無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

スキャナー 記憶のカケラを読む男

2016-05-23 | 2016日本語映画評


「スキャナー 記憶のカケラを読む男」 金子修介監督 ◯

 古沢良太のオリジナル脚本。物に残っている記憶を読める男仙石(野村萬斎)がピアノ教師行方
不明事件に挑みます。
 教え子のコンクール直前に、担当のピアノ教師雪絵(木村文乃)が消息を絶ちます。教え子の亜美(杉咲花)は以前テレビ番組で物に残る思念を読める芸をしていたお笑いコンビの事務所を訪れ捜索を依頼します。仙石の相方丸山(宮迫博之)はしぶる仙石をギャラ目当てに説得し、捜索を始めます。警察の担当者佐々部(安田章大)も民間との連携とばかりに仙石の能力を利用しようとします。実は同じような失踪事件が雪絵の前に2件起きていたのです。被害者には過去に一緒に過ごした時があったのでした。
 真犯人の動機に今ひとつ説得力がなかったのですが、ミステリーとしてはどんでん返しが面白く、野村萬斎の存在感で最後まで楽しむことができました。
 タバコは、なし。無煙です。


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アイアムアヒーロー

2016-05-23 | 2016日本語映画評


「アイアムアヒーロー」 R15+ 佐藤信介監督  ☓

 花沢健吾原作の人気コミックの実写映画です。
 漫画家のアシスタントをしている鈴木英雄(大泉洋)は恋人にもふられかけ自分の漫画は評価されず、性格も英雄(ヒーロー)とは程遠い臆病者でした。しかし、ゾキュンと呼ばれるウィルスが広がり噛まれると感染し凶暴化するゾンビが次々人々を襲っていました。英雄は逃げ出しますが途中で半ゾキュンの高校生(有村架純)と出会い、「僕が君を守る」と宣言し、二人で安全と言われる富士山を目指します。そして途中でゾキュンから逃れた集団と合流しますが、そのグループにはメンバーをコントロールしている男がいました。はたして二人の運命はいかに・・・。
 ゾンビメイクで暴れ回り、血糊や模造の肉体を山程使って廃棄物を創りだし環境破壊に貢献しただけとしか思えない内容のない作品でした。
 タバコは、ラストまで生き残るひとり藪(長澤まさみ)が車で脱出した時に、いきなりどこからかタバコを出して吸い始めました。(☓)映画そのものも意味がないけれどこの喫煙場面も「宣伝」意外の何の意味もありません。喫煙場面を作りだすことで、(それも長澤まさみに吸わせることがいやらしい)客入りが悪い作品の前宣伝をしただけかもしれませんね。


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テラフォーマーズ

2016-05-23 | 2016日本語映画評


「テラフォーマーズ」 三池崇史監督 ☓
 
 昆虫の優れた機能を注入することで進化した巨大ゴキブリと闘う人間昆虫を火星を舞台に描きました。
 2599年、人口増加の地球を救うため火星移住を計画した日本は科学者の本多(小栗旬)を中心に秘密裏に火星の環境を快適に変えるためコケとゴキブリを送っていました。しかし、そのゴキブリが異常に進化したため15人の訳ありの男女が送り込まれるのでした。それぞれがゴミムシやユスリカなど昆虫の特殊な機能を持った巨大昆虫に変身でき、火星の放射能などが原因で人間よりも遥かに大きく数も際限なく増えたゴキブリ人間と闘うのでした。
 久しぶりに変身物の怪獣映画を見ました。昆虫を愛する人には科学的なウンチクもあり別の楽しさが味わえるかもしれません。ゴキブリ人間があまりにも人間的すぎ説得力にかけました。ゴキブリらしい力で人間を圧倒したほうが面白かったのではないかと思います。
 映画の全体的な評価はともかく、小栗旬はうまかったですね。
 タバコは、時代が2599年で、食べるものも事欠いている世界だというのに、どういうわけか元チンピラの渋川清彦がいきなりタバコを吸い出す場面には、そこまでしてタバコの宣伝をしたいのかとあきれました。(宣伝効果があるとは思えませんが)(☓)


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追憶の森

2016-05-23 | 2016外国語映画評


「追憶の森」 ガス バン サント監督 米 ◯

 良質の人間ドラマに定評のある監督が日本の樹海(富士山の麓の青木ヶ原)を舞台に生きることの意味を問いかけました。
 不慮の事故で妻を亡くしたアーサー(マシュー マコノヒー)は死のうと樹海に入ります。そこで放浪しているナカムラ(渡辺謙)と出会います。ケガや寒さをふたりで乗り越えていくうちにお互いになぜここにいるのかを話し始めます。アーサーは妻(ナオミ ワッツ)との夫婦関係が崩壊寸前です。そんな時、妻が発病します。そして、それがきっかけとなってお互いをもう一度見つめなおそうとした矢先に妻は死んでしまったのです。生きる目的を亡くしたアーサーですがナカムラにそれを話しているうちに気持ちが落ち着いてくるのでした。そして衰弱したナカムラを救出するためアーサーはひとり救援を求め歩き始めるのですが・・・。
 「生きていること」がとても大切だということを再確認できる作品です。生きている時に周囲の人とも理解しあう努力をしましょうね。
 タバコは、なし。無煙です。ライターは出てきますが。

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殿、利息でござる

2016-05-21 | 2016日本語映画評


「殿、利息でござる」 中村義洋監督 ◯ ☆☆

 江戸時代の末期、仙台藩からの重税にあえぐ貧しい宿場町を再生するために「藩にカネを貸す」という秘策を実行に移すため奔走する知恵者達の物語です。
 造り酒屋穀田屋(阿部サダヲ)は衰退するばかりの吉岡宿をなんとかしようと知恵者の茶師(瑛太)と藩にカネを貸してその利息を伝馬の費用に当てようと計画を立てます。目標は今の価値で三億円!宿場の人々は彼らの心意気に賛同し徐々にカネが集まっていきますが・・・。はたしてこの目論見は成功するのでしょうか。
 冒頭での先代の浅野屋(山崎努)の厳しい表情がラストで理解できるという展開の面白さや、単なる秘策の成功譚で終わらず、穀田屋の訳ありの子供時代と浅野屋(妻夫木聡→うまい)との関係など物語に深みを加えています。中村監督が「アヒルと鴨のコインロッカー」以来の監督らしい痛快な作品にしました。(☆)欲を言えばラストで現代の酒屋の若旦那に濱田岳くんの姿を見せて欲しかったです。
 タバコは、なし。無煙です。(☆)


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2015年度無煙映画大賞授賞式

2016-05-20 | 2015年度無煙映画大賞関係
「World No-Tobacco Day (世界禁煙デー)記念イベント2016」の中で無煙映画大賞の授賞式を執り行います。
このイベントはどなたでも参加できます。どうぞ、お越しください。

今年のテーマは
 受動喫煙のない社会を! なぜ「分煙」ではダメなのか

開催日 2016年5月28日(土曜日)
 
会 場: 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 4階 セミナーホール
    東京都渋谷区代々木神園町3−1
    小田急線参宮橋駅徒歩約7分、地下鉄千代田線代々木公園駅徒歩約10分

開場:13時15分 開会:13時45分 終了:16時35分

・講演1 「分煙をすすめたい人々、その商売を考えてみる」 講 師: 平野公康(国立がん研究センター がん対策情報センター タバコ政策支援部研究員)

・講演2 「飲食店禁煙化は尊命敬食の理念から」 講 師: 長谷 章(長谷内科医院院長・禁煙飲食店を応援する会会長・フードアナリスト)  

・日本禁煙学会 無煙映画大賞 授賞式

・講演3 「受動喫煙から身を守るには」   講 師: 齋藤麗子(十文字学園女子大学教授・日本禁煙推進医師歯科医師連盟会長・小児科医)  

・総合討論 「なぜ”分煙”ではダメなのか」     
  コーディネータ:村松弘康(中央内科クリニック院長・東京都医師会タバコ対策委員会委員長)  

   

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世界から猫が消えたなら

2016-05-20 | 2016日本語映画評


「世界から猫が消えたなら」 永井聡監督 △

 余命わずかな青年が「大切な物をひとつなくせば一日生きられる」という悪魔との取引をし、その間に大切な人との関係を見つめなおす物語です。
 僕(佐藤健)は突然脳腫瘍で明日にも死ぬかもしれないと宣告されます。すると自分とそっくりの悪魔が現れ、「大切な物をひとつなくせば一日生きられる」と言われます。「電話」「映画」「時計」となくなっていき、それに伴う思い出や人間関係も消えていくのでした。しかし、その間にかつての恋人(宮崎あおい)と再会し、それがきっかけで亡くなった母親(原田美枝子)や関係が希薄になっていた父親(奥田瑛二)への思いを再確認し、生きていることを見つめなおします。
 タイトルに猫とありますが、猫礼賛映画ではありません。どちらかというと「世界から映画が消えたなら」の方が正確かもしれないほど映画への思いが詰まった作品です。紹介される映画のセンスがよく、またエンディングのテーマ曲が印象的でした。「猫映画」というよりは「人間ドラマ」です。
 タバコは、僕と彼女がかつて訪れたアルゼンチンで出会った日本人バックパッカーがマリファナ風のタバコを喫煙していました。(△)
 

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ちはやふる 下の句

2016-05-13 | 2016日本語映画評


「ちはやふる 下の句」 小泉徳宏監督 ◯

 30番の競技かるたに打ち込む高校生を描いた「ちはやふる 上の句」の後編です。「上の句」では主に団体戦を描きましたが、「下の句」では「個人戦」を中心に「個人戦も一人で闘うのではない。」と仲間がいることの大切さを描きました。
 夏を迎え千早(広瀬すず)たちのチームは全国大会に向け練習に励みます。福井にいる新(真剣佑)に会いに太一(野村周平)とともに出かけますが、つれなく追い返されます。その新を高校生ながらかるたクイーンとなった詩暢(松岡茉優)が訪れます。千早も詩暢の存在を知り、千早は自分も個人戦を意識し始めます。そのためメンバーたちの気持ちとずれていくのでした。
 最終的には中途半端な終わり方で、もしかして「下の句」の次に「ファイナル」の計画でもあるのですか?と勘ぐってしまいました。「上の句」だけで十分だったかも・・・。
 タバコは、なし。無煙です。


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蜜のあはれ

2016-05-13 | 2016日本語映画評


「蜜のあはれ」 石井岳龍監督 △

 室生犀星原作の自身を連想させる老作家(大杉漣)と飼っている三歳になる金魚(二階堂ふみ)そして今は死んでしまってかつての女の幽霊(真木よう子)が演じ、金沢の古い町並みを舞台に、文学作品をコミカルなやりとりや、官能的な場面も取り入れ高尚になり過ぎない文芸作品としました。
 老作家は、赤井赤子という金魚の精とのおしゃべりや金魚のダンスを愛でています。時々お小遣いをもらって外に遊びに出る赤子は幽霊の田村ゆり子と出会います。赤子とゆり子は老作家についてや本物の人間の愛人(韓英恵)についてあれこれヤキモキしたり詮索したりします。老作家は老作家で死を目前にし、先に亡くなった芥川(高良健吾)と酒を酌み交わしたりします。 
 妄想の世界を具現化するには、小説よりも映画のほうがわかりやすいかもしれません。二階堂ふみの金魚のダンスは見ものです。また、衣装が金魚らしく良かったです。筆者にはあまり差がわからなかったのですが、フィルム撮影だそうです。
 タバコは、老作家が一度キセルを吸う場面がありました。(△)


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孤独のススメ

2016-05-13 | 2016外国語映画評


「孤独のススメ」 ディーデリク エビンゲ監督 オランダ  △

 一人息子を追い出し、そして妻を亡くして孤独に暮らすフレッド(トン カス)のもとに奇妙な男(ロネ ファント ホフが訪れ共同生活が始まります。静かな生活が脅かされますが・・・。
 毎日時計の秒針に合わせ決まりきった生活をしているフレッドの隣人の元へ男が無心に訪れます。その男は昨日フレッドからガソリン代を無心した男でした。怒ったフレッドはその男を問い詰め代償に草むしりをさせます。空腹で寝るところもない男を信心深い彼は追い返すわけにもいかず共同生活を始めます。男は動物好きで動物の真似がうまく子どもたちに喜ばれます。歌がうまいフレッドが童謡を歌い、男が鳴きマネをするというコンビでお金を稼ぐようになります。実はフレッドには過去のキズを癒すためにマッターホルンへ行くという夢があったのです。一方、男はテオという名で妻もいますが、交通事故で記憶がなくなり徘徊を繰り返していたことを知ります。テオの妻とも親しくなったフレッドはマッターホルンへ行くことと同様に人生の宿題である「会わなければならない息子」のもとを彼女とともに訪れるのでした。
 オランダ人の日常を垣間見ることができます。地域性(地方都市)があるのかもしれませんが、宗教心が強く、結構保守的で、ゲイなどに不寛容なのは意外でした。主役の俳優が地味ながらも好演していました。邦題には苦労したようですが、もう少しなんとかならなかったのでしょうか。(原題「マッターホルン」2014年日本SKIP映画祭公開時「約束のマッターホルン」)
 タバコは、フレッドとテオのコンビを雇ったお屋敷で招待客がひとり喫煙していました。(△)


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