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母さんがどんなに僕を嫌いでも

2018-12-20 | 2018日本語映画評


「母さんがどんなに僕を嫌いでも」 御法川修(みのりかわおさむ)監督 △

 歌川たいじ原作の同名コミックエッセイを太賀と吉田羊の共演で映画化しました。
 子どもの頃太っていたタイジ(小山春朋)は「ブタ」とあだ名されていました。家では精神的に不安定な母親(吉田羊)から虐待を受け唯一の拠り所は父親の工場で古くから働いている「ばあちゃん」(木野花)でした。母親の仕打ちは過激になり、あるきっかけから17歳で家を出て一人で暮らすようになります。おとなになったタイジ(太賀)は友人に恵まれ過去と向き合う力を得て母親の元を訪れるのですが・・・。
 虐待されても母親が好きでたまらないタイジの複雑な思いを子役の小山が絶妙な表情で表現しています。おとなになっても母親から拒絶される子どもの辛さを太賀が好演しました。個人的には経済的に恵まれ劇団のスター俳優キミツ役の森崎ウィンと太賀とのやりとりがきついけど正直で思いやりを感じました。何れにせよ、タイジくんはいい友達に出会えて幸せでしたね。
 ところで、こういう場合の父親の責任というのはいったいどうなっているのでしょうか。一般論として無責任すぎるし、それを社会が認めていることは納得出来ないのですけど・・・。
 タバコは、ワケありの母親の唯一の身内であり、タイジにとっては伯母の職場を訪ねたときスーパーの外の喫煙所でその伯母が軽く喫煙しました。(△)タイジや友人たちが喫煙しなかったのはよかったです。

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