「ハドソン川の奇跡」 クリント イーストウッド監督 米 ◯ NTS
2008年に起きたハドソン川への航空機の着水事故での機長の対応を描きました。
サリーことサレンバーガー機長(トム ハンクス)と副操縦士のジェフ(アーロン エッカート)は離陸してすぐに鳥の大群に襲われ、両エンジンが停止するというアクシデントに見舞われます。眼下にはニューヨークの摩天楼があり管制官からは他の空港を誘導されますが、サリーは乗客と市民の安全のためハドソン川に着水します。1月の寒い中でしたが、その後のフェリーの船長やレスキュー隊、などの連携で全員が生還し、サリーはヒーローになります。しかし、事故調査委員会は、他の空港を選ぶ方法もあり、サリーの判断は間違っていたのではないかと追求します。
コンピュータでは理解できない人間だけが判断できる「タイミング」の問題やそれぞれが職を全うすることの大切さを描きました。イーストウッド監督得意のドンパチはありませんが、人と人の視線が「ドンパチ」していました。
86歳でありながらますます脂の乗るイーストウッド監督の次の作品が楽しみです。
タバコは、なし。無煙です。