かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感14春(1)

2014-04-22 22:21:08 | 日記・エッセイ・コラム

 先週金曜日に田舎に来た夜から急に寒くなってきた。自宅を出る時は用心してセーター1枚厚着したが、松山に着いて大洲行きのバスに乗る頃は薄っすら汗をかくほど暖かかった。だが、夜ベッドにつく頃から気温が下がり、夏物の布団に毛布を重ねて寝たがそれでも翌朝は寒くて丸まって寝ていた。翌日から冬用の敷パットを敷いて寝ている。今更冬物の掛布団は使いたくない。

 今迄は暑い間東京にいて夏や秋に田舎に戻った時は実家は背丈以上もありそうな雑草に覆われた廃墟みたいだった。だが、今回の雑草は膝丈程度でまるで実家の印象が違った。手入れの悪い庭程度で空き家とは見えなかった。郵便受けは溢れていたが半年も空けていた割には酷くなかった。これが狙いだった、夏場だと半年も家を空けると大変なことになる。

 だが、一旦ドアを開けて家に入り部屋のドアを開けると湿っぽい空気がながれてきた。概ね乾燥した季節だったはずだが、昨年娘夫婦が勧めてくれた殺虫剤をまき部屋のドアを全て閉めておいたからかもしれない。その殺虫剤の成果はゴキブリが2匹と蛾が一匹ひっくり返っていた。問題は悪臭を放つカメムシ(ジャグジという)が4匹もいたことだ。どこから入り込んできたのだろうか。

 半年間おいていた車はバッテリーを繋ぐと何事もなく動いた。2か月も車検切れになっていたが、用心しながら車用品販売店に運転して行った。車検切れで事故を起こす訳にはいかない。近くのスーパーで食料を仕入れて戻ると点検のほかはオイルの交換だけで済み72,000円かかるという。予定通りだ、これで母を見舞いに松山に行けると安堵した。

 昨日松山の介護付き施設に母を見舞った。朝の10時頃だが母は布団に入っていた。特別問題はない、排泄に血が含まれることもなくなったと担当の介護士や看護婦に聞いた。半年の間に母は一段と年をとって老醜がさらに進んだという言葉がピッタリだった。近所の長老の奥さんが亡くなったと伝えた時は無表情だったが、二人目の孫が生まれたと言うと表情が緩んだ。名前を聞いて私の息子は「難しい名前をつけるのう」と反応し、仏教にゆかりのある名前だよと言うと頷いた。

 その後、久しぶりに田舎に住む友人と昼食を一緒して情報交換をした。以前このブログで「歯医者崩れ」と揶揄したのに怒っていなかった。意外にも気に入っているという。話を聞くと必ずしも地域経済というより寧ろ世界経済の影響が多そうな仕事だが、それでもアベノミクスの恩恵が地方にも行き渡り始めていると感じた。

 その後、実家の近くの地銀の支店に行き母名義の定期預金の一部を解約して、最寄りのJAバンク(農協)支店の母の口座に預けた。この口座から介護施設の料金が引き落とされる。なとか残高は足りていた。ここでも景気が良くなっているのを感じた。銀行支店には通常3-4人の新人が配属されるのに、今年は7人も配属されたという。地域ごとにある農協の支店は今年の新人配属は無しらしい。

 地銀の担当窓口は同級生の娘さんで以前から面識がある。閉店少し前に処理が終りお客がいないので彼女の同僚の3人で「まだ姓が変わらないのか、大丈夫かい」とか「外銀の新宿支店の女の子はカッコいいぞ、君たちももう少しシュッとしてプロらしく振る舞わないとね」、「でも素材は良いでしょう」とか軽口を言い合った。もしかしたら声をあげて笑った彼女達は職場の顰蹙を買ったのではないかと後から反省した。申し訳ない、田舎での数少ない楽しみなので許して下さい。■

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