折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

上高地日帰りツアー(3)2023・11・3

2023年11月06日 | 上高地

遊歩道には椅子やテーブルが沢山設置されていて持参の折り畳み椅子は出番無し 15:15





梓川・遠くに河童橋あたりの建物が見える 15:30
描いている数分の間に日が陰り始めて手前の方から影が広がり大慌て、山の日の傾くのは早い。




15:45 この位の時間から歩く人が少なくなる…あちこちに熊に注意のポスターあり!


16時にバススターミナルに到着、先ずは私の乗るバスを確認。以前来たときはぎっしり並んだバスの中から探すのが大変でしたから、今回は早めに見つけてまず安心。B-14に駐車してました。
集合時間まで40分あるので川沿いに戻ってもう一枚。



集合場所も確認したので安心して最後の1枚 16:20
刻々と日の傾きで見え方が変わって行き、困った・・・



最後の1枚を描いて、ターミナルのトイレに行く(100円チップ制)。建物の前は上高地に入れないマイカー用などのシャトルバス乗り場になっていて長い列がいくつも出来ていました。現在はバスとタクシーしか入山できないようです。それも11月15日で上高地は春まで閉山。(ただし徒歩はOK)元気なら、若ければ…それでも到底無理ですが、冬の上高地を見てみたかった。



16:25 梓川の川下の方角はすっかり夕暮れ


16:27 穂高連峰の上にだけ日が残る



往きには渋滞の遅れなどで予定変更、上高地に着く前に土産物店「赤カブの里」に寄りました。予定は変更しても上高地散策の3時間半は確保されて、帰りの出発がその分遅くなったようです。滞在3時間半は上高地入り口の大正池で下車した場合で、終点のバスターミナルからだと3時間15分くらいだったような。できればもう少し遅くなって夕焼けに染まる山々を見られたらとも思いましたが、この日バスから見えた山も空も焼けないまま暮れてゆきました。

私が出かけてこんなに良いお天気は珍しい。降るように散る落葉松の下をいろいろな国の言葉が飛び交う上高地。62年前に初めて訪れた時と雰囲気はまるで違うけれど、山々と梓川の清流は変わらずに美しく膝の不調も忘れてテクテク歩けました。スケッチは今回初めて外スケッチに持って行った太いシャープペンシルをうまく使いこなせず・・・と、道具のせいにしています。つい最近絵描きさんのYさんお勧めで買ったものです。次回にはもう少し上手に使えたら・・・。

家に着いたのは9時半ごろ。スマホによると1日の歩行距離は7,199m 12,471歩。歩けました
帰ったばかりなのに、こんなツアーにまた参加したいなぁと思っています。

お付き合いいただき有難うございました。
おわり

上高地日帰りツアー(2) 2023・11・3

2023年11月05日 | 上高地

ウエストン碑の前で 14:30
梓川と後方は霞沢岳





私が歩いたのはオレンジ線のみ





河童橋・人が多すぎて、向こう側へ渡るのがやっと

芥川龍之介が槍ヶ岳に登ったのが1909年(17歳)、それから18年後に亡くなる年に書かれたのが「河童」。小説が書かれた当時は静まり返った水音ばかりで河童も出てきそうだったかもしれないけれど・・・。昔読んだ時には途中で投げ出した気がします。今回ツアーに行く前に河童橋の由来が気になって今ならと読み直してみて、芥川龍之介が訪ねた時はすでに河童橋だったことは分かったものの、この本の良さは分からずじまい。私はこの年になっても変わってないなぁと思えた本でした。




遊歩道の脇にある立ち枯れの木 14:05
鉛筆だけで、あとで休憩中に彩色



次に目指すはウエストンの記念碑
10代の頃には友人と、結婚してからは夫とまだ1歳の長男と訪れた想い出の場所です。


左手に梓川


「楽しみとしての登山」を日本に伝えた功労者として日本山岳会が1937年に川沿いの広場にレリーフを掲げました。その5年後第2次世界大戦が起こり敵国となった英国人のレリーフは取り外され、日本山岳会に保管されていました。が、空襲により損傷。その後1947年に現地に戻され、この復旧式が「ウエストン祭」で毎年6月の第一日曜日に開催。現在のレリーフは1965年新たに制作されたものだということです。


小さな流れを前に岩にはめ込まれたウエストン碑



ウエストンの碑から川沿いに歩き「穂高橋」「田代橋」を渡り梓川の対岸へ。




落葉松の黄葉が美しかった
ブロ友のポッポちゃんさんのブログで紹介されていたこの美しい風景にやっと出会えましたよ。どうされていますか?夏以来更新が無いので心配しています。

つづく。


上高地日帰りツアー(1) 2023・11・3

2023年11月04日 | 上高地

バスターミナルから梓川沿いの散策道に出て最初の1枚  13:30



11月3日はバス日帰りツアーで上高地へ、今回も一人参加です。ツアーを申し込んだのは9月初めころ、雪に輝く穂高連峰と初冬の上高地の風景を期待して、服装も寒さ対策を考えていました。ところがこの頃の暖かさは標高1500メートルの上高地でも最高気温は20度を超え、穂高山頂の雪もほんのわずか、まだ梓川沿いの落葉松の黄葉が見事な晩秋の風景が広がっていました。
期待の雪の峰々は見られなくとも雲一つない快晴の青空に聳える山々は圧巻でした。




バスターミナル




朝6時半家を出て、名古屋駅集合は7時50分。参加申し込み30名のうち時間までに来なかった一組が有ったりして少し遅れての出発でしたが、1人参加の私は2席を1人で使えて楽々でした。
名古屋から上高地まで休憩2回、お土産買い物1回、途中で昼食のお弁当を積み込まれて配られたらすぐ食べる。着いたら歩きたい方や写真撮影の方、スケッチしたい私にも時間を有効に使うためにはバスの中でのお弁当はとても有り難いです。コロナで厳しかった頃には車中で弁当やおやつを食べることも禁止されていたのにと、つい先ごろまでのツアーを思い出していました。


参加費8,800円のツアー お弁当込みの割には美味しくて完食



大半の方が上高地入り口の大正池で下車されて集合場所のバスターミナルまで歩かれました。終点まで乗っていたのは10人足らず。膝に自信のない私は大正池コースは以前にも歩いているので今回は終点のバスターミナルまで乗って今まであまり行かなかったコースを歩きました。

12時40分、終点でバスを降りればもうそこは穂高連峰を見上げる風景の中。いつもライブカメラでチェックしていた河童橋もすぐそこです。人でごった返していそうな河童橋は遠くから見て先ず1枚目のスケッチがトップの絵。風景に圧倒されて描くことに自信を無くしそうな素晴らしさと迫力で・・・まぁ、描いただけ良しと思いましょう。違う角度から小さなスケッチブックで再挑戦も・・・なんだか~。気持ちは先に行きたくて、河童橋を目指して移動しました。




トップの1枚を描いて違った角度から小さいスケッチブックに 13:40



リュックにもテーブルにも落葉松の葉が・・・



描いているうちにハラハラと降る落葉松の葉、カバンにもパレットの中にも・・・光を受ければキラキラと舞いながら落ちてくる。雪は無かったけれど落葉松の黄葉に間に合ったのはこれはこれで素敵な事でした。



スケッチブックとバレット、水筆と太いシャープペン

明日に続きます。

記念日は記念日

2020年05月03日 | 上高地
   上高地 遊歩道




5月3日は私の結婚記念日。独りになっても記念日は記念日で今年は56回目らしいです。
50代の2人とも元気な頃は信州で記念日を迎えることが何年か続き、信州の春を満喫しました。
退職したらゆっくり信州を回ろうと言っていたのに、退職後は中国へ行ってしまい68歳で帰国後は運転が危なっかしくなったり身体を壊したりと思うようにはいきませんでした。





  大正池と焼岳  






昨年の記念日には日帰りバスツアーに一人で参加して上高地へ行きました。
残雪の山と梓川の清流と両岸の木立の芽吹き、すべてが夢の中のように輝いていました。川岸に座って何枚かスケッチして素晴らしい記念日を過ごすことができました。そして今年は・・・自粛。
来年の記念日にはどこで過ごしているのかな、どこにいても元気でまた記念日が迎えられるのが一番だと思います。
もう1か月以上バスにも電車にも乗らず、車を持たないので今日の記念日もまた自転車で近くを走って、街を歩いて・・・・・かなぁ。




  バスターミナル近くで


☆今日の絵は帰ってからはがきサイズに描いたものです



連休の上高地へ(3)

2019年05月06日 | 上高地
焼岳 F0

10連休のうちたった1日だけの遠出でも申し込んだときからずっと楽しみにして天気予報を見て
服装を考えたり、早朝集合の時間を見ながら交通手段を考えたり、これも旅行の楽しみの内。

1人参加者どうしはお互いのことは住む町程度しか明かさないものの同じ夫をみおくった身だと
分かれば話が尽きません。隣の席の彼女は60代、独り身になってから地域の役を引き受けて活躍中。
独居者のためのサロン立ち上げ、街の花壇の手入れグループの組織作り、空いた時間は旅行三昧
だとか・・・それがすべて本当のことかどうかはともかくずっと話し続ける彼女は楽しそうでした。
これも旅行の楽しみ方なのだと「ふ~ん すごいわね~」と私。
元気そうにしているけど彼女は寂しがり屋なんだと思います。
新緑の風景も花咲く里にも目をやらず・・・人に出会うためのツアー参加?
色々な方が色々な思いで参加されているのだと思ったものです。


 梓川


青い空に聳える雄大な山々、透き通った川の流れ、鳥の声、自然にたっぷりと包まれてせっかくの
非日常の旅を楽しまなくては。
自然から受け取るものが多ければ独り旅は決して寂しい「ボッチ」ではありません。
これからも私は私流の「ボッチ旅」続けようと思っています。



持って出かけたものを片付けていたら手帳に挟んだ四つ葉のクローバーが出て来ました。
往きのSAの手洗いに『四つ葉のクロ――バーです ご自由にお持ちください』と小さな張り紙と
ともにコップにさしたクローバーが4本ありました。手を洗えば皆さん急いで通り過ぎていきます。
少しずつ形はいびつでしたが4本ともちゃんと四つ葉のクローバー。1本いただいて手帳に挟み
そのまま忘れていたのにきれいに押し花になりました。

1本ずつ探して摘んで皆さんに分けて下さった方はどんな方かしら、有難うございました。
記念日の記念にラミネート加工して栞にしました。大切にしたいと思います。






「連休の上高地へ」は終わります。



連休の上高地へ(2)

2019年05月05日 | 上高地


一枚目のスケッチを終えると20分も過ぎてました。これは大変、ゆっくりしていたら
時間が足りなくなります。
椅子をたたんで絵具を片付けて移動開始。 

散策には「梓川コース」と「林間コース」があるのですが「林間コース」は凍結のため閉鎖中。
「梓川コース」もすべて歩けるようになったのは5月3日からだそうです。これはラッキー!
両脇には雪が残り固まった雪の上を歩いたり雪解け水でビショビショの箇所もありました。
ここは標高1500メートルの高原。
雪が解けたばかりの道の脇にはフキノトウの黄緑が点々と続いています。





木々の間から見える山々を眺めながらのウオーキングは膝の痛さをすっかり忘れていて川べりに
出られるところではゴロゴロした石に注意しながら水際まで行っては手を浸し「いいきもち~」
河原でスケッチを始めるとここは虫が多い。2㎝から5㎝もある羽根つきの虫が寄って来るので
バタバタ払いながらでした。
これではゆっくりお弁当を広げる人を見かけないはずです。

   河原から西穂高岳


芽吹き前の木々の暖かな色合いと梓川の澄んだ流れに見とれていると、ほんのすぐそこ手の届き
そうな所から今年初めての鶯を聞きました。とっても上手。得した気分です。

浅い流れのある田代池、鴨が水に頭を沈めて餌を探しているのをねらうカメラマンが多くて私は
退散。
木道を歩き、落葉松の落葉と雪が混ざった上をザクザク歩くのも楽しい。
でも、時間がちょっと心配。
ウェストンの記念碑や河童橋は省略してバスの位置を確認しに行きました。
バスターミナルは同じようなバスがぎっしりとまっていてぐるりと回ってやっと発見。
確認しておいて正解です。時間ギリギリで慌てたらなかなか見つけられなかったかも。
場所が分かれば安心なので近くのベンチでもう一枚スケッチ。
遠くに見える名所の河童橋辺りは人が溢れている感じでここもパスして正解!
午後3時集合まで山はくっきりとその姿を見せてくれました
また次に来ることが出来るのはいつかな・・・日帰りで5,980円・・・その気になればまた。

帰り道は連休中らしい渋滞にあって予定時間を過ぎ結局6時間かかって名古屋駅に着きました。
事故でもあればもっと遅れるかもしれないと思っていましたから家に10時に着けばまずまず。
運転手さんは1人、添乗員さんも何度も遅れる説明をしてこれは大変な仕事だと思います。
私はといえば家に帰ってもまだまだ余韻に浸ってブログを書いて、楽しみは続きます。


   バスターミナル近くで



明日は(3)

連休の上高地へ

2019年05月04日 | 上高地
   大正池から穂高連峰 F3


5月3日は私の55回目の結婚記念日。おひとり様になってしまっても記念日は記念日です。
夫がまだ元気だったころ結婚記念日を信州で迎えたことが何度かありました。
この季節、高い山には雪が残り裾野の新緑と点在する山桜、見ているだけで幸せでした。


今年も信州へ行こうと決めて、少々膝が痛くても座っていれば到着する日帰りバスツアーに
参加しました。行き先は長野県上高地。
名古屋駅発6:50ちょっと早いですが予想される渋滞に備えて早い出発。
隣の席は私と同じ1人参加の方。まだ60代なのに先月ご主人の7回忌を済まされたとか。
道中はずっとおしゃべり。

標高の低い所では車窓から見える新緑の中に山桜がきれいでしたし田に水が入っているのもいい感じ
です。少し標高が高くなると枝垂れ桜や濃淡さまざまな桜が満開。
落葉松の薄緑色の新芽にもトキメいて青空に映える真っ白な白山の頂が見えるとこれなら上高地の
山々も見えるはずと期待は高まります。

心配した渋滞はなく休憩も入れて4時間半で上高地大正池に到着。
この先バスはバスターミナルまで行くのですが、途中下車してここからウオーキング。
バスターミナルまで自由に歩いて3時間半を過ごします。

バスを降りて大正池に出ると目の前に雪を頂いた焼岳と右手には穂高連峰が間近に聳えていて大感激!
なんとかその姿を写したいと気持ちが流行りましたが・・・


それはともかく、私にしてはめずらしく晴。
もう一枚は時間節約のために0号サイズで焼岳スケッチ。


  焼岳 F0



先ずはスケッチと思ったら・・・観光客が近くに来ては上を見る。
んっ!私もつられて見上げると頭上でお猿さんが食事中。
何か落とされてはたまらないので移動です。自然の中なのを実感しました。

穂高連邦の迫力、梓川の澄んだ流れ、とても表現はできませんがそこでスケッチできることが
なにより幸せを感じます。


何度目かの上高地に前回来たのは10年振り・・・もっとになるかしら。
久しぶりの大正池は全く様変わりして池というより川のようです。年々土砂が溜まり狭くなって
しまったのだそうです。池の中に立っていた枯れ木も数本になり昔の面影は有りません。
昔というのは私が初めてここを訪れた60年近く前のこと。
その頃は水の中に立つ沢山の枯れ木の近くをボートを漕いで回ったものです。
大正池は大正4年(1915年)焼岳の大噴火によって梓川がせき止められてできました。
今では周囲の山から土砂が運ばれてほっておけばあと10年程で埋まってしまうのではないかと
言われます。自然は自然のままにだけではなく何とかしてこの景観を残せないことか思います。





つづきは明日に。

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