無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

昼顔

2017-06-24 | 2017日本語映画評


「昼顔」 西谷弘監督 ◯

 テレビドラマ「昼顔 平日午後3時の恋人たち」の1年後を描く劇場版です。
 不倫相手の教師北野(斎藤工)と裁判で二度と会ったり連絡をしたりしてはいけない立場になった紗和(上戸彩)は離婚し、ひとりで誰も知る人がいない海辺の町でひっそりと暮らしていました。
 そんなある日北野が市民講演会の講師として町にやってきます。いけないこととは思いつつも気持ちを抑えきれず紗和は会場に出かけてしまうのでした。
 ホタルの観察という表向きの理由でふたりは再び密会を重ねるようになりますが、北野の妻乃里子(伊藤歩)に知られてしまい再び気づかないうちにそれぞれが泥沼に入り込んでしまうのでした。
 テレビドラマを見ていないのでなんとも言えませんが二人の関係が理解できませんでした。上戸も斎藤も魅力に欠け「なんでこんな人と・・・。」という感じです。斎藤のセリフに「わからない。」とありましたが、観客にも全然わかりませんでした。
 タイトルのイメージがどうしてもカトリーヌ ドヌーヴのフランス名画なので、タイトルがマイナスイメージになっていまいました。「平日午後3時の恋人たち その後」にしておけばよかったのに。
 唯一音楽は良かったです。予告編で流れるテーマ曲も耳に残る名曲でしたが、本編で挿入される音楽もアレンジが良かったです。
 タバコは、なし。無煙です。魚屋の渋川清彦が喫煙しなくて良かったです。



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こどもつかい

2017-06-22 | 2017日本語映画評


「こどもつかい」 清水崇監督 ☓ 逆PP

 滝沢秀明を主演に招き、彼の芸と魅力を堪能できるオリジナル脚本のホラー映画に仕上げました。
 子どもが行方不明になった後その周辺で虐待している親などが自殺したり急死したりする事件が次々起こりました。事件の真相を追う記者江崎駿也(有岡大貴)の友人も被害にあってしまいます。駿也と同棲している保育士の尚美(門脇麦)の保育園でも虐待されている子どもがいてその子と尚美の前に突然「こどもつかい」(滝沢秀明)が現れるのでした。尚美も被害者になってしまうのでしょうか。
 ホラー映画が得意の監督らしく背筋がゾクッとするような場面もいくつかあります。その上後半は黒沢清監督を思わせる「廃墟ホラー」の味も加わりホラーとして充分楽しめます。一方、滝沢が美しく魅力的で「上品なジャック・スパロウ」が似合っています。物語は結構複雑ですが、「子どもを虐待するといつか報復を受けますよ。」という警告としての意味もある作品となりました。
 タバコは、ネタバレになるので誰が吸ったとはかけませんが、葉巻が一度使われました。(☓)ただ、虐待されている子どもの腕には決まったようにタバコの火のやけどがありその点は「逆PP」
といえます。タバコの火で子どもに折檻をするのはもちろん虐待ですが、子どもの前で喫煙することも虐待です。そういう親には「こどもつかい」がお仕置きに訪れるかもしれません。


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世界でいちばん美しい村

2017-06-19 | 2017日本語映画評


「世界でいちばん美しい村」  石川梵監督 ☓

 2015年のネパール大地震で大きな被害を受けたラプラップ村の様子を伝えるドキュメンタリー映画です。倍賞千恵子がナレーターをしています。
 ヒマラヤ山麓の小さな村は地震で壊滅的な被害を受けました。その直後の様子と復興が進んでいく様子をある一家、看護師、に密着することで地震に対する人々の思いとその変化を紹介しています。日本の311後と同様、避難した場所と元々住んでいた場所への思いなど環境は異なりますが状況はよく似ています。監督の「伝えたい」という思いが全編に溢れている作品です。
 ただ、その思いがちょっと行き過ぎて後半の、儀式とか祭りの場面は日本人から見ると似たようなことの繰り返しとなってしまいもう少しコンパクトに纏めても良かったのではないかと思いました。
 標高がどれくらいか知りたかったです。ダンスを踊るのは結構きついのではないかと思いました。
 タバコは、家族の父親が喫煙しました。子どもたちの前でも気にしていない様子が残念です。(☓)


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名探偵コナン から紅の恋歌

2017-06-18 | 2017日本語映画評


「名探偵コナン から紅の恋歌」 静野孔文監督 ◯

 青山剛昌原作の人気コミック劇場版アニメーション映画の21作目。
 京都と大阪を舞台に「百人一首」の競技大会を背景にした殺人事件をコナンたちが解決させる物語です。「百人一首」の歌をうまく取り入れた推理劇で大人の観客も充分楽しめる内容です。特に音楽が効果的です。
 21作目ですが、簡単な前説もあり、コナン君がどうして小さいのかなど初心者にもわかりやすかったです。
 また、エンドロールが大変素晴らしくエンドロールの後にもおまけの場面があり、観客を場内が明るくなるまで席に釘付けにする演出に映画への愛が感じられました。
 タバコは、なし。無煙です。


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わたしは、ダニエル・ブレイク

2017-06-17 | 2017外国語映画評


「わたしは、ダニエル・ブレイク」 ケン ローチ監督  ◯ ☆☆

 事務的な行政のはざまで切り落とされていく人々を監督らしい深い愛で描いたヒューマンドラマです。舞台はイギリス北東部ニューカッスルです。
 心臓を患い大工の仕事ができなくなったダニエル(デイブ ジョーンズ)は福祉事務所を訪れます。しかし、そこでの扱いはけんもほろろでパソコンが使えないため何をどうしていいかもわからず途方に暮れます。そんな時、二人の幼い子供を連れたシングルマザーのケイティ(ヘイリー スクワイアーズ)と出会います。ダニエル同様行政職員の冷たい対応に困りはてていました。ダニエルはケイティを励まします。しかし、事態は一行に改善されません。人間の尊厳まで踏みにじる対応にダニエルは怒りの一手を投じるのでした。
 その日の食事にも事欠く貧困は決してイギリスだけの問題ではありません。どんな社会であれ子どもや高齢者、病人などの弱者を投げ出さない社会であってほしいものです。かつては「ゆりかごから墓場まで」と言われていたイギリスがどうしてこうなってしまったのでしょうか。
 作品は人とのつながりに希望を託しているようにも見えますが、やはり行政の側が人の尊厳を踏みにじらないように人々が監視することが必要なのではないでしょうか。貧困はその人のせいではないのです。
 タバコは、町中の場面でちらりと映ったかもしれませんが、無煙ということにしましょう。


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ローガン

2017-06-16 | 2017外国語映画評


「ローガン」 R15+ ジェームス マンゴールド監督 △電子タバコ

 「Xメン」シリーズのキャラクターでミュータント(突然変異種)のウルヴァリンが主役の3作目です。
 ウルヴァリン/ローガン(ヒュー ジャックマン)はミュータントの多くがが絶滅した2029年雇われドライバーとなっていました。往年の体力はなく老いを自覚していました。そんな彼に「ノースダコタまで乗せてほしい。」と少女を連れたメキシコ人の女性に頼まれます。その日は断ったローガンですが翌日女性は何者かに殺され少女ローラ(ダフネ キーン)が一人残されていました。車椅子生活のプロフェッサーXチャールズ(パトリック スチュワート)の説得でローガンは二人を車に載せ出発します。しかし、何者(ボイド ホルブルック)かが執拗に追ってくるのでした。
 ミュータントなのに老人介護と子どもの世話で忙しくなったローガンがなんとなく人間的で「大変ですね」と声をかけたくなります。
 老眼になっているローガンという設定は次代のウルヴァリンとの差をつけるためだったのでしょうか。ヒュー ジャックマンはウルヴァリン役を最後にしたいようですが、マーベル社の思惑とはちょっと違うかもしれません。(筆者としては王子様系のきれいな役を見たいものです。)
 ローラ役のダフネ キーンのアクションがすばらしかったです。悪役のホルブルックもなかなか不気味で良かったです。
 タバコは、中古車販売店の女性が電子タバコを吸っていました。(△)

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22年目の告白〜私が殺人犯です〜

2017-06-16 | 2017日本語映画評


「22年目の告白〜私が殺人犯です〜」 入江悠監督 ☓☓

 韓国映画「殺人の告白」を原作にし、藤原竜也、伊藤英明のダブル主演で描きました。
 1995年、最も身近な人の目の前で絞殺し、それをマスコミに発表させるという非情な連続殺人犯は手がかりもなく15年後に時効を迎えました。事件から22年後「私が犯人です。」という男(藤原竜也)が「告白本」を出版したのです。出版社の演出が功をなし、彼はマスコミの寵児となり本は飛ぶように売れました。一方、当時捜査をし、犯人の罠にはまって先輩刑事を目の前で殺されてしまった牧村刑事(伊藤英明)は5人の被害者の家族同様怒りに震えます。
 テレビのニュース番組のキャスター仙堂(仲村トオル)は自分のニュース番組に犯人と牧村刑事を招き対決させるのですが・・・。
 最後まで読めない展開で、オリジナルよりかなり面白くなったと思います。藤原の不気味さと伊藤の一徹な正義感とそれに加えて仲村トオルが今までにない名演技を見せてくれました。もう一度見たくなるサスペンスドラマです。
 タバコは、残念ですが1995年当時の警察署内で何人か喫煙(☓)。伊藤英明が1回喫煙(☓)。岩城滉一もちょっと吸わされました。伊藤は全速力で犯人を追いかける場面もあり、そろそろ喫煙後の急激な運動は命取りになりますね。岩城も年齢的に命がけの1本ではないでしょうか。もし二人に何かあったら「入江監督、あなたが殺人犯です。」


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ピーチガール

2017-06-11 | 2017日本語映画評


「ピーチガール」 神徳幸治監督 ◯

 上田美和の人気コミックが原作です。
 もも(山本美月)は水泳部だったせいで日焼けしているのが悩みのタネで今日も黒い日傘に黒手袋で通学しています。気になる男子はとーじ(真剣祐)ですが、親友のふりして実は小悪魔の沙絵(永野芽郁)はももの好きなものはなんでも先取りしてしまい、とーじにも近づきます。一方、校内一のモテ男子カイリ(伊野尾慧)はあるきっかけでももと出会い次第にももに惹かれていくのでした。しかし、そこにたちはだかるのがいつもの沙絵なのです。
 甘ったるい青春物ではありますが、少年少女はこのような作品から映画館に足を運ぶきっかけとなって「あーおもしろかった。◯◯ちゃんかわいい。」とか「◯◯くん素敵。また見に行こう」となればそれなりに目的は達成できているのでしょう。
 江ノ島の風景がよかったです。小悪魔役の永野芽郁も可愛いだけじゃない、感じでした。
 タバコは、なし。無煙です。

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ちょっと今から仕事やめてくる

2017-06-11 | 2017日本語映画評


「ちょっと今から仕事やめてくる」 成島出監督 △

 北川恵海のベストセラー小説を映画化しました。
 仕事のノルマがきつく上司にはパワハラを受け、電車に飛び込もうとしていた隆(工藤阿須加)は、小学校時代の同級生ヤマモト(福士蒼汰)に助けられ、その後何度かピンチを救ってもらいます。しかし、ヤマモトは得体が知れず調べてみるとなんと3年前に自殺していたのです。訳がわからなくなりヤマモトの経歴を知る人(小池栄子)を訪ねるのでした。 
 暴君のような上司役の吉田鋼太郎とその暴君の下でエースとして活躍するワケアリの先輩黒木華がそれぞれ好演しています。某広告代理店並みの「なんだこりゃ」と思える十訓も効果的で、現代社会の問題を浮き彫りにしました。ただ、(以下ちょっとネタバレ)解決先は日本国内にはなかったのでしょうか。日本の子どもだって天使に変わりはありません。小池栄子の下で働くという選択もあったのではないでしょうか。海外に出れば解決するというものでもないと思うのですが。
 タバコは、ほとんど無煙でしたが、なんと主人公二人が食事とお酒を楽しむ寿司屋のカウンター席の客が喫煙していました。(2回)2020年に向けてタバコ規制を世界水準にしようと厚生労働大臣が頑張っているという矢先に飲食店、それも寿司屋、それもネタに近いカウンター席で堂々と喫煙する大人はいかがなものでしょうか。この場面は本当に残念でした。


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花戦さ

2017-06-10 | 2017日本語映画評


「花戦さ」 篠原哲雄監督 △ ☆

 戦国時代の華道家元池坊専好(野村萬斎)が、暴君秀吉の非情な振る舞いに対して花をいけることで諌めるという物語です。
 記憶障害があり家元には向かないと思っている専好ですが、その奇抜な発想の生花は織田信長にも認められます。秀吉(市川猿之助)の時代になって、専好の尊敬する茶道の利休(佐藤浩市)と秀吉との関係が悪くなると、秀吉は、利休を、そして庶民を些細な罪で獄門にするのでした。専好は家元の立場を捨てて花で秀吉に立ち向かいます。
 チャンバラの時代劇は殺陣を中心としたアクション映画ですが、この作品のように時代劇を描いて現代の問題に警鐘を鳴らすという社会派の時代劇も年に数本は見たいものです。
 それぞれの俳優の名演に唯一若手の女優森川葵がかつての葉月里緒菜を思わせる儚さのある表情で映画のまさに花となっていました。
 某国のトップは「一般の人は関係ない。」と言って共謀罪を通そうとしていますが、沖縄の反辺野古新基地建設闘争では見せしめとしてリーダーを逮捕しています。権力を持つものの恐ろしさをこの作品では娯楽映画ではありますが厳しく問い詰めています。生けられる花も美しくあわせて楽しめます。(☆)
 タバコは、華道の弟子(高橋克実)が一度キセルを一服しました。(△)
 

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