今、読んでいる小説(鳥羽亮著)に「どうやら、(岡っ引きの)勘助と妾殺しのことも奉行の耳に入っているらしい。奉行が岡っ引きと口にしなかったのは、岡っ引き、ご用聞き、目明しなどと呼ばれている町方の手先は、表向き認められていなかったからである。」という一節があり、あら!そうなの!と!
岡っ引きは十手も持っているし、偉そうだし、銭形平次だし(?)、それなのに公認されていない仕事だったとは!(というか、今までそんなこと感心も無かったし、考えもしなかった。)いったい江戸時代の警察組織ってどうなってんの~?
早速、カチャカチャしてみると・・・・・
支配順の各職としては、次のとおりで、同心までの○は認められた職、◇は非公認というわけだ。
○町奉行---○与力---○同心===◇岡引---◇下引
今の警察官にあたるのは同心ってことだな。岡っ引きは…
・「岡っ引き(御用聞き)」は江戸名、関八州では「目明かし」、関西では「手先」と呼ばれる。
・同心が給与を支払って(手札を渡して)私的に雇った犯罪捜査の使用人である。
・一人の同心に2~3人の岡っ引きがいた。
・公式には十手は持てず、必要時に貸与されていた。
・地位を利用した不正があったためにしばしば廃止されたが、同心だけでは手がまわらないために奉行が黙認している。
・岡っ引きは配下に手下をもつことも多く、これを「下っ引き」と呼ぶ。
・江戸町奉行所全体で岡っ引が約500人、下っ引を含めて3000人ぐらいいたという。
なるほどね~。黙認ね~。でも、必要な方たちなのだから、組織の中に入れてあげれば良いと思うけどね。経費の問題?権限を与えると悪行が増える?その責任は負いたくないってことかな?
悪さをする岡っ引きは、「親分」とか「目明し~」と(TV番組で)呼ばれているようなイメージがあるな。
ちなみに、「中間(ちゅうげん)」「小者(こもの)」も小説に出てくるが、これらは、奉行所に所属する雑用係で、与力・同心の配下ではない。でも、捕吏としても動員されるという。ん~御用だ!御用だ!の時に提灯を持っているその他大勢の方たちかな?よく分からんな~。
時代物は元々それほど興味がなかったので、読んでいると知らないことが多い。例えば「八丁堀の旦那」と呼ばれる同心についても。後でカチャカチャしてみよう。
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んでも、時代物は小説では慣れて関心をもって読んでいますけど。TV番組を見ようとするまでには至っておりません。仮に見ようとしても、家族が居るからな~。無理だな~。もちろん録ってまでとは…。
(元々が通勤時の暇つぶしからなので…)
関心と環境が変わったら?機会があったら?見てみようと思っとります。
しかも、これら岡引の給料は同心のポケットマネーだったらしく、岡引や下引はやりくりが大変だったといいます。平次さんはお金を投げちゃったりしますが、きっと実家がとてもお金持ちだったのでしょう。
金周りに困る岡引や下引さん、犯罪歴があるせいか、結構あくどい事をしていたのだそうです。お目こぼしをする代わりに銭よこせ、というようなことでしょう。つまり、ゆすり、たかりですな。
Wikipediaによると「その内部社会に通じた者を使わなければ犯罪捜査自体が困難だった」とあります。捜査には手下が必要ですが、追放刑を受けた犯罪者の共同体もあり、そこの顔役に頼めば一石二鳥ってことですかね。必然的に博徒、テキヤの親分が目明しになることも多いとか。
ってことは・・・平次ってのは不思議ですね~、詳しく知らないのですが、どういう設定なのでしょうかね。hiiragiさの言うように金持ちの大店の息子だったり、元々大泥棒だったり、その方面のたくさんの手下から搾取していたり・・・分からないな~。(今のところ捕り物には、それほど興味がなく、平次さんの小説や番組も見ていないので、よけいにわかりませんな~。)
それはさておき、吉川三国志の曹操のように、岡っ引きには悪い部分があるからこそ、ちょっと良い部分を拡げて、ヒーロー的な立場にし物語を作り、今に至っているのかも知れませんね。