折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

アルデバランって・・・

2021年02月27日 | 風景


「木曽御嶽」
開田高原案内所さんのブログ写真お借りして描きました
出来る事なら行ってみたいです・・・




今日は星や星座に詳しい方から見たら笑われそうな話です。

2月初旬の冷たい北風が吹き荒れた日の夜のこと、雨戸を閉めようとして空を見ると澄んだ空に星がきれいでした。こんなに星が見える日は少ないなと思いコートを羽織って外に出て目を凝らすと、少しずつ見える星の数が増えてきます。ビルに囲まれているので頭上以外に見える範囲はほんのわずかですが、周囲の明かりから隠れて塀の陰から見上げれば沢山の星。私はほとんど星の名前を知りません。なのでスマホを持って来て星座アプリをかざして見ました。私にも分かるのはオリオンの三ツ星くらい・・・その左の方の下は・・・「シリウス」、老眼鏡をはめたり外したりスマホを持ち直したりして、これが冬の大三角形なのかと思いながらたどった「プロキシオン」、赤く見える「ベテルギウス」も見えました。部屋に入ってネットで調べると昨年「ベテルギウス」は見えなくなってきて爆発したかと話題になった星だと分かりました。でも確かに見えていたのでもう一度よく検索したら、まだまだ爆発は10万年も先のことで光も増して来たのだとか。

オリオンの三ツ星の右にも赤い星があり星座表では「アルデバラン」とあります。アルデバランって、星の名前だったのかと思ったのは私がずっと使っている水彩紙が「アルデバラン」だったから。そう言えばこの水彩紙はオリオン社製、商品名が「シリウス」ってのもありました。星の名前とも知らずただ名前だけ覚えていたのです。知らなかったのは私だけかもしれないけれど、ご縁の有る星に初めて出会った気がしてちょっと嬉しい。
これも検索してみると1972年にNASAから打ち上げられた世界初の木星探査機パイオニア10号がアルデバランの方角に向かって飛んでいるとあります。木星に接近し探査した後も旅を続け信号も途絶え運用終了となった今もひたすら1人旅、秒速12㎞で飛び続けアルデバランに近づくのは170万年後とか200万年後とか。途方もない時間と空間の旅、夢の世界です。

アルデバランから少し先に見える火星では探査機が活躍中、私の肉眼でみるかぎりアルデバランと火星の距離はわずかなのですが、宇宙は広すぎて想像を超えています。
今まで夜空を見るのは月や星や季節の空気を感じるためでした。名前が分からなくて星に名札が下がっていたらいいのにと思っていました。先ごろ娘がスマホに入れてくれた星座アプリという便利な物のおかげで、ちょっとは違った目で星を見上げることが増えてきました。ただ私が見ている位置や星の名が正しいのかどうか定かではありません。日にちが過ぎて時間が変われば星の位置も変る。星がくっきり見える日はめったにないので再度の確認はできません。それでも時々「・・・っん・・・?・・・っ!」と夜空を見上げています。





小さなお雛さま

2021年02月24日 | 人形


私のお雛様
小さなお雛様をハガキサイズに描いたら、ますます小さくなりました



もうすぐ雛祭り、だからといって特別なことは何もせず、娘のお内裏様だけを飾ります。「飾る時は早く出し、お節句が過ぎたら早く片付けないと娘が片付かないよ」などと言われていました。その昔、娘は片づけるものでした。急いで片付けたおかげか娘はさっさと嫁に行き、わが家に残されたお雛様。もう段飾りを出す元気は無いので長いこと内裏様だけのお出ましです。雪洞も桜橘さえ仕舞ったままになりました。
はがれかけた所はボンドで修理して、よく見ればお雛様のお顔の少し煤けた感じも娘の歳を思えば頷けます。


スケッチした菱餅に乗ったお雛様は、屏風までの高さが11㎝、横幅は16㎝と小さくて蓋を返せばそのまま菱餅の中に納まります。
昭和20年代終わり頃、日曜学校の皆勤賞として賞状と一緒に頂いたものです。戦災で全て焼けてしまい何もなかった私に初めてのお雛様でした。玄関に大事に飾っていました。それなのに何年か過ぎた時、橘がとれて転がったのを使ってコンクリートにこすりつけて絵を描いてしまったのです。すり減った橘を見てからやっと取り返しがつかない事をしたととても後悔したことを覚えています。それからずっと橘が無いままのお雛様。今頃になって粘土で作ってみる気になりました。どうせならもう少し丁寧に作ればよかったと思いますが、70年近くたって菱餅の上に揃ったお雛様は、色は褪せていても昔のままのいいお顔です。

この他にも小学生の時に自分で作った姉様人形のようなお雛様があったのですが、いつの間にか無くなって・・・
戦災の焼け跡から掘り出した着物の焼け焦げた所を切り捨てて、紅絹裏を姫様用に、地味な柄は殿様用とそれなりに工夫して、飾っていたら近所の方に褒めてもらえて嬉しかった・・・おぼろな記憶です。
焼けて水をかぶった着物の燃え残りを捨てきれずにいた母、チョキチョキと楽しそうな私、見ていた母親はどんな気持ちだったろうかと今頃になって思います。
その母が私の娘に買ってくれたお雛様、今年も飾ることが出来ました。




娘のお雛様と私のお雛様

畳屋さん

2021年02月22日 | 風景


津島市の旧家


座敷の畳が古くなって縁がすれているのが気になってきました。気になると言ってもここを使うのは月命日にお寺さんが来られた時だけのことで、その畳はいつ表替えをしたか記憶がない程ほったらかしです。昔のように大掃除に畳を上げて外に干すなんてこともなく敷いたまま。この部屋だけでも畳の表替えをしようと思いたって、ずっと以前にお願いした畳屋さんに電話すると「コノデンワワゲンザイツカワレテオリマセン」って。仕方が無いので兄嫁さんに聞くと「最近頼んでないけど」と教えてくれた電話番号にかけたら「すみませんね。去年5月に店を止めたんですよ」と言われます。今度は情報通のご近所さんに聞いてみると「前に頼んでいたとこは、何年か前に廃業されてね~」でした。このご近所さんは不動産を沢山お持ちなので今は小さなことも建設会社に頼んでいるのだと、わが家の6畳一間をお願いするのはちょっと気が引けます。かといって折り込み広告で宣伝している初めての店も心配です。
「昔からあって県の畳組合に加盟している所なら安心じゃないかね」と言われて検索すると意外に遠くないところに昔ながらの畳屋さんはありました。
早速お願いしました。来週あたり来ていただけそうです。新しい畳、色も香も・・・いいですよね。

今、畳の部屋が減っているとは聞いていましたが、畳屋さんがこんなに減っていることに改めて驚きました。
少し前に修理をお願いした左官屋さんも「今どきの家はコテを使う仕事が減って・・・」と言われていたし、住宅もすっかり変わって街が変わって行く、今風に住みやすくなるのだから良い事なのでしょうが、日本の風景が変わって行くのは寂しい気もしています。




津島市の町並み


ワカサギを買う

2021年02月20日 | 動物、魚


ワカサギ
スケッチの後 唐揚げと南蛮漬けになりました



スーパーの鮮魚売り場で北海道産のワカサギを買いました。唐揚げかフライにするとサクサクと美味しくて、姿も美しい。
皿にのせてちょっとスケッチ。ワカサギは久し振りです。少し前まではひと冬に何度もワカサギ釣りに出かけた兄からお裾分けがあったのですが、兄嫁さんに止められて出かけられないらしい。「寒い時期にボートで釣りなんて危ないでしょう!」と。確かに、来月には88歳、心配なのも分かります。「庭で花でも作っている方が安心でしょう」それはそうです。
兄の庭先には4月の桜草展に向けて苗を植えこんだ鉢が並んでいて、植えてしまえばしばらくは暇、時間があけば釣りに行きたくなるのも分かります。でも、周りの心配も分かって我慢してもらわねば。

20年程前、雪景色を見たくて北陸線で琵琶湖の北にある余呉湖に行きました。周囲も良く見えない程に降る雪、駅に降りたのは私一人(だったと思う)、湖には誰もいないだろうと思っていたのに雪が小降りになり周りが時折見えてくると遠くの桟橋に大勢の人が並んでいました。そこでやっと新聞の釣り情報で余呉湖のワカサギ釣りの記事があったことを思い出しました。雪の中の釣り、行けるはずはなくても憧れていました。それがここだった・・・。大雪の中、釣り人の他にもカメラマンにも出会って「こんな雪の日に・・・」と自分のことは忘れて思ったものです。ただ雪が見たいと列車に乗って、行き当たりばったりの小旅行、若かったしコロナ禍もなく自由に出かけられたあの頃を懐かしく思い出しています。





雪の余呉湖

寒さがゆるんだ日

2021年02月19日 | 


通りの椿



ここ数日はめずらしくうっすらと雪が積もったほど寒い日が続きました。今日は朝から風もなく自転車で走って用を済ませて、近くの春を見に行きました。ブロ友さんがご夫妻でお世話をされている広場に河津桜が咲き始めていると聞いたので先ずそこへ。小さな広場はよく手入れされて沢山の木や草花があります。お目当ての河津桜は優しい色の花がいくつも咲いていて、これで暖かい日が少し続けば見ごろになるだろうなと思いました。クリスマスローズや水仙、それに小振りながら紅白の梅が満開なので近くで見ようと思ったら、ずっと猫さんが座っている。近寄ると睨まれました。「ごめんなさい。おじゃまでしたか?」私は離れて梅を見て、猫さんの艶やかでふっくらした毛皮にも見とれてしまいました。私が自転車に乗ると、ネコさんもゆっくり立ち上がって悠々と垣根をくぐって行きました。








それから表通りの椿を見に。車道にムクノキが張り出していて、説明板によると道路を拡張する時に民家の庭先にあった「白龍さんの住む木」をそのまま残したとあります。その横に椿が1本何の説明もなく寄り添っていて、その花が毎年とても美しいのです。幹線道路を一車線削っても古い木を残されたこと、周囲をいつもきれいにされているご近所の方、そのおかげで毎年花を楽しませていただいています。

帰り道のオオカンザクラの並木もよくよく見るとチラリと花が増えたような・・・気がするような・・・と、楽しんできました。
最高気温が10度ってこんなに暖かかったかしらと思うのは、ここ数日が寒かったと言う事でしょうね。



ムクノキとツバキ

少し春

2021年02月16日 | 


スミレ



暖かい日が何日か続いて、昨日はたっぷりと雨が降り木も花も元気になりました。
庭の隅のスミレの花数も増えて、その横では早春とは思えない鮮やかな緑の葉と派手にピカピカ花弁のヒメリュウキンカ、頭をちょっと覗かせているのはミニの黄水仙。畳半畳もない場所ですが、それぞれ明るい空を見上げています。
葉ばかり茂って今年は咲かないのかと思っていたクリスマスローズ、そっと覗くとふっくら白い蕾がいくつも見えて、まぁ可愛い子発見!って気分です。茂り過ぎた去年の大きな葉を少し切り取ってから眺めていると、明日から冷え込むと言ってたけどこの蕾は大丈夫かしら・・・。
木も草花も丈夫な種類だけが生き残った庭です。少々の私の失敗くらいは乗り越えてくれるでしょう。明日からの寒波も超えてその先の春を待っています。

きのうまでは穏やかな日が続いていたのでひょっとしたら早咲きの桜も咲いているかもしれないと、近くの並木を見に行ってきました。
近所では一番早く咲く「オオカンザクラ」、見上げながら歩いて来ましたが咲いていたのはたった一本だけ、それもやっとチラかホラという程度。毎年この木はなぜか早いのです。
慌てなくても、あとひと月もすれば・・・・・。





ヒメリュウキンカ

洗堰緑地

2021年02月14日 | 風景


庄内川河川敷から名古屋駅方面を見る


風もなく柔らかな日差しに気温も15℃を超えてじっとしてはいられなくなりました。広い空、川の流れ、夕日を見に行こう!と、思い立って名古屋市の北部に流れる庄内川へ行きました。自転車では遠すぎるので乗った市バスは土曜日の夕方とあって往復ともガラガラでした。

岐阜県の土岐川が愛知県に入り庄内川と名前を変えて名古屋市の北から西側を流れて伊勢湾に注いでいます。もう一つ瀬戸から矢田川が流れてちょうど私が出かけたあたりは二つの川が堤防をはさんで並び、名古屋市の中心から見ると矢田川、庄内川となります。
庄内川にある洗堰緑地、広々とした野球場で子供達のチームが試合中のようでした。この「洗堰」は氾濫防止のためある程度水位が上がるとここから溢れるように堤防を低くした場所です。1700年代にそれより北に掘削された新川に溢れた水を流すためにこの辺りで庄内川の堤防の高さは半分まで切り下げられていました。でも、そんな大水はずっとなくて周囲には住宅や畑が出来ていましたが、2000年9月の東海豪雨のときに溢れてしまったのです。長い時間、広範囲に被害が及びました。その後洗堰は1m嵩上げされて頑丈なコンクリートで固められ、畑は野球場や芝生広場になりました。河川改修が進み将来的にはこの堰も締め切られることになっているそうです。
堤防に上がってみると川はずっと下を流れていて、水がここまで上がってくる事があるなどとは思えませんが、地球温暖化の時代予測もつかないことが起きるかも知れないなとも思いました。



洗堰、堤防が切り取られて低くなった場所
堤防の向こう側が庄内川、水があふれると手前の広場の方に流れる


江戸時代、名古屋城下を守るため町の反対側の堤防を低くしておくことは必要な事だったと思います。しかし街が大きくなって北にも西にも広がった今、洗堰の存在は暮らす人にとって不安でしかないでしょう。百年に一度の・・・と言う言葉が普通に聞こえてしまうほど、この頃の雨の降り方は異常です。





広々した芝生の広場を歩いて、庄内川の河川敷で夕日を待ってスケッチして・・・
ちょうどの時間に雲が出てきて夕日は望めなさそうだし、真っ暗になってしまうと怖いので帰ることにしました。




帰る道で振り返ると雲が切れて夕日が落ちるところ、バスの時間を気にしながらしばらく眺めて帰りました。

真っ黒なオオバン

2021年02月11日 | 名城公園


名城公園西北の堀川


少し気がかりなことがあって家で考え込んでいましたが、グダグダしていても少しも良いことは浮かばない。座っていれば肩がこるし、つい何かをつまんで食べている。これでは良くないと気が付くのに数日かかって、やっと気分転換にいつもの名城公園へ行きました。
夕方近い平日の公園は静かです。紅梅は満開近く桜の仲間のカンヒザクラ?も咲き始めているし、紫系を集めた花壇のビオラも先週よりはずっと花が増えています。
テクテク公園を横切ってまた堀川で水鳥を眺めてきました。ブロ友さんの記事で覚えたての「オオバン」全体に真っ黒で額と嘴だけ白い鳥、鴨だと思っていたら違う種類の鳥だとか。結構長い時間もぐっては浮かんではまたもぐる。私も一緒に息を止めて見たけれど、オオバンにはかなわない。他の鴨たちは葦の根元などで寝ているのに、オオバンだけまだ夕食時間らしく忙しそうでした。
今までは水鳥はみな同じに見えて私の中では鴨、鷺、白鳥くらいに分類されるだけでしたが、一つずつでも名前を覚えればまた楽しみも増えますね。




オオバン ネットから拝借


少し歩いて水鳥を眺めてスケッチして、冷たい風に吹かれたら、頭の中が軽くなった気がします。外に出て陽の光を浴びて、余計なことは考えずに歩け歩け・・・。歩いて先ずは頭の中をスッキリさせないとと思えた昨日の午後でした。




名城公園広場から名駅のビルがチラリと





咲き始めたカンヒザクラ?

高価なイカ

2021年02月07日 | 動物、魚




子供の頃、母の作ってくれるおかずで好きだったものの一つが「芋イカ」里芋とイカの煮物でした。料理が苦手だった母でしたが、私にとってはいくつになっても想い出のおかずです。ところがずっと食べていないのです。そう言えばこの頃のイカはおかずにしようと思うには高価になり過ぎたからだと思い出しました。
そんなことを思ってからスーパーに行くと、鮮魚コーナーに鮮やかなオレンジと赤銅色に輝いたイカが1匹ずつパックされて並んでいました。「長崎県産するめいか 429円(税込み)」と高級魚と言った感じです。ちょっとためらってから、思い切って買いました。ずっしり重いイカは身が厚くて吸盤も吸い付くように新鮮、このあと里芋と一緒に煮て、懐かしく美味しくいただきました。

近くの海にイカがいなくなったのは海水温が高くなり海の環境が変わったことでイカの生育に適さなくなったからとか、隣国の違法操業による乱獲が原因だとか、理由はともかくいなくなり獲れなくなったことは事実です。イカがいなくなるとイカを餌にするブリやマグロにも影響が出るようです。自然はもっとずっと繋がっていて、私がイカを食べられないなんてことだけでは済まない事になっていそうです。だからって・・・レジブクロを使わないくらいのことでどれくらいの効果があるのか、まぁ・・・これが初めの一歩なのでしょう。
そんなことを思いながら、3回に分けて耳から足の先まですっかりいただきました。





結果は「陰性」

2021年02月06日 | 風景


ずっと以前、御殿場線からの富士


昨年12月厚生労働省が実施した「新型コロナウイルス抗体保有調査結果」の発表が5日にありました。五都府県の1万5千人の希望者を対象にした調査で、6月に続いて2度目の調査になりますが、福岡県と愛知県は今回が初めてです。

12月20日のブログにも書きましたが、私も応募して検査を受けてきました。
今日、結果が書留で送られてきて結果は「陰性」「これまでに新型コロナウイルスに感染していた可能性が低いことを意味します」とありました。
もしかして抗体が出来ていたらと期待していたのですが、愛知県の陽性率は0・54%では無理な事でした。
まわりからは「高齢者なのに感染して症状も出ずに、抗体だけ出来ているなんてことはあるはずないでしょう」と言われていました。それはそう・・・確かに手洗いにマスクしてウイルスから隠れるように暮らしていて感染しなかったのは、作戦が成功していたと思えばいい事なのです。

コロナ対策でお役所だって忙しいはず、検査申し込みもネットだったのですから、結果もメールで良かったのにと思いました。配達時に出かけていて再配達していただく事になったりしましたし・・・。




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