ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

欅 (けやき) @名古屋市北区・志賀本通

2020年01月31日 | 名古屋(東区・北区)

以前に近くの喫茶「長喜」に行った時からずっと気になっていた店、コーヒー・ランチの「けやき」に寄ってみた。歩道に置かれた看板には「コーヒーと食事の店・欅」と書いてある。タバコ売場とタバコの自動販売機に挟まれた入口ドアからは店内は全く見えないのでちょっと入るのに勇気が要る。歩道に自転車を停めて思い切ってドアを開けてみた。店内にはテーブル席が4つ程。ご高齢のお母さんが1人でやっていらっしゃった。さすがに年季が入ってしまっているが、ペンダントライトや布張りのカウンターからすると昔は結構モダンだったろう。先客は無かったので一番手前の席に腰をおろし、壁に貼られたメニューを眺める。昼はとうに過ぎていた時間だったので「まだ食事は出来ますか?」と訊くとOKとのこと。「鉄板焼きイタリアン」を注文すると、「麺を茹でなあかんで時間がかかりますよ。」とのことだったがお願いした(注・中部地方の鉄板スパゲティーは茹で置きの麺を使うことが多いです)。お母さんがあれこれ声をかけてくれるのだが、マスクをしていらっしゃるので聞きづらい。要約すると、麺を茹でておくとスパゲッティーの注文が入らないし、茹でずにいると注文が入ってなかなか難しいらしい(笑)。

お母さんの手元は見えなかったが静かに調理が進み、ゆっくりと炒め音が聞こえてきた。出来上がった「鉄板焼きイタリアン」(注・中部地方で”イタリアン”は、いわゆる”ナポリタン”を指すことがほとんど)は、ケチャップ少なめ、水分も少なめ。ハムがたっぷりと入っていて、他には玉ねぎが見える。いわゆる玉子敷きタイプではあるが、玉子液を流したというよりは普通の生玉子を崩して落とした感じ。大抵の鉄板スパは味が濃いので、こういうタイプは珍しいが、これもまた旨い。熱々を素早く口に運んでいると、お母さんが「タバスコ要る?」「ケチャップ足りる?」と世話を焼いてくれる。最初はケチャップを足そうと思っていたが、結局使わずに食べ切った。また懲りずに口中を火傷したかな。この他にも「焼そば」「カレーライス」「チャーハン」「ホットドッグ」なんてのが目に入ったので、次はそのどれかを。(勘定は¥600)

 


 

↓ かつて色街(城東園)だった杉栄町に残るカフェーっぽい建物「松竹」(建築詳細不明)。そうした遺構もどんどん無くなっている(でもすぐ横に現役のソープあり・笑)。

 

 


 

 

コーヒーと食事の店 欅 (けやき)

愛知県名古屋市北区稚児宮通2-28

 

( 名古屋 なごや 志賀本通 しがほんどおり 黒川 稚児宮 ちごのみや けやき 喫茶 喫茶店 ランチ 純喫茶 鉄板スパ コーヒー 珈琲 近代建築 遊郭 )

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さむ (2) @岐阜県岐阜市

2020年01月30日 | 岐阜県(岐阜)

ちょっとコーヒーが飲みたいナと岐阜市神田町の喫茶「さむ」へ。暖冬と言われるこの冬だが、自分もここまでの暖かさは記憶に無い。何しろまだ雪も降っていない。この日も分厚いダウン・ジャケットは全然必要なかった。店に入るとおばちゃんのグループが数組居て井戸端会議中。午後ののんびりとした時間帯だ。一番奥の席に腰を下ろし、ドリンクメニューから「珈琲(本日のおすすめ)」を。それにこちらの名物「モカソフトクリーム・レギュラー」をコーンでお願いした。コーヒーにクリームや砂糖は入れないタチだが、飲む時には必ず甘いものを付けるので、今日はそれがアイスクリーム。プリンやアイスクリームでコーヒーを飲むのが結構好きだ。

「珈琲」は置かれた時に”本日のおすすめ”がどういう銘柄なのか教えてくれるんだろうと思っていたのが、何も無し(苦笑)。一応自家焙煎もやっている店なのだからその辺りはしっかりと…。モカソフトは日世のコーンにのったものが”ソフトクリーム・スタンド”(←正式名称知らず)でやってきた。まずはコーヒーをひと口。焙煎香はしっかりとしているが、コクも香りも少なめ。色も薄め。甘いものと一緒なので個人的にはもっと濃いものが好みだが、どのみち毎日家で淹れているものは濃いし、たまに外で飲むものはこんなのでも差し支えない。熱くなった口中へ冷たいソフトクリームを。以前食べたものより水分(氷分)が多めな気がするけれど、口解け良く、香り良く、旨い。交互に口に含みながら楽しんだ。そういえばこちらで売っている恵那の「松浦軒本店」のカステラって店でいただけるんじゃなかったかな。次はそれかケーキをお願いしてみよう。(勘定は¥770)

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珈琲屋 さむ

岐阜県岐阜市神田町6-17

 

( 岐阜 ぎふ さむ 喫茶 珈琲 自家焙煎 スペシャリティーコーヒー ソフトクリーム アイスクリーム 日世コーン 松浦軒 恵那市岩村町 長崎カステラ カステラ )

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Maximum R'n'B! (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年01月29日 | 雑誌付録CD

Maximum R'N'B! (UNCUT Magazine) / Various Artists (2011)

英音楽雑誌「UNCUT」の付録CD。2011年8月号は”The Roots Of The Who”という副題でザ・フー(The Who)のルーツを辿ったコンピレーション盤。”Maximum R'N'B”とは、ザ・フー初期の有名な宣伝ポスター(写真下)に用いられた文言だ(昔このポスター図柄のTシャツ持ってたなァ・笑)。

R&B、ブルーズ、ジャズ等、ザ・フーとしてカヴァーした曲のみならず、影響を受けたと思しき曲が16曲選ばれている。収録曲は以下の通り。

01 Jessie Hill - Ooh Poo Pah Doo
02 Bo Diddley - Pretty Thing
03 Otis Blackwell - Daddy Rolling Stone
04 Phil Upchurch Combo - You Can't Sit Down
05 Johnny Kidd & The Pirates - Shakin' All Over
06 James Brown - Please Please Please
07 Howlin' Wolf - Spoonful
08 Mose Allison - One Room Country Shack
09 The Regents - Barbara Ann
10 Jimmy Reed - Big Boss Man
11 The Top Notes - Shake It Up, Baby
12 Sonny Boy Williamson - Eyesight To The Blind
13 Eddie Cochran - Summertime Blues
14 Muddy Waters - I Just Want To Make Love To You
15 Chuck Willis - CC Rider
16 Link Wray - Rumble

 ロック・オペラなどで多彩な音楽を披露してきたザ・フー、つまりピート・タウンゼント(Pete Townshend)だけに、もっともっと振り幅があるのかなと思ったが、こちらではある程度絞られているようだ。それでも03、05、06、07、09、12、13のようにカヴァーとして曲が残っているもの以外の選曲(ブートレグにはあるのかな)が興味深く、特にピートが事あるごとに名前を出すジャズ・ピアニストのモーズ・アリスン(Mose Allison)は「A Young Man (Young Man Blues)」でない曲が選ばれているのが面白い。ピートの父はサックス・プレーヤーだったそうだから幼少の頃からジャズを聴く機会が多かったのだろう。ザ・フーのロック・オペラ方面に興味のある人は同じ「UNCUT」が2004年に出した「The Roots Of Tommy」(ジャケ写真下)もお勧め。

オークションにて購入(¥680)

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みのや北村酒屋 @名古屋市北区・大曽根

2020年01月28日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

大曽根は名古屋では珍しく昔から”立ち呑み”(酒屋で買った酒をその場で呑む=角打ち)が出来る店が何軒もあるところ。現在自分が確認しているのは3軒だが、戦後闇市から発展したという商店街にアーケードがあった頃にはもっとそういう店もあっただろう。この日は大杉町にある「長太屋酒店」へ行ったものの、以前と同様に立ち呑み側の入口が閉まっていたので大曽根駅方面へ足を延ばし、大通り沿いの「みのや北村酒店」に入った。創業は昭和13年(1938)とのこと。見たところ普通の酒屋だが、奥に進むと酒を呑むことが出来るスペースが少し確保してあり、乾きものや冷蔵棚には簡単なつまみも用意してある。商品棚の背中にも棚が用意してあり、コップ等を置くことが出来るようになっていた。先客は1名で小さいカップ酒を片手に若い女性店員と歓談中。自分は冷蔵庫を覗き、せっかくなので普段呑まないビールをと「くろくら」という岩手(世嬉の一酒造)の黒ビールを選び、棚から「スモークチーズ」も出してお金を払い、レジ横の端っこに陣取った。

AMラジオの鳴る店内でプシュッと缶を開けグビグビとやる。普段と違う状況で呑むビールもウメー。自分の横には本棚があり文庫本が並んでいた(本の貸出も!)。立って本を読みながら呑むっていうのは自分には無理だが、そういう人も居るのかもしれない。面白いナ。そこかしこに立ち呑みの”掟”が書いてあるが、店によって文面は色々あれど、要するに”長居せず人に譲り、綺麗に酒を呑め”ということ。これはどこの立ち呑み(角打ち)の店でも基本変わらない。

当たり前だが酒の種類が多いので次は何を呑もうか迷ってしまう。そんな中、店内で存在感のある菰樽に入った酒を試してみたくなった。福島の「田村」(仁井田本家)の純米吟醸生原酒。樽に蛇口が付いていてガラスコップに注いでくれる。少し色付いた生酒はしっかりとしたボディで力強さがありつつも後口はすっきり。この店で提供している他の酒と比べるとちょっと高い値付けだが、さすがに旨い。「千枚大根」をつまみながらいただいた(これ日本酒の時にイイなァ、自分でも作ろうっと)。乾きものも色々あるし、まだ他のつまみもあるので、立って呑むのさえ厭わなければ天国。でも3杯も4杯も杯を重ねるのは無粋だし、お天道様はまだ高いので今日のところはこの辺で。(勘定は¥1,500程)

 

みのや北村酒店

愛知県名古屋市東区矢田1-5-33

 

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キッチン・グラート (2) @岐阜県関市

2020年01月28日 | 岐阜県(中濃)

年の瀬のある晩に家族で寄ったのは岐阜県関市にある洋食屋「キッチン・グラート」。色々取り揃えていて使い勝手の良い店だ。直前だったが、車を出す前に一応電話を入れるとOKとの事。店に入ってテーブル席に案内される。この日はいくつもの予約が入っているとみえて後から何組もが名前を告げながら入って来た。呑みたい自分と、腹一杯食べたい豚児、量を抑えたい嫁が三者三様に好きな物を注文。

喉が渇いていたのでまず瓶ビールを(アサヒスーパードライ中瓶)。最初に来たのは「かきとネギのソテー」。バター醤油で味付けがしてある。大きさはまあまあという所だが、しっかりとした牡蠣の旨味とバター醤油という反則調味料で格別なお味。ネギは薬味的な青い部分が多い。これ、白く太いところをソテーして欲しかったナ。豚児はデミグラスソースの「ハンバーグ」を和風セット(ご飯、味噌汁)でがっついている(大盛でお代わりもしていた)。舐めさせてもらったが、相変わらずこちらのは濃くて苦味の強いデミソースだ。「シーフードフライ」を嫁とシェア。海老フライとカニクリームコロッケ、白身魚のフライの3種が2切れづつ盛ってある。タルタルソースか中濃ソースを付けていただく。これからボトルだと呑み過ぎなので「グラスワイン(赤)」数杯と「自家製パン」を追加。皿のソースを拭おうと思ったら若い給仕の子に皿を持っていかれてしまった。呼び止めようと思ったが、一度手に持った皿を戻させるのも嫌らしいので止めておく(ソースの残る品では必ず訊いてから皿に手をかけて欲しいものだ…)。フォカッチャ風のパンと竹炭を混ぜてあるという黒いパンをつまみながら嫁の頼んだパスタの濃厚なソースを横取り。こうしてワインとパンを食べていると、結局自分は大した料理を食べずに終わってしまうことが多い。次は久しぶりに「かつ馬(※)」の焼きとんかつをいただこうかな。 ※この店の前身の店名 (勘定は¥7,000程)

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Kitchen GRATO(キッチングラート)

岐阜県関市東山1-4-27

 

( 関 せき グラート キッチングラート イタリアン かつ馬 焼きとんかつ とんかつ パスタ 手打ちパスタ 手打パスタ 洋食 レストラン )

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ぎふ なべや @岐阜県岐阜市

2020年01月27日 | 岐阜県(岐阜)

ある休日、岐阜駅周辺で昼から呑める店はないかいナと調べてヒットした居酒屋「ぎふ・なべや」へ初めて入ってみた。店は名鉄岐阜駅から東に歩いたところにある。看板には”一人鍋・昼・呑み処”と書いてあるからうってつけ。店に入ると昼を過ぎたばかりの時間とあって、まだ先客は1人のみ。快活な女性主人がやっていらした。席には1台づつ小さなカセットコンロが並んでいる。1人で占拠しても迷惑をかけなさそうなテーブルが見当たらなかったので、調理場に向かったカウンター席に腰を下ろす(こちらにもカセットコンロ有り)。まずは酒を2合で注文。品書きは壁に貼った紙短冊に書いてあり、その日のおすすめは黒板に。でも自分の席からは角度があって体をひねっても読み難い。卓上には品書きが何も無いので、仕方なく立ち上がって先客の背後にある品書きを眺める(向こうも面と向かわれて嫌だろうな…)。鍋は様々な種類が用意してあった。そちらは後にして、黒板から選んだのは「ホタルイカの沖漬け」と「ひねぽん」。

酒は「月桂冠」の銘が入った徳利で運ばれたのでそれだろうか。「ホタルイカの沖漬け」は4ハイのみだったのでちょっと少ない。時節的にほんの少し早いので新物かどうかは微妙なところ。「ひねぽん」は火の入ったひね鶏(親鶏)がポン酢で和えてある。ひね肉なので硬いが、噛めば噛むほどじんわりと鶏の旨味が拡がって旨い。「ポテサラ」追加。具沢山でマスタードシードが多め。カリッと焼いたチーズの煎餅が付いているのがイイ。ポテサラは日本酒にも合うんだよなァ。目の前の調理場のあれこれが目に入るので”お勝手”で呑んでる気分になるのは玉にキズ(笑)。目隠しがあるといいんだけれど。3年熟成という米焼酎「人吉」を、”おすすめ”と書いてあったハイボールでもらう。そのタイミングで「牛もつ鍋」を注文。目の前のカセットコンロにセットされた。1人前だがしっかりとした量がある。こういうのがあると延々呑めるのでつい長居してしまいそう(笑)。入っているもつは脂身の多い部分。それがスープに溶け出して独特の甘さになる。呑んでいても麺か飯を入れたくなるが自重した。鍋でホカホカだし、昼間とあって酔いが早いのかいい気持になってきたのでチェイサーに冷たい「瓶ビール(赤星)」を追加(笑)。その頃には店は沢山の客で大忙しの状態になった。みんな結構昼から呑みたいんだなァ。そういう自分も珍しく1時間程も長居して明るい時間の酒を楽しんだ。(勘定は¥4,000程)

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一人鍋 昼・呑み処 ぎふ なべや 

岐阜県岐阜市長住町2-16-6

 

( 岐阜 ぎふ 名鉄岐阜駅 なべや ぎふなべや 岐阜なべや 酒場 大衆酒場 居酒屋 昼呑み 昼飲み ) 

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平和園食堂 @名古屋市北区・柳原

2020年01月26日 | 名古屋(東区・北区)

名古屋城や名城公園の東側にある「柳原商店街」。場所的には決して悪くないが意外とアクセスが良くない商店街。ということもあってか休日に訪れても閉まった店ばかりで、ただの休みなのか廃業済みなのかも分からなかったので、平日のある日にバスに乗って訪れてみた。アーケードがあってかつては賑わっただろう商店街も、休日よりは店も開いているものの、やはりシャッターが閉まったままの店舗が多い。この日の昼食に寄ったのは「平和園食堂」。こちらも日曜休みなのでなかなか機会がなく、今回が初めての訪問。暖簾をくぐって中に入ると、テーブルが4つ程とカウンターが数席とこじんまり。先客は2組。年配のご夫婦(たぶん)でやっていらっしゃる。品書きとは別に小さめのおかず棚に調理済みのおかずが並んでいて、自分で取るようにもなっていた。品書きには定食、丼物、一品料理が並んでいて、麺類は「焼そば」程度。総じて値付けは安い。

注文したのは「オムライス」。調理場は見えないが、奥で鍋を振る音が聞こえてきた。しばらくして運ばれた「オムライス」は深めの平皿に盛られ、上からたっぷりのケチャップがたらされている。下までは巻かれていないが薄焼き玉子が巻かれたクラシックなタイプ。上のケチャップが多いからか、中は薄めの味付けのケチャップライスだった。玉ねぎがたっぷり。さすがにケチャップは余したが、パクパクッと完食。あとからは近くで工事をしていたと思しき労働者やネクタイをした会社員の客も入ってきた。次はおかずを取って酒でもやり、ご飯ととん汁で締めようか(そういえば北区は豚汁のある食堂が多いナ)。(勘定は¥460)

 

 

平和園食堂

愛知県名古屋市北区柳原4-3-1

 

( 名古屋 なごや 柳原 やなぎはら 柳原商店街 平和園 へいわえんしょくどう へいわえん 大衆食堂 定食 丼物 洋食 )

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Sound City - Real to Reel (DVD)

2020年01月25日 | DVD

Sound City - Real to Reel (DVD) (2013)

ロック界随一の”いいひと”、デイヴ・グロール(Dave Grohl )が監督をしたドキュメンタリー映画「Sound City - Real to Reel 」のDVD。2011年に閉鎖されてしまったロサンジェルスのSound Cityというレコーディング・スタジオを巡るドキュメンタリーで、閉鎖にあたってこちらにあったスタジオ・コンソールをデイヴが買い取って自身のスタジオにセッティングしたのだそうだ。というのもここにあったアナログ録音用のミキシング・コンソールは「二―ヴ・コンソール(Neve 8078)」と呼ばれ、70年代に数々の名盤が録音された伝説的な機材だそう。そのアルバムが列挙されて驚いた。キラ星のごとくロックの歴史にさん然と輝く名盤ばかり。70年代も凄いが90年代のオルタナティヴ全盛期も凄い。(順不同・もちろん抜粋)

そもそも元は倉庫だったというこのスタジオは、アーティストがこぞって指摘するほどボロボロでみすぼらしい内装。なのにこの空間とコンソールを通して録音された音は”何か”が違うのだそうだ。金も充分にある大物バンドがわざわざ設備の整った綺麗なスタジオを飛び出してこの汚いスタジオに集ったのだから”マジック”があったに違いない。特にドラムの音が素晴らしかったらしいが、どんなバンドも理想の音を目指して、ある時には廊下で録音したり、ある時には階段の踊り場にドラムをセットしたりする、なんて話を聞いたことがあるから、こちらには計算されてはいないが素晴らしい条件があったのだろう。

この映画ではただそのスタジオの歴史を振り返るだけでなく、デイヴを中心としたアーティストが「二―ヴ・コンソール」のあるデイヴのスタジオ「606」で新たにレコーディングを試みる。今ではデジタル録音で、録音後に音程を調整したり、失敗しようが下手だろうが切り張りすることも自由自在だが、アナログ録音らしい緊張感のある演奏と、参加したアーティストの拘りを垣間見ることが出来て興味深かった。インタビューを受けているアーティストを含めて自分好みのアーティストが揃っているので嬉しい。ちなみに現在スタジオは再開されたとのこと。サントラも買ってみようかな。

オークションにて購入(¥781)

Region Code : 2
Disc : 1
Label : SMJ(SME)

 

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そば松 @愛知県稲沢市

2020年01月25日 | 愛知県(尾張・老舗)

年が明けて愛知県稲沢市の「はだか祭」で有名な「国府宮神社(尾張大国霊神社)」の前を通ると、まだ初詣の人出が多く、参道には出店も沢山出ていた。昼食に名鉄国府宮(こうのみや)駅からすぐの所にある麺類食堂「そば松」へ。創業は昭和22年(1947)と戦後すぐだそう。ちょうど1年くらい前にギリギリ中休みの時間になってしまい、入れずに近くのとんかつ屋「スエヒロ」に変更したことがある。店に辿り着くと、外にはすでにカレーの香りが漂っていた。こちらは外壁に大書きされているように「カレーラーメン」と「カレーうどん」で人気の店。中に入るとテーブルが6つ程とカウンター席。賄っているのはさほど年配ではないご夫婦(たぶん)。カウンター席に座り品書きを眺める。この時点で店内の先客8人のカレー率はなんと100%(笑)。注文を待っていた人に配膳された物もカレー。圧倒的な人気だ。自分は正直「カレーラーメン」ってあまりそそられなかったのだが、この香りを嗅いで、厨房内の麺箱に中華麺の玉が沢山入っているのを見ると、ついメニュー先頭の「カレーラーメン」を注文してしまっていた。

しばらくしてカウンター越しに直接渡された「カレーラーメン」はコーンの他に、蒲鉾、葱、揚げ、かしわ等の具材が全て小さくカットされて入っている。カレーの下から引きずり出した麺は細縮れ麺。ゆるめに茹でてある。肝心のカレーはとろみがあるが、麺類食堂でありがちな和出汁の餡にカレー粉を溶いて片栗粉でとろみをつけたというよりは、一般的なカレーに近い小麦粉のそれのよう。辛さは強くなくバランスがいいので次々と啜っていける。ご飯を付けている人が多かったが、分かるなァ…。もう止めようもう止めようと思っても、ついレンゲで残ったスープをすくって口に入れてしまい、結局ほとんど口に入れてしまった。歴史ある店で創業当時からカレーの品があったのか、どんな経緯でこの店の筆頭メニューが”カレー”になっていったのか知らないが、次はカレー以外の物も…、でもまたカレー頼んじゃうのかなァ。(勘定は¥650)

 


 

↓ 店の裏手の用水沿いにあった隅切り屋根のある住宅(建築詳細不明)。敷地も広く、何となく古そうな佇まいの素敵な家屋。

 

 


 

 

名代 そば松

愛知県稲沢市国府宮2-2-6

 

( 稲沢 いなざわ 国府宮 こうのみや そばまつ 蕎麦松 中華そば ラーメン カレーうどん 麺類食堂 大衆食堂 丼物 蕎麦 近代建築 )

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八千代 (2) @岐阜県岐阜市

2020年01月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の柳ヶ瀬商店街の日ノ出町通りにあるお好み焼きの店「八千代」。創業は昭和28年(1953)というから市内でも屈指の歴史がある。以前に近くの「一銭洋食・じゅん」に行った時にこの店を思いだしたので昼間に訪問してみた。両隣の店舗と軒を分け合っている狭小の入口を入ると店内は奥に長く、一番奥が調理場になっている。久しぶりだったが以前と変わらず年配のご夫婦でやっていらっしゃる。先客は数名だったが持ち帰りの注文が沢山入っているらしく、座るなり「時間が掛かりますけど…。」と女将さんからことわりが入った。構わない旨を伝えて「お好み焼き・並み」(=2枚)を注文。こちらは1枚からでも注文出来るが、通常通り2枚でお願いした。

スチロールの器に並べられた持ち帰り用の「お好み焼き」がビニール、緑色の薄紙で包まれて何個も袋に入れられていく。しばらく待って自分の分が出来上がったのは20分後くらいだったろうか。自分の後から来た客には「30分以上かかります。」と伝えていた。平皿に盛られた「お好み焼き」は、薄焼きタイプで3つ折りのものが2つ並んでいる。席に置いてあった記事の切り抜きからすると、具材はキャベツ、ねぎ、魚粉、紅生姜、天かすのみ。味付きで調理されたものが、しっかりめに焼かれた皮でくるまれている。見かけはクレープのよう。硬めの皮に箸をつけると中の具材はとろっとしていて旨い。皮の表面にはサラッとしたソースが薄く塗られているが、中身も含めて味付けは控えめなので、途中で卓上のソースを少し足したりして2枚とも平らげた。これビールのつまみにしたいなァ。あ、それでみんな持ち帰りなのかナ?(←多分違う)。(勘定は¥540)

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八千代

岐阜県岐阜市日ノ出町2-16

 

( 岐阜 ぎふ やながせ 日ノ出町商店街 ひのでまち やちよ おこのみやき お好み焼 やきそば 焼きそば 焼そば 薄焼き うす焼き 一銭洋食 )

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