ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

たがねや @三重県桑名市

2019年11月30日 | 三重県

三重県桑名市でお土産に買っていった煎餅の店「たがねや」。店の事は全然知らずに通りを自転車で走っていて、真新しくて綺麗だけれど何の店だろうとその場でササっと調べたら、煎餅の店だと分かったので立ち寄ってみた次第。後から調べてみると、創業は明治5年(1872)で、現在5代目だという凄い歴史のある店だった。しかも名古屋の主要デパートのみならず、東京・日本橋の高島屋や三越にも店舗があるようだ。元々、桑名を通る旅人向けに切り餅に醤油を塗って売っていたのが、次第に煎餅になったのだとか。店に入ると木を多用しているものの、新しいだけあってモダンな意匠と陳列。多くない品数の商品を眺めたら、箱に入ったしっかりとした値段の高級品ばかり…。「煎餅でも買って帰ろ。」とフラッと入ってしまったし、カゴも無い自転車なのでどうしたものかと焦る(笑)。焦りを悟られないようゆっくりと品を確かめると「たがね(あつ)」と呼ばれる煎餅の小袋があったので、迷わずそれを購入した(笑)。

家に帰って包みを開ける。中に入っていたのはたった5枚の大きくない煎餅。「あつ」の他に「うす」があったので煎餅の厚みを表しているのだろう。包みを開けると香ばしい香りが漂う。もう旨い。黄金色に焼かれた煎餅をひと口。辛口の醤油味で、「あつ」のわりに意外と薄かったが、ザクザクの歯応えで、なるほど確かに旨い。これ全て手作りで手焼きしているのだとか。買った枚数が少なくて普通の煎餅のようにバリバリボリボリと手を出せないが、熱いお茶といただいているとついそうしたくなる。じっくりと米と醤油の味を楽しんだ。次はちゃんと箱入りを…、でもこういうのは誰かに戴くのが一番幸せなんだけれど…(笑)。(勘定は¥378/袋)

 


 

↓ 末広町の大きな通り沿いの「中村医院」(建築詳細不明)。通りを走っていて気になった建物。出入口の雰囲気、植えられたエキゾチックな植物、2階の上げ下げ窓など、確証はないけど結構古そうに感じるのだが…。

 

 


 

たがねや 本店

三重県桑名市田町10

 

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一位 @名古屋市中区・伏見

2019年11月29日 | 名古屋(中区)

伏見の居酒屋「いちい」へ。前から寄ってみたいと思っていたわりには伏見で腰を落ち着けることは少なく、今回が初訪問。店は通りから入った路地の奥にある。歩いて行くと店の前には大勢の人だかり。みなサラリーマンばかりでちょうど店から出てきたところのようだ。ジーンズ姿の年配の名物主人もそこで歓談中。店の奥に進むと大勢の客で賑やか。調理場前のカウンターに案内され丸太椅子に腰掛ける。もっと年配の人が多い酒場かと思っていたら店員は若いのばかり沢山居るし、客も若いサラリーマンが多い。冷蔵庫には様々な日本酒の一升瓶がぎっしりと入っていた。

まずはその酒を。東浦の「生道井」を”ひや”でお願いするも、出てきたのは常温ではなく冷蔵(これはもう仕方がない)。最初から”やわらぎ水”を置いてくれるのは気が利いている(ただし水のお代わりはサーバーでセルフ)。つまみは「しめさば」と、この店の名物という「ぴーぴーいも」を。「ぴーぴーいも」は目の前の大皿にあったものだが、普通では量が多いらしく、少なめに盛ってくれた。「しめさば」はやや浅めの締め加減でいい感じ。旨い。「ぴーぴーいも」の名前の由来は知らないが、いわば小粒なじゃが芋の甘辛い煮っころがしだった。追加は「なめろう」と、阿久比町の「ほしいずみ」をどん燗(ぬる燗)で。酒はどちらも正一合はないかもしれない。「なめろう」は味噌と葱で叩いてあるが、胡麻油も使ってあるかな。これもまた旨い。「肉豆腐」も追加(←腹が減っていたのか?)。牛肉と豆腐、玉ねぎが甘く煮込んである。この甘さと「ほしいずみ」の組み合わせは何だかちぐはぐで今ひとつ。活気はあるが紫煙も濃いし、もう少し落ち着いて呑める店かなと思っていたので早めに切り上げた(1人で呑む時は賑やかさが逆に居辛さになる時があるのだ)。(勘定は¥4,000程)

 


 

↓ 堀川に架かる天王崎橋近くに建つ「岩倉屋商店」(建築詳細不明)。きっと現役の建物ではないと思うが、つる植物が侵食してなかなかの風格。玄関周りの雰囲気も素敵だし、近代建築に付き物のシュロの木がいい感じを出している。

 

 

 


 

旨き酒 一位 (いちい)

愛知県名古屋市中区栄1-11-26

 

( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ いちい 居酒屋 酒場 日本酒 名物主人 近代建築 )

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Gold / The Velvet Underground

2019年11月28日 | クラシック・ロック

Gold / The Velvet Underground (2005)

ポリドールからでている「Gold」シリーズのヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)版2枚組CD。このGoldシリーズは基本的にキャリアを通じたベスト選曲で、特にレアなヴァージョンとかが収録されている訳ではないけれど、たっぷり2枚分代表曲を楽しめるのと、悪くないアートワーク、選曲、音質で時々購入してしまう。ヴェルベッツの全てのアルバムと、いくつかのデラックス盤、編集盤、はたまたブートレグ(海賊盤)まで多数所有しているというのに、何故ただのベスト盤CDをいまさら…。 知ってる曲ばかりでも自分とは違う選曲や曲順で聴いてみたいというだけの、つまりそもそもコンピレーション盤好き。

大雑把に言えばだいたい発表順に収録されているが、ヴェルヴェッツの場合、実活動期間は65年~73年くらい(しかも最後2年はルー・リード脱退済み)で、長いこと入手困難だったり、80年代位になってやっと未発表曲集となって発売された曲も多いので(主に2枚目)、しっかり時代順かといえばそうでもなさそう(未検証)。収録曲の多いファーストに加えて、メンバーがバックを務めたニコ(Nico)のソロ・アルバムからも2曲収録されているのは親切。最後に名曲「Rock And Roll」と「Sweet Jane」の2曲をライヴ・ヴァージョンで収録したのは評価が難しいところだが、ライヴ・ヴァージョンなら「1969:The Velvet Underground Live」収録の「What Goes On」を入れて欲しかったなァ…(→ココ参照)。こうして通して聴いてみると、アヴァンギャルドなファーストやセカンドに比べて、フォークっぽい感じさえする中後期の曲が、60年代末のフラワー・ムーヴメントに彼らも影響されていたという事実を確認できる。ファッションもファーストの頃は今でも通用するくらいにモダンでクールだが、後期は大きな襟の柄シャツにパンタロンだったりするのだ。ただしこの編集盤では後年のダグ・ユール(Doug Yule)主導期は無視されている。そういえば「Squeeze」持ってないけど買ってみようかな。

オークションにて購入(¥637)

  • CD  (2005/9/23)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import, Remastered
  • Label : Polydor
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や台ずし 名鉄岐阜駅前町 @岐阜県岐阜市

2019年11月27日 | 岐阜県(岐阜)

ある日の夕方の名鉄岐阜駅。この日は「イトシン湯」に入ってから歩いて来たので喉はカラッカラ。早い時間だったのでまだ開いている店が少なく、途中で雨も降ってきたので、近場で一度位は入ってみたいと思っていた「や台ずし・名鉄岐阜駅前町」へ。なんで”店”でなくて”町”なのかは不明。ここ何年かで爆発的に増えた寿司居酒屋チェーン店。すでに200軒を超す店舗があるらしい。調べてみたら本社は名古屋で、東海3県では60近くの店舗があるとのこと。もう1駅に1店ぐらいの勢いで目にするようになった。店へ入ってカウンター席に案内される。普段なら瓶ビールだけれど、早い時間は指定ドリンクのタイムサービスがあるらしいので日和って「生ビール」を(笑)。

すぐにお通しのがんもどきと生ビール(プレモル)が登場。間髪入れずグイッとやる。ふうっ。酒肴の注文は「ガリの天ぷら」と「山芋の短冊揚」。399とか499とかの値付けがしてある品ばかりだが、品物の調子からいくとものすごく安いという感じでもない。店員は若いのばかりかと思っていたら板場には結構な年配の職人が居る。その親父さんも若いのから指導を受けたりしていたからセカンド・キャリアか何かだろうか。頑張って欲しいナ。店内は家族連れも含めて早い時間の割には結構な客入り。1人で来るのなんて自分だけだろうと思っていたが、後からポツポツと1人客の姿も。酒を追加。若いお姉さんに大きいのをぬる燗でお願いしたら、ちゃんといい温度のぬる燗で来たので逆にビックリ(笑)。銘柄は大関の「辛丹波」のよう。握りは、真鯛、鯵、焼穴子、〆さば、本まぐろをお願いする。ゲタにのって渡された握りは目の前の親父さんが握ったものだが、いい感じだった。正規の時間に果たして入るかは分からないけれど、さっといただくには便利な店だろうナ。(勘定は¥2,600程)

余談:「イトシン湯」を出て階段を降りようとしたら、下から「オスッ!オスッ!」という野太い声と共に「ヤ」と思われる眼光鋭い方々が何人も一列に並んで上がってきた(こわっ)。階段上から見下ろすと全員と目が合うことになる(苦笑)。あわてて目を逸らして通り抜ける。幹部連中が揃って入るらしく、下では見送る若い衆や運転係がズラッと…。あー、出るところでヨカッタ…。

寿司居酒屋 や台ずし  名鉄岐阜駅前町

岐阜県岐阜市長住町2-6

 

( 岐阜 ぎふ 名鉄岐阜駅 やたいずし 寿司 鮨 握り寿司 居酒屋 酒場 寿司居酒屋 ハッピーアワー 銭湯 刺青 もんもん ヤクザ )

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更科 @岐阜県美濃市

2019年11月27日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃市の古い街並みから少し外れたところにある麺処「更科」へ。駐車場は無さそうで、先客も後客も、みな店の前の道路に車を停めて店に入っていく。自分もバイクを道路脇に停めて店へ。中に入るとカウンター席とテーブル席が5つ程のスペース。こんな屋号だから歴史は古そうだが(後から調べたら創業して60年だそう)店にそんな感じは無く、ギターやアンプが置いてあるところを見ると主人か誰かがロックにご執心だろうか。カウンターの向こうの調理場には年配の男性と女性。夫婦か親子かはよく分からない。品書きを眺めると屋号から想像する”蕎麦”は全く無く、先頭に「中華そば」、そしてうどん各種、丼物は「玉子丼」しかないという変わったラインナップ。昔は麺類食堂だったとか?。最初はうどんをと思っていたのだが、調理場で主人が茹で置いたうどんを仕分けている所を見てしまったので「中華そば」にすることに。「中華そば」は「のり天入り」「餅入り」「肉入り」という、これまた変わったラインナップ。気になった「餅入り中華そば」をお願いした。中華で餅入りって初めての体験。

調理は女将さんが担当するよう。餅を焼き網で焼いているのが見える。しばらくして出来上がった「餅入り中華そば」には、チャーシュー2枚、蒲鉾、メンマ、刻みネギ、そして餅は小さめのが2個入っていた。やや濁ったスープは油多めで、いわゆるWスープ。組み立てが現代的なのが意外だ。油で熱々のスープをすすり、まず餅をひと口。お、魚介の効いた中華スープに餅もなかなかイイ(笑)。麺は細縮れ。油が多いし、わりとしっかりとした味のスープなので、もう少し太い麺かストレート麺の方が合いそうだが、これはこれでイケる。餅をかじったり、スープに沈めたりしつつ手繰っていく。餅とスープですっかり体が温まった(汗が…)。(勘定は¥750)

 

麺処 更科

岐阜県美濃市米屋町2642-16

 

( 美濃 みの さらしな ラーメン うどん 麺類食堂 大衆食堂 うだつの上がる街並み ) 

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たから @名古屋市中区・大須

2019年11月26日 | 名古屋(中区)

大須で味噌煮込みうどんといえばこちら「たから」。創業は昭和39年(1964)。何度か昼に寄ってみたことがあるが、最近の大須の休日は物凄い人出で、こちらの店の前にも行列が出来ていたりするので夜に訪問してみた。店に入ると昼の賑やかさが嘘のように落ち着いた雰囲気。テーブルが奥に並んでいる。一番奥には小上がり席もあるのかな。こちら、すぐ近くの「寶寿司」のご兄弟がやっていらっしゃる。なので寿司も注文出来て、お願いするとこちらまで持って来てくれるのだとか。なるほど主人は「寶寿司」の主人と瓜二つだった。最初から味噌煮込みうどん目当てだったので、すんなりと「玉子にこみ」を注文。

しばらくしてグツグツと煮え立った「玉子にこみ」の土鍋が到着。土鍋の蓋には穴が開いておらず、大きく”たから”と書かれている。その蓋をとんすい代わりにして麺を手繰り出し、いただく。こちらのうどんは平打ち。厚さはないのできしめんのようで、味噌煮込みうどんの麺らしいステレオタイプな硬さは無いもの。具材は、かしわ、揚げ、葱、蒲鉾、花麩といったところ。平打ちの麺は暴れるので、うっかり着ていたシャツに染みを付けてしまった…(涙)。しっかり濃い味のつゆはもちろん八丁味噌主体だが、白味噌もブレンドしてあるそうでカドが丸く、旨い。ついつい後を引き、うどんを食べ終わった後もつゆを飲み続けてしまった。こちら丼物や酒肴もある。気になったのは「ぞうに鍋」。次は口取りで酒をやって「ぞうに鍋」へ。いや寿司を出前してもらうべきか…(←ちょっとやってみたい・笑)。悩むなァ。(勘定は¥900)

 

 

にこみのたから

愛知県名古屋市中区大須2-16-17

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす たから 味噌煮込みうどん 味噌煮込み みそ煮込み みそにこみ 味噌にこみ 雑煮鍋 宝寿司 )

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リエージュ @岐阜県岐阜市

2019年11月25日 | 岐阜県(岐阜)

前を通る度にちょっと気になっていた柳ヶ瀬商店街にあるピザとワッフルの店「リエージュ」へ。看板にはイタリア(ピザ)、ベルギー(ワッフル)、イギリス(紅茶)、不明(アイスクリーム・どこのだ?)の国旗が描かれている。店の表のテーブルにメニューが置いてあったのだが、そこにピザやワインが載っていて、”当店のボトルワインは掛け値なしで美味”なんて書かれていたので機会があったら呑んでみたいナと思っていたのだ。店に入ると中は小さいテーブルが4つのみのスペース。若い人がやっているのかなと思っていたら、年配の女性が1人でやっているだけだった。腰掛けてメニューからピザの「シチリアーナ」のMサイズと、「グラスワイン赤」をお願いした。

奥の調理場で調理が始まる。ランチ用のピザはもう焼いて置いてあるのだが、注文品はその場で生地に具材をのせるようだ。先にワインがワイングラスで届く。ワインは冷蔵温度。軽めの味は…まぁ値段相応といったところ。少し時間がかかって「シチリアーナ」が登場。Mサイズ22cmとあったが、1人で食べるにはフルサイズと言っていい大きさ。具材はアンチョビ、オリーブ、ケッパー、オニオン、生ニンニク。カットはされていたがカトラリーは出なかったので、そのまま手でいただく。手作りだという生地は薄くクリスピー。周りにもちっとしたところもある。生のニンニクやオニオンがフレッシュな食感を残したまま口に当たり、旨い。数種類ブレンドしてあるというチーズの風味もイイ。もう一杯ワインをいこうか迷ったが、自重。次は違う味のピザか、カルツォーネ、それともワッフルと紅茶なんていいかも。(勘定は¥1,400程)

 

ピザ&ワッフル リエージュ

岐阜県岐阜市徹明通1-19

 

( 岐阜 ぎふ やながせ Liege ピッツァ テイクアウト ワイン ランチ )

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Every Move You Make : The Studio Recordings / The Police

2019年11月24日 | パンク・ニューウェーヴ

 

Every Move You Make : The Studio Recordings / The Police (2019)

完璧。駄作なし。ポリス(The Police)が発表した5枚のオリジナル・アルバムとアルバム未収録曲をまとめた1枚を含む6枚組CDボックス・セット。ファースト・アルバムが1978年、ラスト・アルバムが1983年だから、たった5年間の記録。もちろんアナログ盤(12インチ・シングル含む)で全部揃っているし、かつて1993年に「Message In A Box」(ジャケ写真下)というデジブック仕様4枚組で、B面などに収録されたライヴ音源も入った(ほぼ)全曲入りCDが発売されて、それも持っているから本来は必要ないボックス・セットだが、値段が安かったのでついポチっとしてしまった。

彼らを最初に聴いたのは1枚目と2枚目のアルバム。長兄のレコードだったと思うが小学生ながらよく聴いた(←マセガキ)。その頃には某地方Gテレビで夕方になぜかロックのPVが繰り返し繰り返し流れており、その中に彼らのクリップもあったと記憶している。当時はもちろんバックグラウンドなどは全く知らずに聴いていたので、レゲエを取り入れた音楽性とはいってもよく分かっておらず、自分で買ったラストの「Synchronicity」辺りで初めてどういうバンドなのかをちゃんと系統立てて把握することになった。”パンク”という括りで出てきた彼らだが、3人とも音楽的なキャリアはとうに確立されており、数多のパンク・バンドのようにその辺の街のあんちゃん達がバンドを組んだ訳ではなかったのだが、幸か不幸か”パンク&ニュー・ウェーヴ”という大きめの括りでは必ず入ってきた。

レゲエのリズムを取り入れた為、今でいう”文化の盗用”的な批判も多くあったと思う。でもそんな事言い始めたらクラッシュ(The Clash)らもそうなってしまうし、メジャーなバンドやアーティストもひとつの流行として多く取り上げられていたから言いがかりみたいなものだ(ストーンズなんて盗用しまくり・笑)。ただ彼らの場合、その取り入れ方が実に上手く、変幻自在でロックっぽくないスチュアート・コープランド(Stewart Copeland)のドラミング、プログレッシヴでドリーミーなディレイのかかったアンディ・サマーズ(Andy Summers)のギター、ハスキーでセクシーなスティング(Sting)のヴォーカルとシンプルながら意外と目立つベース。3ピースのそれぞれが抜群に個性的だった。メンバー間では様々な葛藤があったらしいが(特にスティングとコープランドの間で)、出来上がった作品はどれも素晴らしい。個人的には4枚目の「Ghost In The Machine」のヴォーカル・アレンジ等は気に入らないが、アルバム未収録曲でさえクオリティが高いのだから恐れ入る。唯一の汚点は86年に発表した再録音の「Don't Stand So Close To Me '86」ぐらいか(もちろんこのボックス・セットでは無視されている)。「De Do Do Do, De Da Da Da」の日本語ヴァージョンスペイン語ヴァージョンは…、やっぱり入ってないや(笑)。

「デ・ドゥ、ドゥ、ドゥ、デ・ダァ、ダァ、ダァ・ハ・オレ・ノ・コトバ・サ!」

amazonにて購入(¥2,500)

  • CD  (2019/11/15)
  • Disc : 6
  • Format: CD, Import
  • Label : A&M
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マルマン (2) @三重県桑名市

2019年11月24日 | 三重県

三重県桑名市を自転車で散策中。「寿栄広」で「アイスドリアン」を食べた後、フラフラと適当に自転車を走らせていると、予期せず見覚えのある近代建築(石取会館)が見えてきた。となると気になるのはその向かいにある「元祖マルマン」。天気良く、空気も乾燥しているのでつい”もう一つ”と自転車を停めて店内へ。アイスのハシゴだ。こちらでも「アイス饅頭」は止めて「フルーツ」という名のアイスキャンデーを購入してみた。

透明な袋に入った「フルーツ」は「アイス饅頭」と同じように割箸が斜めに刺さった状態(笑)。このいびつさがまさに手作りといった感じ。店頭の手書きの説明のごとく3種類のフルーツ(みかん、パイン、バナナ)が入っているミルク・キャンデー(自分のものでは固形バナナは確認出来ず)。しっかり甘くてミルクたっぷりといった感じの風味。これもけっこう硬いが、大きめのフルーツが入っていて旨いなァ。自転車を走らせながらいただいた(←片手運転はイケマセン)。次はコーヒー(味)で。(勘定は¥140/本)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 店の向かいに建つ「石取会館(旧・四日市銀行桑名支店)」(大正14年・1925・建造、平成19年内部改装)。今回は中には入らなかったが、近代建築は天気や季節が変わると違った色や表情を見せるので再訪するのも楽しい。

 

 


 

元祖マルマン

三重県桑名市京町33

 

( 三重 みえ 桑名 くわな マルマン 元祖マルマン アイスまんじゅう アイス饅頭 手作りアイス アイスクリーム すえひろ 石取祭 近代建築 国登録有形文化財 )

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小進庵 @愛知県碧南市

2019年11月23日 | 愛知県(三河・老舗)

愛知県碧南市へ。以前にこの近辺を散策した時に見逃した近代建築物を探して廻る。昼食に寄ったのは「小進庵」。創業は昭和10年(1935)だとか。以前自転車で通った「衣浦トンネル」の出口からそう遠くない場所に店がある。近くに寺社が多いので店が面した道が古い街道だったに違いない。店の横に更地の駐車場があったので(道路を挟んだ向かいにも有り)車を停め、暖簾をくぐる。店内はこじんまりとしたスペースで、テーブル席2つとカウンター席がある。店の長い歴史からご高齢の方がやっていらっしゃるのかなと思っていたら、そうでもないご夫婦がやられていた。きっともう代が替わられているのだろう。品書きを拝見。外看板通り寿司もあり、後は丼物と麺類。寿司も食べてみたかったが、”創業から変わらぬ”と書かれていた海老を4本も使うという「天丼」を注文してみた。

さほど時間はかからず「天丼」が登場。大きめの丼ぶりに盛られた「天丼」は端に海老天が4本のっているが、面白いのは海老天ののっていないスペースもほとんど硬さのある衣で覆われていること。つまり大きな丸くて薄い1枚の天ぷらの上に海老天が4本片寄せあって寝転んでいる感じ、あるいは羽根付き海老天というべきか(分かりづらいかナ…)。独特で面白い。もう少し小振りな丼ぶりにのっていると景色が更にキマると思うんだけどなァ。まずは海老のない衣の部分を箸で崩し、ごはんといただく。天ぷらはかなり甘さのあるタレをくぐっている。海老は大きくはないものの、この値段で4本って素敵。無論衣だけの部分より更に旨い。提供時間からすると揚げ置きかもしれないが甘辛くて旨い。味噌汁とたくあんを挟みつつ、ガツガツと喰らっていった。80年以上も前からこんな天丼だったなんて興味深いなァ。次に行った時は麺類と寿司のセットにしてみよう。(勘定は¥700)

 


 

↓ 東浦町の「山中従天医館」(昭和5年・1930・建造)。傾斜地に建てられた建物で、黄色に塗られた外壁とスクラッチタイルの腰壁が印象的。煙突があるのでマントルピースでもあっただろうか。

 

 

 

↓ 「碧南市新川まちかどサロン(旧・名鉄新川町駅舎)」(昭和19年・1944・建造)。この建物裏手には素っ気ない現行の新しい駅舎がある。

  

↓ 松江町の「旧・新川中央病院本館」(大正3年・1914・建造)。オーダー(列柱)のある玄関廻りの意匠と奥の瓦屋根の建物とのギャップが楽しい。遠くからしか見れないが現在は使われていなさそう。

 

↓ 散策後は銭湯「新川温泉」(建築詳細不明)へ。昭和2年(1927)開業という歴史ある銭湯。創業当時の建物かどうかは分からないが、コンクリート造りの門柱や外トイレ周りの意匠がとても素敵(写真2枚目)。周辺は新興の住宅が多いが、近辺はかつて色街だったらしいので探せば古い建物も見つかるかもしれない。脇の駐車場に車を停めて、ひとっ風呂。中は外観から想像したよりは古くなく、まだ明るい日差しの入る浴場でとてもいい湯をいただいた。帰り眠気に襲われないようにしなければ。

 

 


 

 

小進庵

愛知県碧南市錦町4-21

 

( 碧南 へきなん こしんあん 麺類食堂 大衆食堂 寿司 鮨 中華そば ラーメン ランチ 老舗 近代建築 銭湯建築 )

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