kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「上手くいかない」から次へ

2017-04-13 | 陸上競技
先日の記録会で女子ポール、2m80をクリアしました。まだまだインターハイには遠い記録です。それでも1年生の12月から始め3月くらいからポールを持ち少しずつ練習をしてきました。1年間経過して2m80。gt先生に頼っています。技術的なことは正直全く分かりません。もう少し勉強しろよと怒られるかもしれませんが。

水曜日、gt先生と一緒になったので専門練習を見てもらうことに。私も時々見に行きましたが「全く分からない」という中で終わり。やはり任せることに。「概要」は多少なりと分かるようになりました。が、「素人」が口出しする話ではない。根本的なことがわかっていないのに「分かったふり」をするのはよくない。まー選手も私に技術的なことを聞く気はないと思いますが。

練習の途中、見に行くと下を向いていました。話を聞くと「課題は分かっている。それなのに直せない。」とのこと。練習の時にも試合の時にもgt先生に「課題」を突き付けられています。本人なりに何とかしようとしているのは分かります。「鉄棒」ができない。だから出身中学校で「鉄棒」練習をしているようです。「何とかしたい」という気持ちはある。でも「上手くいかない」のです。

何度も何度も言われる。それでも改善できない。アドバイスを受けてもそれができない。苦しいと思います。これは男女差もあると思っています。水曜日の短距離練習で「メニューを変える」という感じにしましたがこういう部分でも「男女差」はある。それぞれに対して関わり方を考えないといけないと思います。

実際問題「技術的な指導」はできません。ここはgt先生にお願いするしかない。しかし、それ以外の部分は私がやらなければいけないと思っています。身体づくりや走練習、基本的な練習の組み立ては私が担当。更には「取り組む姿勢」に関して私の責任でやっていく必要があると考えています。当然の話です。

gt先生と話をするときに「最後は監督の問題」とよく言われます。やはり普段見ている人間がきちんと関わっていないと上手くいかないと思っています。基本的姿勢がしっかりとしていなければどれだけの「技術」を習ったとしても身につかないし、それ以上のことはありません。

「上手くいかない」ということを思って悔しくなる。これはすごく大切なことだと思っています。できないから「まあいいか」と思うのでは先には進めない。最近特に「考える」という話をしています。「どのようにすれば上手くいくようになるのか」です。「できない」という事実を認める。そこからスタート。何をするのか。そこの部分がしっかりしないと先には進みません。

涙を流すくらい競技に対して「悔しい」と思う。試合で流すのではなく練習で流す。「何とかしたい」と思う気持ちと「上手くいかない」という間で苦しむ。それは強くなる中で本当に必要なことだと思っています。練習中、練習後にかなり話をしました。更に別の形でこちらの考えていることを伝える。選手と向き合うのが私の役目。gt先生に任せる部分とこちらでやる部分。本気で狙うためには止まっているわけにはいきません。「次」に進むためにこちらも最大限のことをします。

また、並走をしているときにあろうことか「バトンが落ちる」という大失態が。絶対に許せないことです。並走です。渡らないこともある。しかし、「落下する」ということはあり得ません。個別に呼んで話をしました。「やっておけ」というスタイルではありません。上述の部分と矛盾するかもしれませんが。こちらは意図を伝えてその部分を大切にしている。「リレー」を考えるときに「落下する」というのはもっとも許せない部分です。

呼んで話をしました。怒るというのではない。「何が起きたのか」を考えさせるためです。「詰まった」ということ。そうであればどうするのか。並走ではなく実際のレースでそのような状況が起きたときはどのような時なのか。その場合、どうするのが適切なのか。ここです。

練習中にうまくいかないことは何度もあります。しかし、それで終わるのではない。「上手くいかない」のであればその「原因」と「対応策」を考えないといけない。練習中のミスは百歩譲って仕方ない。その「原因」がきちんとわかって「どのようにするのか」を考えられればいいのです。レースの時にきちんと対応できるようにするためです。

すごく当たり前のことしか書いていません。私がやるべきなのは「目の前の選手のため最大限のことをする」ということ。それが「次」につながる。そう信じています。選手の表情は変わってきています。前任校とは指導スタイルも変わってきています。それでも「目指す場所」は同じ。方法が変わっているだけ。

「次」へ。進みたいと思います。
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組み立てを変える

2017-04-13 | 陸上競技
水曜日、この日はかなり暖かくなっていました。寒暖の差が激しいので体調管理には最大限の配慮をしておきたいですね。私は前日の夜、原因不明の体調不良に襲われる。本気でヤバかった。死ぬかと思いました。まー実際問題、休んでいないというのは大きいのかなと思いますね。選手は休んでいますが私は無休(笑)

午後の練習、競技場でやることにしていました。学校でも良いのですがやはり60mしか走れないグランドではなかなかやりたいことができません。週に何度かは競技場に行きたいなと思っています。空いている時間に練習計画を作成。色々と考えながらですね。

練習に関して考えること。これはかなり楽しい。どうすればもっと上手くいくか。それだけを考えて時間を過ごす。そのために様々な人に相談したり考えを聞いたり。

競技場での練習。いつもとパターンを変えました。最初に少し走りました。アップなどをやって30分後にスプリント練習。この日の課題はスピード持続。前日にかなりトレーニングをしていますから女子は筋肉痛に襲われていたようです。だからといって走らないということはない。その時にできる最大限のことをやっておきたいなと。

そこからスパイクを脱いでDM投げと軸系。最初にやりたい練習をやってそこからは細かい事をやる。実際問題、細かい練習をするチームというのはそれほど多くないなと感じています。私は細かい事の積み重ねが結果に繋がると考えています。これまでの練習の組み立ても同様でした。動きを意識して作っていって最後に走る。よくあるパターンですね。今はそれを抜け出そうかなと。細かい事ももちろんやります。組み立てによって色々な事が出来るかな、と。

軽く反発系のドリルをしました。タータンで練習できるのでその意味合いも込めて。最近やっていませんでした。土の上で走る感覚が強く残っているかなと。反発意識でやってそこからはチューブ5歩と50mTTを2本。まずまず走れるようになっていました。ここに来るまでに既に強い負荷をかけています。通常であれば走った後ですからなかなかスピードが出ない。しかし、思った以上に走れる。それはそれで面白い。

ほぼ休憩なしで「バトン練習」にしました。これも少しやり方を変える。時間設定をしました。その時間になったらどんな状態であってもバトン練習終了にする。この日のメインは「バトン練習」ではない。もちろんすごく大切な練習ですが「バトン」だけで勝負はできません。バトンも大切ですがそれ以外のことも必要。その日の課題がバトン練習がメインではないのであれば時間を限定する方が良いと判断。

この形にすると実際、やらなければいけない部分が不足します。女子は23走のパスまでいきませんでした。それはそれでありかなと。自分達が計画して練習が組めなかった。次はどうすれば良いか。そこだけだと考えています。パスは少し精度が上がった気がします。ミスはありません。当然ですが。その中で何を目指すか。ロスを最小限にする。「渡れば良い」とは思いません。ここはここでしっかりとやりたいと思います。

終わってからは男女別メニュー。課題を別に設定しました。男子は最大スピード意識。カーブ直線の並走と直線60mの並走。最大スピードを出し続けることを課題としました。女子は脚を前で回すための練習。DM走とスプリントを組み合わせて。そこから60m並走。男女で別の形でやる方が良いのかなと感じる事が増えています。人数がそれほど多いわけではありませんから効率的に悪くなる可能性はあります。それでも本質的なことを考えるとこちらの方が良いのかもしれないですね。


最後にスプリント練習。男子は120mを2本。女子は120mと60m。以前はセット走の形でガンガン走っていましたが今はそれが出来ません。持たない(笑)。組み立てを変えているのもあると思います。今はこのスタイルで良いかなと感じています。正解がどこにあるのか。ここは哲学的な話しになると思います。今、考えがあってそれに従ってやっている。それはそれで正解だと思います。何となく走るというのではなく意図があって走るのであればそれはプラスになるかなと。

見ていて楽しいなと感じる時間が圧倒的に増えました。この練習がきちんとできれば本当に面白いと思います。書きたいことはたくさんあるのですが時間があればまた(笑)
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