に挙げてみれば、金額の問題だけでなく             
   昔は 持って帰らない子たち用 に 丈夫な紙を使った練習用 というのがあって
   下手でも たくさん掬える楽 しさを味わえた(味わわせていただいた)もので した。
   本番用でも 2~10匹くらいは掬えま した し、その中から 好きなものを 1~2匹 ビニール袋 に
   入れてもらって、それが 嬉 しくて嬉 しくて …! 何度も やりに行きました。
   おかげで <金魚鉢の中は ラッシュアワー状態になってしまった> なんてことも 毎年の光景!
   それが娘たちの頃には練習用は無くなっていて、
   紙はすぐに破れ、金魚を選ぶことさえ出来ないお店も多くなってきていました。
   ちょうど モナカのようなものも出回り始め、大人でさえ 1匹も救えないうちに フニャフニャになって
   針金から外れてしまうような状態!  そんなのが 小さい子に出来るわけないじゃない!
   見ていると 子ども達が可哀想になってきて、なんだか腹が立ちました。
   お店側からすれば、紙を貼る手間が省ける、用意 しておいて刺すだけでいい<モナカ> は
   きっと 画期的なものだったんで しょうね~!  その方達だって生活がかかっているので しょう し …
   そうは思いながらも、相手は 子ども!
   儲ける手段だけで考えてほしくはないな~ というのが 正直な見解です。


昔は何故 あんなに優 しかったんだろう!??
考えてみたら、
その頃は 普通のお店のおじさんやおばさんみたいな人がやっていたような気が します。
だから おまけしてもらったり 遊ばせてもらったり なんて 人情 が 感 じられたので しょう!

それがいつからか 専門(?)の方たちが仕切るようになって
ちょっと怖そうな人がいたり、面倒 くさそうに振舞われたり …
子ども相手? と思われるような方たちも見受けられるようになりました。
仕切る方がいるような場所では
自分だけが安価な値段をつけたりすることは出来ないので しょうから
元締めさんのような方が 自分の昔を振り返れるくらい懐が大きければいいのにな~ なんて
夢見るように思うばかり!
どこかには いそうな王子様 … じゃないけれど、
どこかにはいてほしい 子ども達を 昔のように育てたいと思ってくれるような
カッコいい大人、カッコいい 元締めさん!
今の時代では 難 しいので しょうか!?

大人だって 昔は 子どもだったのに …!
その時に 楽 しかった想い出 も いっぱいあるはずなのに …!

   私が小さい頃には お祭りの間は バスを迂回させ、      
   実家の前の道には 両側にお店が40~50軒は出たもので した。
   道をまたいで ロープを張り、飛行機を飛ばしたり、ミニ釣り竿で うなぎを釣ったり …  
   ひよこ、カメ、ザリガニ、カブトムシ、クワガタ、マリモ(?) など、生き物も売られていました。
   どこかの露店では ミニうさぎを見かけたことも ありました。
   神社への細い参道も 人が通れないほどの賑わい!
   水中花、 竹を利用 した懸垂人形、 繭玉が転がるおもちゃ、 砂絵、 お人形と洋服や小物。
   飴細工、 ポンポンせんべい、 ハッカパイプ、
   綿あめも ちゃんと その場で作ってくれました。
   お店は 良い場所を確保するのに必死で、
   実家の前には いつも同 じ お人形屋さんが、二日も前から陣取ることもあり、
   夜には 品物を預かって、お礼にと いただいたり したこともありました。
   それこそ いろんな物が売られていたので、見て廻るだけでも楽 しくて、
   日に何度も 出かけ、飽きることなどはありませんでした。
   神社では 御神楽(おかぐら)が行われていましたし、 
   夜宮 は 夜遅くまで 太鼓の音を響かせていて、
   大人達も 楽 しんでいた お祭りでした。

     日本のお祭り !    

有名なお祭りが廃れるようなことはないので しょうが、
実家や 今住んでいる地域のように 本当に庶民的な所でのお祭りが
消えてしまわないよう 祈るしかないのは 歯痒い限り!

お祭り ぐらい 元気であってほ しいのに …!

お祭りパワーが減少 してしまう理由が ありすぎる 現代!
ファッションなら 20年、30年で 繰り返す!
人の心も、どこかで気づいて 昔に戻ったら いいのにな~!

実家のお祭りは
そんなことを考えてしまう
時代の激流に流されたような 寂 しすぎるお祭りでした。

   今年は特に、震災の影響が大きい!  どこも大変なようです。
   たまたま ほうずき市に遭遇 したら、節電の影響で ちっちゃなライトで営業 していました。
   でも 真っ暗すぎて な~んにも見えない!  あれじゃ~ 買う気になんかなれません!
   年に二日の 江戸情緒 あふれる夏の風物詩。  夜は 風情が違います。
   楽 しみにして わざわざ足を運ぶ人もいるんだから、せめて 暗くなってからの数時間。
   <日本の心>を味わっても 罪にはならないんじゃないのでしょうか!?
   節電 しすぎると、心も 熱中症になってしまうのでは …?


(このまま閉めてしまうのは 寂 し過ぎるから …  ちょっと 追加!)


お祭りといえば 昔から、
役員の おじさんや おじいちゃんが 朝から晩まで 酒盛りを していたもので した。
だから 町会で集める 寄付 のほとんどは この人たちの飲み代 なんじゃないか!? なんて、
冗談なのか本気なのかわからない そんなお話を よく耳に したもので した。
実際には 準備の段階の打ち合わせから 終わった後の反省会費用や 役員のお弁当代、
山車やお神輿の休憩地点の飲み物代や 付いて回った子に渡される パンやお菓子代,
お神輿や山車の修理代 など、いろいろなものに使われているのでしょうけれどね。
   私が小さい頃から、町会のまとめ役は 商店の経営者のおじさんたちでした。
   それが娘たちの頃にも ほぼ同メンバーで驚き、今でも現役の方がいらっしゃるのに びっくり!

お祭りは
お年寄りのみなさんが お元気なんだな~ と知る手段 でも ありました。



まったくの余談 になりますが、
   提燈 って なんか からすうり に 似てるな~!              
何故だか 急に そんな思いが …  寂 しいお祭りだったから なのかしら!?
秋に 木や葉が枯れ、それらに絡んでいた からすうりのツルも枯れ、
そこに、ぶら下がった赤い実が いくつか並んでいる光景は 秋祭りの提燈 みたい~!
そんな時、
尊敬する <名古屋の君> から 花の写真が送られてきました。
健康回復のためのリハビリで行っている 夜の散歩 で見つけた花なのだそうです。
それが なんと からすうりの花
           あれっ、 パワー送信!? 

ブログを書いている途中や 投稿 した後に、よく その話題を耳にすることがあるように、
何かを感 じたから書いたのか 書いたことが何かを呼んだのか!? と思うような
不思議なことが起こります。
解明できないようなことも また、ミステリアスな楽 しさです!

                                お 祭り は
                              華やかさ や、 賑やかさに 浸りた い時間!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

夏になると歌いたくなる歌 … ということで
1998(平成 10)年 4月 17日発売、
       石川さゆり さんの  『夏恋囃子』
           (作詞 = 垂水佐敏 さん/作曲 = 後藤次利 さん)

「暑いから離れて歩けよと あんたの背中が ふくれっ面 してる
                  だめですよ そんなふり しても お天道様も お見通 し」
「夜風道 遠まわりを しましょうか 線香花火が ジュッっとはじけたら
                  カラコロと そろいの下駄鳴ら し 祭り太鼓も鳴りやまぬ」
    「チャンチキ チャンチキ 桃色パラソル二人に咲いた
                  夏恋囃子がきこえてきます 夏恋囃子が夜空を染めてる
                           夏恋囃子が ほら その気にさせた 愛 しい夏の 恋囃子」

   日本人なら、お囃子を聞けば 元気になることでしょう!
     この曲もまた イントロの太鼓の音を聞くと 夜空に打ち上げられた花火のように
     ド~ンド~ンと小気味良く胸に響いて 元気が出てきます!
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
夏になると歌いたくなる さゆり歌 は、
同時に
     《 金鳥 の夏  日本 の夏 》
で お馴染みの CMソング と して 
多くの方の耳に残っているのではないかと思われます。

ほんの15秒ほどのコマーシャルの中に 日本ら しい夏 が 見える!
こんな風にあってほしい 日本の夏 が 見える!
夜店、金魚すくい …
<賑わい> のある こんなお祭りがいいな~!
<情緒> のある こんな日本がいいな~!
そんな風に思わせてくれる この歌の、この頃の 金鳥のコマーシャルが 大好きで した。

『夏、うれしいね』(昨年7月に紹介済み) 、 『夏娘』、 『夏恋囃子』 は
ちょっと若い子チックだけど 気持ちが可愛いな~と思うような歌です。
『ほたる』 になると 大人の女性の切ない演歌!
どの歌も大好きだけど、
元気ソングのためか この曲は 「歌って!」 と言われることが 意外と多い歌のひとつです。

イントロを聞いただけで ハッピー――!
暑い夏、 暑すぎる夏を この歌で乗り切りた~い!

                             チャンチキ、チャンチキ
                       夏恋囃子が 聞こえて、  桃色パラソルが 咲かないかな~!




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