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日本水仙(にほんすいせん)二態

2013年03月05日 | Weblog
これは、彼岸花(ひがんばな)科、スイセン属の日本水仙(にほんすいせん)という花である。前にも、此のプログにアップしたことがある日本スイセンである。今回、再度アップしたのは、これまで知らなかったというか、初めて見た、珍しい八重咲きの日本スイセンに出会ったからである。日本水仙には、もっと沢山の種類があるかもしれないが、取り敢えず普通の日本水仙と新しい八重咲き、その二態を茲に紹介する次第である。



日本水仙(にほんすいせん)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名  Narcissus tazetta
    var. chinensis (日本水仙)
   Narcissus : スイセン属
   tazetta : 小さいコーヒー茶碗イタリア語)
   chinensis : 中国の Narcissus
 (ナルキッサス、ナルシサス)
 は、ギリシャ神話の
 美少年の名前にちなむ。
 
・開花時期は、12/15 ~ 翌 4/20頃。
 早咲きものは
 正月前にはすでに咲き出している。
 (「日本水仙」「房咲き水仙」
  などの早咲き系は
  12月から2月頃に開花)。
 3月中旬頃から咲き出すものは
 花がひとまわり大きいものが多い。
 (「ラッパ水仙」や
  「口紅水仙」などの遅咲き系は、
  3月から4月頃に開花)。

・地中海沿岸原産。
 平安末期に中国から渡来。

・漢名の「水仙」を音読みして
 「すいせん」になった。
 漢名は「仙人は、天にあるを天仙、
 地にあるを地仙、水にあるを水仙」
 という中国の古典から。
 きれいな花の姿と芳香が
 まるで「仙人」の 
 ようなところから命名された。

・学名でもある英名
 「ナルシサス」は
 ギリシャ神話の美少年の名前で、
 泉に映った自分の姿に恋をして
 毎日見つめ続けたら
 いつのまにか
 1本の花になってしまった。
 ”ナルシスト”の名は
 ここからくる。
・イギリスの国花の一つ。

・いろいろな種類がある。
 「日本水仙
 (にほんずいせん)」が
 最もポピュラー。
・福井県の県花(水仙)

・別名 「雪中花(せっちゅうか)」、
  雪の中でも
  春の訪れを告げるので。

・1月2日の誕生花(房咲水仙)
 2月9日の誕生花(ラッパ水仙)
 3月4日の誕生花(口紅水仙)
 3月16日の誕生花(糸水仙)
 4月3日の誕生花(笛吹水仙)
 4月16日の誕生花(八重咲水仙)

・花言葉は「思い出、記念」(房咲水仙)
 「持って生まれた素質」(ラッパ水仙)
 「詩人の心」(口紅水仙)
 「思い出」(糸水仙) 
 「優しい追憶 」(笛吹水仙)
 「田園の幸福 」(八重咲水仙)

・「其(そ)のにほひ
  桃より白し 水仙花」  松尾芭蕉

 「初雪や
  水仙の葉の たはむまで」松尾芭蕉

 「水仙や
  白き障子の とも映り」 松尾芭蕉

 「水仙や
  寒き都の ここかしこ」 与謝蕪村(よさぶそん)

 「水仙の
  花の高さの 日影かな」 河合智月(かわいちげつ)

 「水仙の
  香やこぼれても 雪の上」加賀千代女(かがのちよじょ)

  (季節の花300から引用)
 
  今日の誕生日の花:ショウジョウバカマ   花言葉:希望

  今日の一句:いきいきと三月生まる雲の奥     飯田龍太

  (NHKラジオ深夜便から引用)