2011年9月28日(水)
奈良 中宮寺さんへ I さんにご同行願って、御門跡様を訪ねました。
・・・
I さん:「そうなのぉ、そこから出てくるものは天皇様に関係あるものなの・・」
私 :「そうなんです、 一刻も早く伝えなくてはならないんですがぁ・・」
I さん:「じゃ~、伝えましょう!」
私 :「えっ! I さん御存じなんですか」
I さん:「そんなに大事な事は急がないと・・」
・・・と、言うことになり、夢みたいな話が実現したその日でした。
・・・でも・・、何なんでしょう。 裏門から車を入れていただいて、ほどなく庭を歩いていたら急に何か懐かしい感じがしてきて、ゆっくり周りを見渡していました。 そして見れば観るほど懐かしさのような感覚が急激にこみあげてきて、目から涙があふれ、頬を伝い流れるのを感じました。その流れるものを拭いても拭いてもとめどもなく湧きあがってきました。そして案内された室に入っても、止まらないどころか、大声を上げて泣き叫ぶのではないかと、自分を見失わないようにするのがやっとで、こらえにこらえていました。同行された方々の面前にもかかわらず、もうハンカチで目を押さえるしかありませんでした。
ですから・・、御門跡様に会った時、異様に感じられたことでしょう。・・・
・・・
これって、何なのでしょう? 初めて行く場所なのに・・・、「懐かしい・・!!」という感情が湧きあがるなんて・・・。
遠い昔・・、田舎を離れて都会で暮らし、そして久しぶりに生まれ育った我が家へ帰る時、電車がだんだんと故郷の駅に近付くにつれて込みあげてくるあの感情。そして親に久々に再会した時のあの心の奥から湧きあがってくるあの感情と全く同じものでした。
そして・・、どこからか声が聞こえたような・・、そのひと言に一気に涙の防波堤が決壊したようでした。 その一言に・・・。
初めて行った場所なのに、勝手に涙が溢れるなんて・・。自分の中に誰かが入り込んでいたような・・。 不思議な 不思議な 体験でした。