銀塩カメラ用レンズの話を思い出しました
カメラ先進国ドイツに見習って
日本も輸出の平和産業として
カメラ製造に乗りだしたころです
カメラメーカーの日本光学がニコンカメラと
ニッコールレンズを作っていました
ニッコール50ミリF1、4が発売されました
60数年前つまり私が高校生のごろです
このレンズの開放F値についてツァイスから
クレームがつきました
このニッコールレンズF1、4が発売されるまでは
ゾナー50ミリF1、5が世界で一番明るいレンズでした
それが日本製のニッコール50ミリレンズで
0、1明るくなったのです
ゾナーF1、5とニッコールF1、4は
同じだという言い分でした
レンズの絞りの数値Fは、そのレンズの口径と
焦点距離の比ですから数字の上ではニッコールのほうに
0、1の差はあったのでしょう
違うメーカーのレンズが2つあって
それぞれ同じ焦点距離、同じF値でも
それぞれのレンズの構成、枚数の違いで
透過する光の量は違ってきます
同じF値、同じ焦点距離の2つのレンズでも
AレンズはBレンズより
少し暗いとか明るいとか云われます
… … …
それで一時、レンズのF値から離れて
レンズの透過光を計って
T絞りが提唱されたことがありました