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私の発熱と風邪の治療

2016-08-29 10:27:10 | 健康・医療
前回「風邪は薬じゃ治らない」というコラムを紹介した時に、この意見には賛成するが風邪を引いたら風邪薬を飲むべきだと書きました。

この時省略した部分があり、それが抗生物質の取り扱いについてです。このコラムでは風邪の原因はウイルスの感染であり、抗生物質はウイルスには何の効果もないので使う必要がないとしています。現在はこういった認識が医師の間で広がっており、風邪で病院に行っても抗生物質が処方されることはほとんどなくなっています。

しかし私の様に抗生物質を専門にしている研究者や、この方面の医者の間では、風邪というのはウイルスの単独感染ではなく、細菌も含めた複合感染であろうという考えはかなり定着しています。複合感染でなくても、体の中の免疫系がウイルスをやっつけることで手いっぱいになり、体の中に住み着いている常在菌が増殖をはじめ、結果として細菌感染症も同時に起きていると考えられるわけです。

こういった観点から、私は風邪の時には抗生物質も処方すべきと思っています。これは自分自身についてですが、3週間ほど前発熱したということをこのブログに書いてみました。この時は次の日には熱が下がりましたので、一過性のものとしてアップしました。

しかし実際は朝は平熱まで下がっていたのに、夕方から夜にかけまた発熱してしまったのです。それほどつらい症状というわけではなかったのですが、次の日いつものクリニックに行ってみました。血液検査や胸部X線などいろいろ検査をした結果、肺炎になっていることが分かりました。

この診断については、今年初めに健康診断で撮影した写真と比べ、はっきりした影ができていましたので間違いはないと思われます。そこで1週間分の抗生物質を処方され、これを飲み始めました。その次の日からは夕方になっても熱が出たりせず、気分が悪くなるということもありませんでした。

それでももらった抗生物質は飲み続け、次の週にこのクリニックに行ってみました。するとX線写真も撮るまでもないでしょうと、何もせず完治したで終わりました。

ここからは私の単なる推測ですが、今回肺に感染したというには症状がおかしいような気がします。通常肺のような重要な臓器に細菌が感染した場合は、激しい炎症が起きそれが治まるまで発熱が続きます。このブログにも書きましたが、5月に風邪をひきこの時は3日高い熱が続きました。この時医師からは漢方薬が出ただけで、これといった治療は受けませんでした。ですからこの時肺炎を併発していた可能性が高いと考えています。

もしこの時抗炎症剤と抗生物質が出ていれば、今回の肺炎はなかったのではと、この医者に文句を言いたい気分です。この推測が正しければ、私は肺炎という持病を持ったことになり、体が疲れたり免疫が落ちると再発を繰り返しそうな気がします。

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