柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

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884号 昭和生まれの老翁の面白話。第26話 「叔父」。今週の一花 ムスカリ 

2024年04月04日 17時21分23秒 | お知らせ

 

昭和生まれの老翁の面白話。第26話「叔父」

叔父(父の弟)と叔母は夫婦で小さな電気部品を作る町工場を経営していました。経営は妻任せで順調でした。叔父は中々の男前で、人が好いだけでいつもニコニコして、敵をつくることはありませんでした。世の中がどう変わろうと知ったことではない。大邸宅に住みたいと思わない。高級車に乗りたいとも思わない。必要なものは妻がさっさと用意をしてくれて何の欲もないから苦労も憂いもなく、毎日が充実?した日でした。「仏の様な人」と言われていました。競争会社の社長もわしの会社がつぶれても叔父の会社がつぶしてはいけないと言われるほど好々爺でした。従業員からも「大将、大将」と呼ばれ、親しまれ、人気がありました。しかし、叔父は「お化けなどの怖いものが大嫌いで、死ぬのが一番いやだ」と言っていました。仕事は朝起きると、家の中の四方八方にいると信じている神様に「ありがとうございます」と言いながらパンパンと手をたたき、三拝九拝することだけでした。会社では10分に1回指を突っ込む血圧計で血圧を測ること以外仕事はなく、従業員からは「ヒマな社長だな」と言われていました。夜は来客があろうとなかろうと、妻の作る手料理と1合の酒を飲むとさっさと寝室に行き、コテチンと寝るだけです。他所に飲みに行くとかバー、キャバレーなどで女の子にちょっかいを出すなど夜遊びは妻が恐ろしくて端から考えませんでした。妻のやることに口を出さない。女に手を出さない。博打に手を出さない。いつもニコニコ。これが家内安全の秘訣です。

今週の一花 ムスカリ

 ムスカリ アルメニアカム ‘タッチ オブ スノー’ 

 

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