MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

花桃(はなもも)

2013年03月22日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、サクラ属の花桃(はなもも)の花である。これも、桜と同じ薔薇科サクラ属だけにサクラと一緒に咲くようである。この花桃(はなもも)は、かって多様に変化する花が枯れてしまったため、後釜に購入した白い八重咲きの種類である。この花桃は、単純な種類だけに虫にやられる心配もなく毎年綺麗な花を咲かせてくれるのである。


花桃(はなもも)・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus persica
   Prunus : サクラ属
   persica : ペルシャの
 Prunus(プラナス)は、ラテン古名の
 「plum(すもも)」が語源。
 
・開花時期は、 3/10 ~ 4/末頃。

 (ふつうの桃は 3/10 ~ 4/15頃で、
  「菊桃(きくもも)」の開花時期は、
   4/10 ~ 4/末頃)。

・3月3日の「桃の節句(ひなまつり)」に
 桃をひな人形のとなりに添えるが、
 これは温室内で育てた桃で、
 屋外の桃の開花は
 もう少しあとになってから。
 また、早咲きと遅咲きがある。


・枝に沿って
 びっしりと花をつける。
 幹には桜のような
 横線が入っている。
・いろいろ種類がある。
 ふつう、町でみかけるのは、
 花桃(花を鑑賞する目的の
    園芸品種)。
・縄文時代から栽培されている。


・実が赤いところから
 「もえみ(燃実)」が
 変化して
 「もも」になったらしい。
 杏(あんず)の実にも
 よく似ている。
  → 杏の実へ

・「桃」の字は中国から伝わった。
・桃の字の「兆」は
 ”妊娠の兆し”を意味しており、
 桃が「女性」や「ひな祭り」と
 関係があるのは
 この理由かららしい。

・桃の花の色から
 「桃色」という色名が生まれた。
・日本昔話の「桃太郎」も有名。
 桃太郎は
 桃から生まれた強い男の子。
 この話自体、相当昔からあり、
 桃の木は万葉の頃から
 霊力のある木とされてきた。


・「桃 栗 3年、柿8年、

  梅は酸い酸い13年、

  柚子は大馬鹿18年、

  林檎ニコニコ25年」。

 実を結ぶ時期のこと。
 何事も、時期が来なくては
 できないというたとえ。


・3月3日の誕生花(桃)
・3月27日の誕生花(枝垂桃)
・花言葉は「チャーミング」(桃)
・花言葉は
 「私はあなたのとりこです」
      (枝垂桃)
・岡山県の県花(桃)
  →「桃太郎」伝説


・「春の苑
  紅(くれない)匂ふ 桃の花
  下照る道に
  出(い)で立つ
  少女(をとめ)」
   大伴家持
   (おおとものやかもち)

 「白桃や 莟(つぼみ)うるめる
   枝の反り」    芥川龍之介

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:バイモ    花言葉:才能

  今日の一句:書を置いて開かずにあり春炬燵      高浜虚子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

片栗(かたくり)の花

2013年03月20日 | Weblog
これは、百合(ゆり)科、カタクリ属の片栗(かたくり)という花である。この花も、暖かい陽気に誘われるように一斉に花が咲き始めたようである。この片栗(かたくり)の花は、友人の庭に咲いていたものであるが、市内には片栗(かたくり)自生地があるが、駐車場が無く簡単に見に行くことができない。でも、至近の練馬区清水山の自生地では区のホームページによりと咲き始めたというから大丈夫ではないかと思う。
余談だが、今朝、車の屋根が真っ黄色、忌々しい。どうやら黄砂の洗礼を受けたらしい。



片栗(かたくり)・百合(ゆり)科。
・学名  Erythronium japonicum
   Erythronium : カタクリ属
   japonicum : 日本の Erythronium
 (エリスロニウム)は、ギリシャ語の
「erythros(赤)」が語源。
 (ヨーロッパ原産のカタクリは
  花色が赤い)
 
・開花時期は、 3/20 ~ 4/10頃。
・山地に生える (場所によっては群生する)。

・ピンク色の花が下向きに咲く。
 花は陽のあたるときのみ開く。
 くもった寒い日や雨の日は
 開花しにくいが曇ってても
 温度が高めだと開花する。
 なかなかデリケートな花です。

・種子が地中に入ってから
 平均8年目で
 ようやく2枚の葉を出して開花。

・樹冠が緑の葉に覆われる前の
 (3、4月の)わずかな日光を
 利用して花を咲かせ、
 花のあと、
 5月頃に葉も枯れたあとは
 ずっと次の年の3月頃まで、
 球根のまま休眠する
 (地面からは消える)。
 (1年のうちの10ヶ月の間は
  地中で過ごす)。

 このように、早春、
 他の花に先がけて花を咲かせ、
 逆にまわりの木々や草が
 すっかり緑になる季節になると
 地上から全く
 姿を消してしまう植物のことを
 ヨーロッパでは
 「スプリング・エフェメラル
   ”春のはかない命”」や
 「エフェメラルプラント
   ”短命植物”」と
 呼んでいる
 (エフェメラとは
  「かげろう」のこと)。
(節分草(せつぶんそう)も同じ)

・昔は、球根から
 ”片栗粉”(かたくりこ)を
 採っていたが、
 今は8割がじゃがいも、
 2割がさつまいもの
 でんぷんからつくられている。

 「片栗」の本物の「片栗粉」は
 薬局で売っている。 
 片栗粉は消化がよく上質なので
 漢方薬として
 病後の滋養用に使われ、
 江戸時代の本には
 「病人飲食が進みがたく至りて
  危篤の症になると
  カタクリという葛粉のごとく
  なるものを
  湯にたてて飲ましむ」と書かれた。

・「片栗」の漢字は、
 食用にする根の鱗片が
 栗の片割れに似ていることから
 あてられた。

・古名は「傾籠(かたかご)」。
 籠を傾けたようにして
 咲くところから。
 それがしだいに
 「かたくり」となった。
 また「かたかご」は
 「片葉鹿子(かたはかのこ)」の
 意味もある
  → 育ってしばらくは
   片葉(一枚葉)で、
   葉に鹿子模様の斑点
   があることから。

・英名は「Dog tooth violet」
  (犬の歯の”すみれ”)
   → たしかに似てる♪

・「もののふの
  八十(やそ)少女らが
  くみまがふ 
  寺井の上の
  堅香子(かたかご)の花」万葉集 大伴家持(おおとものやかもち)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ハナノキ   花言葉:信仰

  今日の一句:仰山に猫ゐやはるわ春灯     久保田万太郎

  (NHKラジオ深夜便から引用)

菫(すみれ)の花

2013年03月19日 | Weblog
これは、菫(すみれ)科、スミレ属の菫(すみれ)という花である。奇しくも今日、3月20日の誕生日の花が、此の「菫(すみれ)の花」だったのである。この花は、詳しいことはよく判らないが、どうやら園芸品種のパンジーの原種のようである。この花のネーミングは、大工さんが線引きに使う「墨壺(墨入れ)」の「すみいれ」が略して「すみれ」になったという話である。この花の形が、少しは墨壺に似ているかも知れないが、ネーミングが一寸、イージーな感じもしなくはないようだ。いずれにせよ、この花は、春の訪れと共に咲き始めた可憐な花の一つであるのだ。


菫(すみれ)・菫(すみれ)科。
・学名  Viola mandshurica(すみれ)
  Viola grypoceras  (立壷すみれ)
   Viola : スミレ属
   mandshurica : 満州地方産の
   grypoceras : 曲がった角(つの)の
 Viola(ビオラ)は
 「紫色の」という意味。
 
・開花時期は、 3/10 ~ 5/10頃。
・花の形が、大工道具の”墨入れ”に似ている
 ことによる。
 「すみいれ」の呼びがしだいに
 「すみれ」になった。

 (私は見たことありませんが、
  木や石に直線を
  引く(描く)ときに、
  墨糸を用いる
  ”墨壷(すみつぼ)”
  という大工道具があって、
  これを”墨入れ”とも
  呼ぶそうです。
  ちなみに、筆習字をするときに
  黒い墨汁を入れるのは
  「墨入れ」ではなく
  「硯(すずり)」ですね)

・いろいろな種類がある。
 国産、外国種とも
 合わせると数百種類。

・花とは別に、目立たない「閉鎖花」をつけ
 そこでタネをつくる。
・園芸品種にパンジーがある。

・別名 「墨入れ」(すみいれ)    
    「相撲取草」(すもうとりぐさ)

・1月29日、2月1日の  誕生花(菫)
 4月17日の誕生花(匂菫)
・花言葉は 「思慮、思慮深い、思い」(菫)
 「奥ゆかしい、控えた美しさ」(匂菫)

・「春の野に 菫つみにと
  来(こ)し我そ 野をなつかしみ
  一夜寝にける」          万葉集  山部赤人
   
 「山路(やまじ)きて なにやらゆかし
  菫草(すみれぐさ)」      野ざらし紀行   松尾芭蕉

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:スミレ   花言葉:誠実、真実の愛

  今日の一句:春分の日をやはらかくひとりかな       山田みづえ

  (NHKラジオ深夜便から引用)

雪柳(ゆきやなぎ)

2013年03月18日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、シモツケ属の雪柳(ゆきやなぎ)という花である。この雪柳は、先日来の暖かさによって、急に花が咲いたような気がする。というのは、散歩の道すがら、つい先日までは全然花が咲いていなかったからである。昨日、通りがかったら、もう真っ白い花が一杯咲いて居たのである。この時期は、一日経つと花模様が、あっと驚くほど激変するようである。



雪柳(ゆきやなぎ)・薔薇(ばら)科。
・学名  Spiraea thunbergii
   Spiraea : シモツケ属
   thunbergii : スウェーデンの
      植物学者「ツンベルク」さんの
 Spiraea(スピラエ)は、
 ギリシャ語の 「speira
  (螺旋(らせん)、輪)」が語源。
 
・開花時期は、 3/10 ~ 4/15頃。
・中国原産。
・葉が柳の葉に似て細長く、
 枝いっぱいに
 白い花を雪が積もったように
 咲かせるところから。
 花がいっぱい散ったあとの地面も
 雪がパラパラと
 積もったように見える。
・冬の紅葉もきれい。

・「つぼみ」がピンク色の、
 「フジノピンク」
 という品種もある。

・別名 「小米花(こごめばな)」
   白い小花を米に見立てた。

・2月26日の誕生花。
・花言葉は「愛嬌(あいきょう)」。

・似ている花へのリンク
 庭梅  蜆花
 小手毬  霞草

・「小米」シリーズ
 小米空木  小米犬のフグリ

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:シダレザクラ   花言葉:優美

  今日の一句:しだれつヽこの世の花と咲きにけり  藤田湘子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


ムスカリー

2013年03月17日 | Weblog
これは、百合(ゆり)科、ムスカリ属のムスカリーという花である。このムスカリーは、散歩の途中、道端の芝生の中から生えていたものである。この花は、地面から突然飛び出してきたような一寸面白い様相をした花である。ある人は、一寸、土筆に似ているとか、また似ていないとか言っていたように少しばかり面白い花である。何れにしても花は、ヒヤシンスに似たところがあり、色彩からいっても「グレープヒヤシンス」という別名が最も妥当な所かも知れない。このムスウカリーも、この春先の季節の花に相応しい花のようである。





ムスカリー・百合(ゆり)科。
・学名  Muscari armeniacum
   Muscari : ムスカリ属
   armeniacum :
     小アジアのアルメニアの
 Muscari(ムスカリ)は、
 ギリシャ語の
 「moschos ムスク
  (麝香:じゃこう)」から。
 花の香りに由来。

・開花時期は、 3/ 5 ~ 4/末頃。
・地中海沿岸または南西アジア原産。
・ヒヤシンスに少し似ている。
・鮮やかな青紫色♪。
 白色の品種もある。

・別名 「グレープヒヤシンス」。
   葡萄(ぶどう)に
   似ているところから。

・3月22日の誕生花
・花言葉は「寛大なる愛」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:イワウチワ    花言葉:春の使者

  今日の一句:みづうみの目覚めの音の春時雨     広瀬直人

  (NHKラジオ深夜便から引用)

桜(さくら)が咲いた

2013年03月16日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、サクラ属の桜(さくら)の花である。この桜は、先日来の暖かさに誘われ咲いてしまったのかも知れません。時、あたかも、開花予想をしている気象庁が、九段の標本桜が例年になく(記録的に)早く咲いたという発表が有ったばかりである。この写真の桜は、我が家の前を流れる柳瀬川下流の川岸に生えている桜桃(サクランボ)がなる桜であるという。この桜について、先日、手入れをしていた桜の持ち主に伺ったところ、佐藤錦ではないが、まさしく桜桃(さくらんぼ)だということであった。この頃に陽気は、少し寒かったりするあるが、もう季節は、本格的、完全に春の季節になったようである。




桜(さくら)、薔薇(ばら)科。
・学名  Prunus × yedoensis
(染井吉野)  Prunus lannesiana
    var. speciosa(大島桜)
  Prunus jamasakura (山桜)
   Prunus : サクラ属
   yedoensis : 江戸の
   lannesiana : 園芸家「ラネス」さんの
   speciosa :  美しい、華やかな
   jamasakura : ヤマザクラ Prunus(プラナス)は、
 ラテン古名の
 「plum(すもも)」が語源。

・英語では、桜の木は「Japanese cherry」、
 桜の花は「Cherry blossom (チェリーブラッサム)」。

・開花時期は、 3/25 ~ 4/10頃 (染井吉野)。
・日本原産。
・2月にもなると、
 桜の開花前線予想が
 いろんなところから発表される。
 1日の平均気温がだいたい
 10度を越えたら”開花”。
 (最高気温が14度、
  最低気温が6度ぐらいかな)。
 開花から約1週間後に「満開」。
 満開から数日後に「散りはじめ」。

・”花見”といえば桜。
 いろいろ種類があるが
 「染井吉野(そめいよしの)」が
 もっとも有名。
 花は、うすピンク色。
  (日本の桜の半分以上は、
   この染井吉野らしい)。

 「染井吉野」は、江戸時代に、
 上野の近くの
 駒込の染井村で植栽が始められ、
 初めは見事な桜の代名詞として
 「吉野桜」と呼ばれたが、
 誕生地の「染井」の名を加えて
 「染井吉野」の名になった。

・白花でよく見かけるのは
 「大島桜(おおしまざくら)」。

・「桜花爛漫(おうからんまん)」
   → 桜が満開で、
    すばらしい眺めのこと♪
・桜の霊である
 「木之花咲耶姫
 (このはなさくやひめ)」が
 最初の桜のタネを
 富士山からまいたといわれ、
 「さくやひめ」の名前から
 「さくら」になったらしい。
 なお、「木之花」は
 「此花」と書かれることもある。
  此花咲耶姫 → ”この花(桜)のように 美しい姫”。
     この名前は「古事記」に出てくる。

・幹のところに横向きの線が
 入っているのが桜の特徴。
・秋の紅葉もきれい。

・山桜は、花が咲くのと
 葉が出てくるのがほぼ同時で、
 葉っぱが茶色いのが特徴。
 (5月を過ぎると
  ふつうの緑色の葉っぱになる)
 染井吉野より、
 少しだけ遅れて咲き出す。

・日本の国花は、
 この桜(厳密には「山桜」)と菊の2つ。

・なぜ桜は 人気があるんでしょう?

  「咲く前から開花を待ち構える
   雰囲気がある」
    ”いよいよ桜シーズン”
    といううたい文句で
    いろいろPRされるので
    開花日が待ち遠しくなる

  「節目の季節に咲く」
    卒業、入学、入社など、
    いろいろな節目の時期に
    いっぱい咲くので
    印象に残りやすい

  「いろんなところで
   一斉に開花する」 → 驚き♪

  「花は木全体に咲く」
    → ボリューム感

  「花は葉っぱが出る前に咲く」
    → 花が目立つ

  「うすピンク色(染井吉野)」
    → 見ていると
      ほのぼのとした
      気分になれる

  「すぐ散ってしまう」→ 日本人好み

  「散るときに
   ハラハラと風に乗る
   花びらが美しい」
    → 絵になる

 こういった要素が桜に
 揃っているからだと思います。
 (これだけの条件が
  そろってる花は他にはないですね)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:クサボケ、シドミ   花言葉:一目ぼれ

  今日の一句:卒業やそれぞれ風の中へ散り     鷹派狩行

  (NHKラジオ深夜便から引用)

花大根 (はなだいこん)

2013年03月15日 | Weblog
これは、油菜(あぶらな)科、オオアラセイトウ属(または、ショカッサイ属)の花大根 (はなだいこん)という花である。この花は、一昨日、このプログにおいて誕生日の花として紹介した「むらさきはなな」と同じ花なのである。川岸など至る所で雑草同様に蔓延って咲いているが、言うなれば、この季節の花なのである。 でも、よく見てみると、雑草に似合わず、結構美しい花のようである。


花大根 (はなだいこん)・油菜(あぶらな)科。
・学名  Orychophragmus violaceus
   Orychophragmus :
    オオアラセイトウ属
   (または、ショカッサイ属)
   violaceus :
     紫紅色の、スミレ色の 
・開花時期は、 3/10 ~ 5/末頃。
・中国原産。江戸時代に渡来。
・花が大根に似ているから この名前に。

・紫色の4弁花。
・1935年頃、東アジアから渡来。

・菫(すみれ)に似ている。
 背丈は菫よりかなり高い。

・別名「大紫羅欄花(おおあらせいとう)」
 「紫花菜」(むらさきはなな)

 「諸葛菜」(しょかっさい)
   三国志の諸葛孔明 (しょかつこうめい)が
   出陣のさきざきでこの種子をまき、
   兵士の食糧となるよう栽培したことから。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ハルリンドウ    花言葉:高貴

  今日の一句:あたたかや鳩の中なる乳母車    野見山朱鳥

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ヒヤシンス

2013年03月14日 | Weblog
これは、百合(ゆり)科、ヒヤシンス属のヒヤシンスという花である。この写真のヒヤシンスは、水栽培ではなく、珍しくも地面に生えていたもの。ヒヤシンスは、水栽培でなくとも、結構、綺麗に咲くものである。水栽培というのは、一体、どのような効果があるのだろうか。このヒヤシンスは、3月1日、4月6日の誕生花というから、この季節の花なのである。このヒヤシンスのネーミングは、悲劇的なドラマチックな曰く因縁のようである。


ヒヤシンス・百合(ゆり)科。
・学名  Hyacinthus orientalis
   Hyacinthus :
       ヒヤシンス属
   orientalis : 東方の
 Hyacinthus(ヒヤシンサス)
 の名は、 ギリシャ神話の美少年
 「ヒュアキントス」から。
 太陽神アポロンに愛された
 ヒュアキントス少年が
 円盤が頭に当たって
 死んだとき、
 血に染まった草の中から
 1本の花が咲いたのが
 ヒヤシンスだったとのこと。
 
・ギリシャ地方原産。
 16世紀にヨーロッパに渡り、
 日本には1863年頃に、
 フランスから
 チューリップとともに渡来した。
・甘い香り。

・「風信子」「飛信子」
 という和名あり。
 香りが風によって
 運ばれるさまを表している。
 「飛信子」なんかは
 「ヒヤシンス」の音からの
 当て字かと思う。

・色は青、ピンク、赤など。
 黄色もある。

・「ヒアシンス」とも読む。

・3月1日、4月6日の誕生花
・花言葉は 「しとやかなかわいらしさ、
  初恋のひたむきさ」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ラッパズイセン   花言葉:尊敬

  今日の一句:隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな    加藤楸邨

  (NHKラジオ深夜便から引用)

黄梅(おうばい)

2013年03月13日 | Weblog
今日は、3月14日,ホワイトデー
2月14日のバレンタインデーにチョコレートを贈られた男性が、返礼のプレゼントをする日。バレンタインデーのチョコレートに対しキャンデーやマシュマロをお返しするのが一般的になっている。
現役の其の当時を振りかえって見ると、会社の女の子が団体で義理チョコを呉れるので、ホワイトデーに、そのお返しの品を選ぶのに苦慮したことを思い出すのである。今となっては、これも楽しい思い出なのである。

これは、木犀(もくせい)科、ソケイ(ジャスミン)属の黄梅(おうばい)という花である。この花のネーミングは、黄色い花が梅に似ていることと、咲く時期が同じことから 黄梅(おうばい)の名前になったというのである。中国では、丁度、今頃、旧正月(2月)頃に咲き出すので 「迎春花(げいしゅんか)」と呼ばれるそうである。(むべなるかな。)


黄梅(おうばい)・木犀(もくせい)科。
・学名  Jasminum nudiflorum
   Jasminum : ソケイ(ジャスミン)属
   nudiflorum :裸花の、無毛の花の
 Jasminum(ジャスミン)は、
 アラビア語の「yasmin(マツリカ)」
 の名に由来する。

・開花時期は、 1/10 ~ 3/20頃。
・中国原産。
 江戸時代初期の頃に渡来。

・春先に鮮やかな黄色の花が咲く。
・昔から鉢植えや盆栽などに
 利用されている。
・一重と八重のものがある。

・黄色い花が梅に似ていることと
 咲く時期が同じことから
 この名前になったが、
 本来、梅とは関係なく、
 ジャスミンの仲間。(香りはない)

・中国では、
 旧正月(2月)頃に咲き出すので
 「迎春花(げいしゅんか)」と呼ばれる。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ムラサキハナナ、ショカツサイ   花言葉:知恵の泉

  今日の一句:故郷やどちらを見ても山笑ふ     正岡子規

  (NHKラジオ深夜便から引用)

木瓜(ぼけ)

2013年03月12日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、ボケ属の木瓜(ぼけ)の花である。この写真の花は、一般で「寒木瓜(かんぼけ)」と言われている種類であるが、この花は、春先暖かくなってから咲く、季節の花なのである。木瓜には、野原に好く咲いている「草木瓜」通称、シドメというのもあり、これは我が家にもあるが、花はおろか未だ葉っぱが漸く出始めたところである。木瓜は、花が終わると実がなるが、これがネーミングの由来のようである。




木瓜(ぼけ)・薔薇(ばら)科。
・学名  Chaenomeles speciosa
   Chaenomeles : ボケ属
   speciosa : 美しい、華やかな
 Chaenomeles(カエノメレス)は
 ギリシャ語の「chaino(開ける)
  + melon(リンゴ)」が
 語源で、”裂けたリンゴ”の意味。
 
・開花時期は、11/25 ~ 翌 4/15頃。
 11月頃から咲き出す花は
 春に開花するものと区別するために
 「寒木瓜(かんぼけ)」と
 呼ばれることがある。

・中国原産。
・実が瓜のような形
 であるところから「木瓜」。
 「木瓜」を
 「もっけ」と呼んでいたのが次第に
 「もけ」→「ぼけ」になった。
 (「ぼっくわ」→「ぼけ」の説もある)

・花の色は赤、白、ピンクなど。
・枝にトゲがある場合と
 ない場合がある。

<木瓜と草木瓜のちがい>

【木瓜(ぼけ)】
  ・背が高い。
  ・枝のトゲはあまり目立たない。
  ・実は草木瓜の実よりも
   大きくて、色は黄色。
   縦に「彫り」が入っている。

【草木瓜(くさぼけ)】
  ・背は木瓜より低い。
  ・枝にトゲがいっぱいある。
  ・実はボケよりは小さく、
   色は黄色。
   縦に「彫り」は入っておらず、
   表面はつるつる。


・1月21日、2月19日の誕生花。
・花言葉は「指導者、先駆者」。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ユキヤナギ   花言葉:殊勝、可憐

  今日の一句:揺るるたび花増えてゐる雪柳  伊藤政美

  (NHKラジオ深夜便から引用)