いま図面はコンピュータで
仕上げるのでしょうか
私の学生時代の製図は手書きでした。
製図板にケント紙を貼り付けて
T定規と木製の大きな三角定規で
まず下絵図面を仕上げます
出来上がった下絵図面の上に
トレーシングペーパーを
重ねて貼り付けます
下絵図面にあわせて、烏口(からすぐち)や
コンパスを使って
トレーシングペーパーに製図用墨汁(ぼくじゅう)で
なぞっていきます
このことをたしか墨入れといっていたように思いますが
コンパス、烏口にはデコレーションを施した
英国式と、実用本位のストレートなドイツ式と
ありました。私は英国式を使っていました
仕上がった清書の図面を青写真に焼きます
青写真の仕上がりは陰画(ネガ)ですから
、
墨入れの黒いラインや寸法文字は
青い図面に白く表現されます
しばらくして,青写真は改良されて
白い紙面に、青色のライン、寸法文字が浮かぶ
陽画(ポジ)になりました。