ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

岩野屋 @名古屋市西区・浅間町

2020年01月19日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋城の西、鶴舞線の浅間町駅近くを走る「美濃路」(東海道の宮宿と中山道の垂井宿を結んだ脇街道)を自転車で散策。もう何度も巡っている道だけれど、特に目的もなくぼんやりと旧街道を走るのもいいもの。昼は何にしようと迷ったが、麺でも手繰ろうと街道沿いにある食堂「岩野屋」に立ち寄る。界隈の店舗はみな押し並べて”おしきり”と染め抜いた暖簾が掛かっている。これは界隈の地名”押切”のこと。商店街でお揃いで作ったのかな。店に入ると土間に小さめのテーブルが5つほど、小上がり席が2つほど。昼はとうに過ぎた時間ということもあって先客は無し。テーブルに座って壁に掛かったプラスチック札の品書きを眺める。麺類、丼物、カレーやオムライスなどの洋食もある。いつもならそういうものに惹かれるのだが、この日は大して腹が減っていなかったので品書き先頭の「きしめん」を女将さんにお願いした。

しばらくして登場した「きしめん」はつゆの色濃く、水面にはカマボコが2切れ、ほうれん草、スライスした茹で玉子、花鰹がのっている。刻みネギは別皿に。つゆの色は濃くても塩梅はよく、決して醤油辛い訳ではない。麺を手繰ろうと箸をつけるが、持ち上げると切れそうなほど麺が軟らかい。元々の麺が軟らかいのか、茹でが長いのか。麺はつゆを吸ってすぐに色付いてくるので、口から迎えに行くような感じですすった。好みの麺かと言われるとちょっと違うけれど、こんな「きしめん」もたまにはいい。多めの麺を(熱いので)ゆっくりと手繰り、何だかほっこりとした気分に。外から主人が出前から帰ってきたようだ。次は腹を空かせて「オムライス」か「かつ丼」を。名古屋ならではの「みそ中華」(いわゆる札幌的なものとは違う味噌汁的な味が多い)でもいいかな。(勘定は¥430)

 

うどん 丼物一式 岩野屋

愛知県名古屋市西区浅間2-8-14

 

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コメント
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