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緊急避妊薬OTC化に医師会反対

2017-10-20 10:31:57 | 
緊急避妊薬を処方箋無しで薬局で購入できるOTC薬にするかどうかの検討会で、医師会の反対により見送られることになりそうです。

現在かなりの薬のOTC化が進んでいますが、薬剤師の学習期間も6年になりある程度薬剤師がコントロール可能になっているはずですので、良い流れのような気がしていました。

7月に開催された国の「第2回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」では、医療用医薬品である緊急避妊薬のスイッチOTC化の妥当性が議論されました。医師、薬剤師、消費者代表などで構成される委員からは妥当でないという意見が相次ぎスイッチOTCそのものに注目が集まっているようです。

この緊急避妊薬というのは知らなかったのですが、どうも女性ホルモンの様で、避妊に失敗した時など72時間以内であれば服用すると強制的に生理にするようで、ほぼ確実に妊娠を避けることができるようです。

妊娠後の中絶手術などに比べれば、体への負担は少ないはずですが、やはりホルモン剤というのはあまり安易に使ってはいけないような気もします。しかし実状は医師が簡単に処方するようですが、保険が適用されないためかなり高額になるとされています。

この医師会の反対理由としては、現状の制度ではOTCとなった後、原則3年で第1類医薬品になるようです。そうなるとインターネット販売が可能で、薬剤師による対面販売から外れてしまうわけです。国のルールとしてはネット販売でも必ず薬剤師が相談に乗るとなっていますが、それが必ずしも順守できていないようです。

こういった理由であり、必ずしも医師の儲けが減るためとは言い切れないようです。望まない子供ができないようにするというのは、必要なことだと思っていますが、ネット販売のように何の規制もなく売買されるのもあまり良くないような気もします。

薬剤師が通常のドラックストアなどで役割を果たしているかというと、否定的な感じがします。こういった薬局で売っている薬の分類など気にしたことは有りませんが、何を買っても薬剤師が相談に乗るなどと言うことは無いような気がします。

現在の医師と薬剤師の関係の中で、薬剤師が薬について医師に何か言うことがあるとは思えません。薬学部を6年にしたところで、薬剤師の位置づけは何も変わっていないような気もします。

医療費高騰の時代ですので、なるべくOTC薬を増やして、薬剤師が十分活躍できるような制度にしてほしいものです。


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