初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

製図器の手入れ

2011年08月13日 23時57分11秒 | Weblog


昨日の製図器の話をもう少し

鉛筆で下書きした製図に、トレーシングペーパーを

重ねて烏口(からすぐち)で

墨入れをしていきます




烏口は一見ピンセットのような形をしています

ピンセットのガーゼをつまむところにねじがついています

そのねじを調節して先を細くして墨を付けてラインを引くと

細い線が描けます.その反対に,ねじを緩めてピンセットの先が

広がるルと,巾の広いラインが引けます.



下書きの製図は,細い鉛筆で描かれていますが

その鉛筆のラインをなぞるように烏口で

太いライン,細いラインとトレーシングペーパーに

墨入れしていきます



墨入れ済んだトレーシングペーパーを見ると

製図らしく出来上がります



烏口は,ラインを引く単独に柄が付いたものや

コンパスに着脱する烏口もありました



烏口の墨入れで細いラインを引くのには

烏口の先を鋭く研ぎ上げてないと綺麗なラインが引けません



研ぎ上げる道具は,刃物に使う砥石が使用されます

油砥石(オイルストーン)でオイルをつけて

慎重に研ぎ上げます





あまり一生懸命に研ぎ上げますと

烏口の先端が刃物のようになって

三角定規に沿って烏口でラインを引くと

トレーシングペーパーが刃物で切ったようになります

烏口を研ぐのにはコツがいりました



しばらくすると、烏口にかわる新兵器が現れます

色んなラインの寸法の製図ベンのロットリングです