ソロモンの偽証 前篇・事件

宮部みゆき原作の小説の映画化。

監督は成島出。

今回は2部作の前編。

中学生達が自分の学校で起きた事件を、
校内裁判を開廷して、
自ら真実を導き出そうとする物語。



原作は読んでいます。
分厚い本3巻のこの作品を
映画化すると知った時は
ちょっと驚きました。

原作を読んでいても忘れていることが多くて
映画はそれを順次、
思い出させてくれるような感じでした。

保身のため、
出来るだけ事件を小さく収束したい教師達、
事件の真実を追求したい生徒達。

主役の藤野涼子の、
デリケートな心を持ちながらも
それを乗り越えた後のきりっとした佇まい。
樹理や松子それに柏木、
中学生役の生徒達は
オーディションで選ばれたとか。
みんなそれぞれきちんと
自分の役柄を演じていました。



藤野涼子役を演じた女の子は
役名のまま藤野涼子という芸名でデビュー。
負わされた課題を成し遂げる
覚悟が感じられました。
気合いが入っています。

不良少年、大出俊次役の清水尋也「渇き。」で
むごい目にあっていた男の子。
今 WOWOWで放映中の天使のナイフでも
少年法に絡む不良少年を演じています。

大人役キャストの佐々木蔵之介、夏川結衣、
永作博美、小日向文世、黒木華…
脇を固める大人達も手堅い演技で
映画を盛り上げていました。
後半も楽しみです。