折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

藤井達吉現代美術館と碧南プチ旅(2)

2023年11月18日 | スケッチ旅

碧南大浜漁港






ランチを終えて近くの「九重みりん」の建物を見に行く。左側が予約が取れなかったレストランK庵のある建物。
振り返ると路の奥は西方寺の櫓が見える。
250年の歴史があるという九重みりんの工場見学はまたいつかと言うことにして、スケッチに港へ歩く。



遠景の黒い建物と白い船が面白いと思ったのですが、船が多すぎてややこしくて・・・
トップの絵はこれを家で彩色したもの




家でストリートビューで確認した時には船が少ないなぁと思いましたが、行ってみると大浜漁港にはたくさんの船。漁を終えた時間らしく次々と船が帰って来る。橋の方向をスケッチしていても通過する船を描き切れずに…スマホで撮ったり…船のスピードと進路で船の左右に上がる真っ白な水しぶきも大きく変わる。ぅん~と困りながらもそれぞれ1枚は描きました。外で1枚は描くことも今回のお出かけの目的の一つです。







釣り竿持ったおじさん、あまり釣れていないようでした
スケッチしているのはAさん



日暮れが早い時期なので帰りの時間を気にしながら、電車の時間まで古い町の路地へ。地図で見ると曲がりくねって不思議な道は実際に歩いてみると思っていたよりも細くて曲がって、大きな寺院の大きさが際立つ路地でした。


  






路地を抜けて川沿いを歩くと遊歩道に実を付けた柿の木が風景に溶け込んでいました。スケッチする時間は無いので写真に撮っただけ。



この近くの大浜稲荷社には徳川家康が本能寺の変ののち伊賀越えをして伊勢湾を渡り上陸したのがこの場所との説があるようです。ここから岡崎はすぐですから、家康もホッとしただろうと思える位置です。

テクテク歩いて4キロ余り、無事碧南駅に着くとまだ少々の余裕時間があって「九重みりんさんでソフトクリーム食べたかったね」と言いながらも戻って食べるほどの元気は3人とも無くて、これもまたいつかと言うことになりました。
名鉄電車で碧南から知立へ、乗り換えて名古屋への電車は特急。この電車の後方は有料の特別車両だとは知らなくて、列車が着いてからあわてて前方に走って乗れはしましたが、年長の私だけ座らせていただいてお2人は名古屋まで立ったままになってしまいました。確認不足の失敗です。予定では跨線橋を渡って反対側のホームで乗り換え時間が3分しかなく心配しましたが、十分間に合い3分が意外に長いことも知りました。何とか皆さんの足を引っ張ることなく歩けたのも嬉しい事で、初めての場所へのプチ旅は色々発見もあり楽しく1日を過ごせました。

これで、おわります。

藤井達吉現代美術館と碧南市プチ旅(1)

2023年11月17日 | スケッチ旅

西方寺櫓



絵の仲間と3人で展覧会を見てスケッチもしようと愛知県碧南市へ。碧南市にある藤井達吉現代美術館では「須田国太郎の芸術 三つのまなざし」展が開催中。あまり見る機会が無い須田国太郎(1891~1961)の絵、私がまだ若い頃にどこで見たのかも忘れるほど昔ですが、暗い黒色の中に感じる深い色がとても印象に残っている画家さんです。展覧会の新聞広告を見て是非行きたくなり、仲間を誘ってのプチ旅になりました。







11月16日は風も無く穏やかな日でした。愛知県内なのに3人とも初めて訪れる碧南市です。
名鉄名古屋→知立→碧南・・・徒歩(6分)美術館 
乗り換え時間を入れても1時間少々で終点の碧南駅到着。ブラブラ キョロキョロ 知らない街を歩くのは楽しい。同じ電車で降りた少ない乗客の中にお洒落で素敵な年配の女性がいらして、私たちの前を歩いてそのまま美術館に入って行かれました。あまり知られてない作家さんなので来場者も少ないのではないかと思っていましたから「あら、あの方も・・・」と。会場でも1階のカフェにいても絶えず来場者があり、私が知らなかっただけで人気の美術館で人気の画家さんの展覧会なのだと改めた思いました。

開館15周年という藤井達吉現代美術館は今年リニューアルされたばかりで居心地の良い会場でした。お目当ての作品は、昔々の感動を思い出させてくれるものでした。でも、もう絵の具を塗り重ねて描く気力はありません。「三つのまなざし」は第1章「画家の歩み」・第2章「旅でのまなざし」・第3章「幽玄へのまなざし」この第3章の素描が素晴らしく鉛筆一本で描き出される能や狂言の演者の動きに見とれていました。








ランチはすぐ近くの九重みりんのレストランのつもりでしたが1週間前に電話しても満席で予約できず、時間の短縮もあって美術館1階のカフェ「むぎの家」で。健康に良さそうで美味しかったです。ランチが運ばれてくるまでの時間(結構長い)に窓から見える城郭のような西方寺の櫓を鉛筆でスケッチ。トップの画像です(家で彩色)。ネット検索するとこの西方寺は真宗大谷派の寺院で鎌倉時代に開基、1496年に現在の地に移ったとあります。「大浜てらまち」を少し歩いてみて、いくつもあるお寺の大きな屋根と門の外からも見える装飾の立派さに驚きました。

この後、港まで歩きスケッチしてから路地歩きへ。また次回に。

映画「ねことじいちゃん」の島へ(3)

2019年09月09日 | スケッチ旅



久し振りに遠出して電車に乗ると風景も新鮮に感じます。
すでに稔った田、少し色づいた田んぼ、良く茂った畑は大豆かしらなどとワクワクして眺めました。
往きはちょうど通勤通学の時間帯だったので乗り合わせた人をちらちら見てました。
立ったままでも揺られてもスマホに見入っている人、眠っている人、今日一日働かなければならない
のに立ったままの通勤は大変だろうななどと思います。遊びに行く私は座れたけれど白髪のババちゃん
に前に立たれたら座っている人も困るだろうなとも思います。

残念だったのは一列のベンチシートの車両です。込み合ってきたら何も見えないまま。
帰りの列車もベンチシートで50分余り外が見えなくてその上寒かった。乗った時は気持ち良かった
のですが、それでもあれ程冷房を効かせる必要があるのかしらと思うのです。
座った場所に寄るのでしょうか。私はタオルを取り出して膝に掛けました。



    
帰りの船を待つ間に最後の一枚

島に着いて岸壁からのぞくと水がとても澄んでいるのに感激です。
こんなにきれいな海を見ても泳ぎたいと思わないし、靴を脱いでバシャバシャ歩きたいとも思わない。
これが歳をとったということかしら、いつからこうなったのかと自分でも不思議です。
岸壁沿いの底の方には多分ハゼが何匹もツー ツーと泳いでいて、水面近くを体をくねらせて群れて
いるのはサヨリの子供かも。
桟橋で釣りをしているオジサンに「何が釣れますか?」と聞いたら返事は「ぜんぜん」と。
その昔、天気が良くて魚が見えているのにぜんぜん釣れない時もあったなとスケッチしながら夫と
竿を並べて過ごした頃を懐かしく思い出しました。
港の中の水面は緑がかった青色にキラキラ光って小さく揺れて眺めていると思い出も浮かんできて
時間を忘れてしまいそうでした。






スケッチに疲れると島で出会ったオバサンから聞いていた「もんぺまるけ」に寄りました。
ここでは佐久島産の天草を利用したものが美味しいとかでトコロテンをいただきました。角がしっかり
した食べ応えのあるトコロテンに西尾名産の抹茶入りの蜜を掛けたもの。美味しかった。
ここも古民家を改装したカフェです。出窓に真っ黒な猫が寝ているのもいい感じでしたし、ここには
二人連れの若い娘さんの先客もありました。他にはお客さんを見かけません。
船が着くと皆さんレンタル自転車で東港に向かってしまうようでした。

江戸時代には海運業で栄えた名残なのか凝った棟瓦をのせた家が沢山ありました。
瓦積みの塀の有る家にも昔は蔵が3つもあったとか。
島には古墳がいくつもあり縄文土器も出土していることから大昔から豊かな暮らしがあったようです。
今では信号機が一つもない静かな島になりました。
私にとっては賑やか過ぎない静かな島が嬉しいです。
そしてまたいつか島の東へ行ってみたいと思っています。

家に帰ってからハガキに

「ねことじいちゃん」の島へはこれで終わります。




映画「ねことじいちゃん」の島へ(2)

2019年09月08日 | スケッチ旅

「カフェ百一(ひやくいち)の窓から」



佐久島西の集落から下って西港の前にある「カフエ 百一」へ。
ここは映画の中で柴咲コウさん演じる美智子がオープンさせた「カフェ トリューシャル」を
撮影した場所。私は特に聖地巡りを目的にしたわけではないのですがこのカフェからの眺めが
素敵だったのでここだけは行って見たかったのです。

港に着いた時はまだ10時の開店前、、しばらく歩いてからもう一度道路から20段の急な石段を
おそるおそる登っていくと映画そのままの入り口に「OPEN」の看板。
入ってみると先ほどカフェ前の地蔵堂の工事をされていた方が上がり框に腰掛けて一人コーヒーを
飲んでいるだけでした。お昼も近いのでサンドイッチと海の見えるカウンター席をお願いしました。「お座敷の方はクラーが入ってますが、カウンター席は扇風機だけですが・・・」と。
私には外の見えないお座敷より開け放して海の風が入るカウンター席がずっといい。風が涼しい。
映画のとおりというかここで撮影されたのだから当たり前なのですが、港を見下ろす最高の場所です。
他にお客さんは誰もいないのでスケッチブックを広げて、ともかくここに来た印にスケッチしました。


  カフェのカウンター席



ひとり占めの風景と空間にもう少し長居したくてデザートも注文しての~んびり。
船が着けば店の前はレンタル自転車で通り過ぎて行く若い人をたくさん見かけます。
それなのにお店には帰るまでお客さんは誰もなかった。

お店の方が「向こうに見えるのが日間賀島、すぐ右手が知多半島、左の岬の向こうに篠島が隠れて
います」と。映画が封切られた後はしばらく混雑するだろうと来るのを遅らせていたと話すと
「映画の影響はあまりなかったですね。みなさん映画見てよかったねで終わってしまわれたようです」
言われてみれば映画の観客はシニアが圧倒的でした。普通のシニアさんは時間を調べてわざわざやって
こないのかも。私も島に着くまで乗り換えは5回、面倒です!観光客にババちゃんを見かけないのも
分かります。
ただシニアさんカップルにはたま~に出会いました。お話した方は「映画?見てないです」って。

  
「西港の集落」




前の絵で疲れてしまい気分を変えてペンでザックリ描きました。
この方が気分良くて私らしい気がします。


窓から見えた港のまわりを何ヶ所かスケッチして、その度に自分にがっかりしながら時間いっぱい
まで歩いたり描いたりしてきました。
帰りの船は14:57発 これを逃すと連絡するバスがありません。遅れないように港近くを歩きました。




船は海の風が気持ちよさそうなので2階のデッキに上がり若い娘さんに交じって海と空と島の風景を
しっかり楽しんできました。長い髪をなびかせて両肩も開いたドレスで素敵な若い人たち、日焼けは
怖くないのかしらといらぬ心配もしてました。

   

一色港さかな広場からバスに乗り、西尾からは名鉄電車で名古屋まで乗り換えなしの佐屋行き急行、
家に着いたのは6時過ぎ。
ほぼ12時間の日帰り旅。とても楽しい一日になりました。

あともう1日「その後」が続きます。

映画「ねことじいちゃん」の島へ(1)

2019年09月07日 | スケッチ旅
   「おひるねハウス」



暑さを避けて用がない時は家に籠って過ごしたこの夏。
空気に秋の気配を感じ始めたこの頃はどこかへ行きたいとしきりに思うようになりました。
晴れている時に出かけないとまた台風が来そうです。今しかない!と昨日6日に出かけました。

以前からゆっくり海を見たいと思っていたので映画「ねことじいちゃん」のロケ地になった佐久島に
行くことにしました。
監督は岩合光昭さん、主演は立川志の輔さんと猫たちの映画の背景が素晴らしかったのです。
場所は愛知県西尾市一色町佐久島、周囲11キロ、島の東港から西港まで歩いても2キロ、三河湾に
浮かぶ小島です

家を出たのが朝6時半、まずは市バスと地下鉄で名古屋駅へ。
名鉄名古屋本線7:22発の特急豊橋行き、知立で準急吉良吉田行きに乗り換えて西尾へ8:15着
ここから島に渡る港までバスで30分。港から船で島の西港まで20分。島の西港に着いたのが9時46分。
この連絡のバスと船便が少ないのが難点でした。
連絡のバスを待って並ぶのは若い女性ばかりで出発間際に男性が数人と若いカップルが乗って来ました
がババサンは私一人。そんなことは別にいいのですけど・・・

船で港を出ると知多半島が近い。いくつもの島が浮かんでいて愛知県にもこんなに島があったのかと
驚きました。

   
西港の桟橋 この船は漁船です

港の休憩所で佐久島マップをいただいて・・・行くところは決めてあるのですが念のためにゲット。
スケッチしながら港と黒壁集落の路地を歩いて映画の舞台にもなったカフェでお茶の予定です。
船から降りたのは西港、のんびりするのも目的なのですし東港まで2キロを歩く元気はありません。
佐久島は「アートの島」屋外にいくつものアート作品が展示されています。その中で人気のある
「おひるねハウス」を目指しました。


  「おひるねハウス」への道



   

真新しい標識を目当てに迷路のような黒壁集落を抜けて丘を越えて行くと海岸に写真などで見たことが
ある四角くて黒い箱がありました。黒い色は西集落の黒壁がモチーフ。
ここで箱の中に寝そべって波音を聞きながら潮風にうとうとおひるねする「おひるねハウス」。
でもそれは無理!インスタ映えする場所だとかで写真を撮りたい人が順番待ちなのです。
ここもアジア系の外国人が多いのにも驚きました。東港に行けば白い「イーストハウス」があるので
そことセットでSNSで広まったのかも。

  
箱を正面から見ると向こう側が見える


    
ここから港に戻る途中で瓦を積んで塀にしてある家の前でスケッチ。
ちょうど日陰に猫もいて映画のシーンのようでした。
その直前に出会ったオバサンが瓦を積んで作った塀なのだそうです。
「江戸時代の物もあるからね」壊されて行く古い家の瓦がもったいないと集めては積まれたのだとか。

  瓦積みの塀のある家


オバサンの足元には猫たちがいて「この辺は年寄りばかりで施設に入ったりされると猫だけが残されて
結局エサだけはやってると今は13匹くらい来るしね」「観光客の人が死にそうんな猫がいると言われる
のでまた拾ってきて2週間世話してね」その子はほんとにまだ痩せた子猫でした。
オバサンは「ここは春がいいよ。アサリが美味いよ。ほとんど市場には出ないから島に食べにお出で」
ですって。地図を示して「東港のこことここはいけすを持ってるから魚も美味いんだよ」ですって。
春とは言わずに行ってみたくなります。

ネットで見ていると素敵な民家とか路地の絵があって私も真似して狭い路地の隅に張り付いて
スケッチしてみたもののどうにも面白くない絵になりました。まだまだ修行が足りません。

    左は古民家「大葉邸」


このつづきはまた明日。

3・ミステリーツアーに参加して

2018年09月11日 | スケッチ旅
「山霧」

1泊2日のバスのミステリーツアー。
ほとんどの方が何度も参加されていて行動は慣れたもの。
1人参加の方達(10名)はそれぞれ干渉し過ぎない距離で心地よい関係です。


「実り」 



2日目になって、これも1人参加のオシャレなグレーヘアーの女性がそれとなく私の年齢を
知りたそうに話しかけてきます。ほぼ白髪のショートの私は幾つに見られているのだろう?
隠すこともないので「17年生まれよ」というと「え~…」と。ほんとはなんて思ってた?
決まり文句は「もっとお若いと思ってました~」ですよね。
彼女は「18年生まれ」と。ふ~ん…「モット オワカイト オモッテタ…」と言いましたよ。
黙って座っていてもそれぞれが「あの人はいくつかしら?」とか「お連れ合いは?」とか
考えてるんですね。

参加者の中に髪を染めない方が5,6人いらして、やっぱり老けて見える。
実際お年は上の方達かも知れないけれど私も老けて見えているかなぁ。
「若く見えると言われるより ステキと言われたい」という本も読んで共感したけれど
白髪9か月目の私はまだ人の頭が気になってます。

ショートの髪は旅行中に洗髪してもざっとドヤイヤーで乾かして手でひと撫ですれば終り。
まるで水に濡れたワンちゃんがブルブルッと揺すって水を跳ね飛ばすのに似ています。


よく歩く 
 名前は?


1人参加の男性の何人かは車中でも朝からビール、昼も夜も飲んで楽しそうです。
バスにトイレが付いているので心配もないのでしょう。
シニアのオバサン2人組は大きな声で良くしゃべる。帰りに少し静かな時があっただけで
とにかくしゃべる。ご本人たちは楽しかっただろうなと思います。
シニアのご夫婦で奥さんが立ち止まって他の方と話していると「おい 行くぞっ」怖い顔。
いつも自分の方を見ていて欲しい。昔の夫と同じだなとちょっと笑ってしまいました。

1人で参加して少し寂しいと思うのは大きなテーブルで1人で食べるバイキング。
こんなにと思うほど空のお皿を積み上げて、いろいろな方を観察して、多分私もされて、
それもみんな含めて楽しい旅でした。

 「バスから諏訪湖が見える」

今日の絵は写真からハガキサイズに描きました。

1泊2日ツアー 終

2・ミステリーツアー 2日目

2018年09月10日 | スケッチ旅
  雲海の中の山並み 0号



目覚めると4時過ぎ、カーテンを開けて眼を凝らすと外は雨模様。
5時を過ぎれば明るくなって状況も変わるかもしれないと思い、着替えて荷物の整理をする。
日の出から7時の食事までに時間はある。テレビを見ると各地で大雨のニュース。
ここら辺りも雨の予報は変わっていない。雨と霧の風景でも描こうと5時過ぎに外に出てみると
東の空は明るい。
見晴らしの良さそうな場所に陣取ってスケッチブックも用意して日の出を待ちました。

厚い雲の隙間からオレンジ色の光が見え始めて急激に明るさを増し、まぶしい太陽がちょっと
のぞきまた雲に隠れると今度はピンクとうす紫とまじりあった明るい世界に。
地上はまだ暗く上空は厚くて暗い雲、ほんのわずかな隙間に雲海の間からのぞく山々と流れる
雲の色彩にスケッチなどとても追い付かない。
5時半までの10分間はただうっとり眺めるだけ。
この風景を見られただけでこのツアーに大満足。



  


明るくなって雲海に浮かぶ山をスケッチ。それが上の絵。
自然の美しさを描くには私の力は足りなさ過ぎと思いながら・・・でも描きたい・・・

 ホテルの教会 0号


ツアー2日目は
 ・唐沢の滝(群馬県) 大雨の中では滝も渓谷の流れもココア色。
  滑って転びそうで滝つぼまで行かず遠くから見ただけ。
 
 ・北国街道 柳町(信州上田市)
  市民ボランティアさんが六文銭の陣羽織姿で道案内。
  ちょっとだけ街道の雰囲気が残る道。焼き鳥1本、ジェラード1個付きの散策でした。
  街角に腰を下ろして添乗員さんとおじゃべりしながら10分スケッチ。

 街道のお店 焼き鳥屋さん 0号

 ・きのこの昼食・・・朝もおやつも食べてまた食べる。
 ・巣栗渓谷(長野県)美ヶ原の裏側、武石川の源流近くの渓谷。
  豊富な水量と見事な岩がまるで日本画のようなと形容されるのも頷ける渓谷でした。
  

  巣栗渓谷


あまり知られていない場所へ行くこともミステリーツアーの特長だとか。
確かに穴場巡りのようでした。
バスは2日間で600キロを超えて長野県から群馬県までのドライブでした。
ベテランらしい運転手さんと22歳の可愛い添乗員さん。
この春新入社員となった添乗員さんは???と思うことも度々でしたが、一生懸命さが
伝わってきてニッコリされると許せてしまいます。それだけ私が歳を取ったのかも。
心の中で「経験を積んでいい添乗員さんになってね」と思いました。

あと一日番外編が続きます。

   

1・ミステリーツアー(1泊2日)へ

2018年09月09日 | スケッチ旅
F0スケッチブック

クラブツーリズムのミステリーツアーにまた参加しました(2回目)
今年に入って雨女は返上したはずの私、なのに予報は連日の雨マーク。

当日は朝から小雨、バスは1名欠員だけの満席。全員が雨男、雨女!!!
ミステリーツアーは到着まで行き先が分からない。それでも皆さんが出かけるのは
普通のコースよりお得な感じがあるからです。
参加者はほとんどがご夫婦か友人同士、1人参加は10人(男性6名、女性4名)。

今回のうたい文句は「満天の星を望む高原リゾート」
ツアーなので覚悟を決めてすっかりおまかせするより仕方がありません。
雨が降ろうと車窓には実った稲の黄色と蕎麦の花の白、谷をのぼり山にかかる雲は
ため息が出るほど美しい。私だけここで降ろしてほしいなと思ったほどです。

1日目に行ったところ
・松本市牛伏川フランス式階段工

   石張りの砂防施設で国の重要文化財

  坂道を傘をさしてかなりテクテク登ってたどりつきました。
  事前の勉強なしなので行って見て「ふ~~ん」でした。
  道端のツリフネソウやその仲間が雨に濡れてきれいでした。
  道端に落ちているヤマボウシの実、細長いマツカサ?を拾ってきてホテルでスケッチ。
  でも、ホテルの灯りは絵を描くには明るさも色合いも不足ですね。
  

  

・味噌蔵へ
  白いはずの信州味噌が3年寝かせると色は愛知県の八丁味噌と同じような色になるのを
  初めて知りました。試食のお味噌汁にニコニコ。
・立ち寄りの湯へ
  宿泊ホテルは温泉なのに到着前に立ち寄りの湯へ、聞けないけどなぜかなぁ?
  多くの方は入浴されたので良かったのかも。
  私は温泉には入らずに傘さしながらちょっとスケッチ。
  それが上の絵です。
  高台にあってずっと向こうを千曲川が流れているようでした。
  雲が流れては山の色が変わり光が変わり、私の手には負えない風景でした。


雨の中、霧の中をドンドン走って標高1500m嬬恋のホテルへ。
ここは場所もホテルもスキーが盛んだったころには良かったのだろうなというところ。
わずかに浅間山の裾が見えました。
夕食は飲み物もすべてバイキングですが、ビールさえグラスに半分も飲めない私・・・これは残念。
他の方はワインや日本酒のグラスを並べて楽しそう。私は食べるばかっりでした。


 「ひろった実」

窓を打つ雨粒を見ながら「満天の星空を望むツアー」だったなぁ~
ともかく大好きな長野県、群馬県に来られたしお腹はいっぱい。
大きなベッドで早々と寝ることが出来ました。

続きは明日また。

高山のコーヒー屋さん

2017年11月13日 | スケッチ旅
飛騨古川で 

せせらぎ街道から飛騨古川へ移動して古い街並みを見て、名古屋へ戻る前に高山に
Nさんご夫妻が行きつけのカフェがあると言う事で連れて行っていただきました。

高山市内の複雑な細い道を車でくるくる行くと高山桜山八幡宮。
すぐそばにあるお勧めカフェ「わらじ屋さん」入った途端、Nさんご夫婦とカフェオーナーさん
ご夫婦と再会の笑顔満開!でした。
落ち着いた陶器とアクセサリーが並ぶお店の一角にあるカフェのご夫妻が、またとびっきり素敵な方
でした。奥様の明るい笑顔、さりげない会話のご主人、Nさんご夫妻も素敵な方達ですが
親しくされている方もやはり素敵!
そして頂いたカフェラテ…名前は違うかも…食べるのがもったいない程可愛くて、美味しくて
Nさんによればここのコーヒーは高山1番と。





定年後を趣味のように鼻歌を歌いながらお店に立たれるご主人と笑顔の奥様、ふんわり温かい空間でした。
ぜひ、また行きたいなと思います。
「わらじ屋」さんは冬の間は寒さを避けてタイに行かれるのでお店は閉まるのだそうです。ご注意!



道中で 

今回の飛騨ドライブは虹に迎えられて、また虹に送られて素晴らしい黄葉とNさんご夫妻の心遣いに
感謝いっぱいの旅でした。
JR春日井駅を出発したのが6:40 お別れしたのが17:10頃、長い道中有難うございました。

翌日、古川で買ったムカゴでムカゴご飯を炊きました。
少しほろ苦くねっとりとした山芋の風味もあり、思い出と共に美味しくいただきました。

せせらぎ街道から飛騨古川へ

2017年11月12日 | スケッチ旅
 土蔵と瀬戸川 F3

せせらぎ街道を歓声を揚げながら通り抜け、お仲間のご主人Nさんお勧めの飛騨古川へ。

私は初めての街です。
ニュースで見る勇壮な「起し太鼓」や街中の用水に放たれた鯉を厳しい寒さから守るために
移動させる様子くらいしか知識がないのです。

駐車場も見どころもよくご存じのNさんについて一回り。
白壁土蔵の裏手を流れる用水(瀬戸川)にはニュースで見かける鯉が街中とは思えない程大きくて
沢山泳いでいました。
白壁の土蔵、表は大きな杉玉を吊るした造り酒屋さん、朝ドラでも見たことのある和ロウソクの
お店、伝統的な町屋が連なりこじんまりとしてとても風情のある街でした。


古川は小雨の予報どおり青空がのぞいても日が射しても小雨。
「こんなお天気は狐の嫁入りって言ったよね」と話しながら、この場所には狐の嫁入りも似合いそう
だなと思えました。

☆ ブロ友さんから古川には「狐の嫁入りの行列などの行事」が行われるとコメントがありました。
   この町に似合いそうだと思うはずです。

大銀杏の近くにあった若山牧水の歌碑
「ゆきくれて ひと夜を宿る ひたのくにの
          古川の町に 時雨ふるなり」 
ここではまさに時雨ふるなりでした。


土蔵の浅いひさしの下で雨を避けてスケッチ…これもイマイチ・・・
次の場所で少しだけ描いて、後は家で描き足した大銀杏と落ち葉の黄色。
大好きな与謝野晶子の歌
  「金色の ちひさき鳥のかたちして
        銀杏ちるなり 夕日の丘に」    
大木の葉が降り注ぐようすも見たかったなぁ・・・

大銀杏と落ち葉 F3 

ベンチで揚げたて飛騨コロッケをふうふうしながら食べて「ちょっと温まったわね」
小雨では絵を描けないので三寺めぐり朝市でお買い物、帰り道を考えると重いものは買わないように
ここは我慢です。

Nさんの提案で高山によって「コーヒー飲んでから帰りましょう」と、次は高山へと出発!


「蓬莱」の看板の渡辺酒造 

にほんブログ村ブログパーツ

アクセスランキングにほんブログ村