折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

本当はどうなの?

2019年04月30日 | 
  ハハコグサ(春の七草のゴギョウ)

街路樹の下の植え込みの間に色々な草が茂ってきました。
中でもやさしいオレンジ色のナガミヒナゲシが沢山見られます。
以前「危険外来植物 ナガミヒナゲシ駆除のご理解とご協力のお願い」という記事を読んでこれは
大変なことだと、家の近くにも沢山咲いていて皆さんに知らせなければと思いブログの記事にも
しました。生態系に大きな影響を与えるとして駆除を勧める自治体もあります。
ところが最近、研究者によると周囲の植物に生育を阻害するほど強い物質を出してはいないと。
繁殖力の強さから光の競合に強い被覆植物らしいと言うのです。
そしてこれはまだ研究途中のようです。


ナガミヒナゲシ


それなら駆除の必要はないのかしら?よくわからなくなりました。
昨日ブロ友さんの記事にも同じようなことが書かれていました。
ほんとは・・・?

歩道の脇や分離帯に何年か前からコバンソウがぎっしり生えるようになりました。
それまで見たこともなかった草です。青々とした若葉は美しいし小判のような小さな穂はサラサラと
揺れて可愛いのです。ただ、その繁殖力の強さは恐ろしい程。家の近くでは車道に沿ってどこにでも
見られるようになりオオバコやスズメノテッポウなどは見当たらなくなりました。
それに負けずに張り合っているのがナガミヒナゲシです。
私の好きなクローバーはあまり広がらず、ひと頃広がったセイタカアワダチソウもあまり見かけなく
なりました。これが植物の歴史なのでしょうか。
どっちにしてもあれもこれも強~い外来種ばかりになりそうです。
では、純粋の在来種は何かと言われると困るのですが・・・



  コバンソウ


時間はたっぷり

2019年04月29日 | 野菜

  
愛知の農産物のショップで1本200円の太目のタケノコ
あまり欲張って大きなのを買っても食べられそうもないのでほどほど



大型連休が始まって街に出るといつもは地下にもぐる名古屋人も家族連れや若い人達で地上も
大賑わい。私は都心をちょっと避けて自転車で走ると新緑に赤いツツジ、ナンジャモンジャの白い花が
初夏を告げています。
気分はルンルンで走っているといつもは静かな広い歩道なのに「えきちかウオーク」という催し物に
ぶつかって行く手はゾロゾロ大行列。急きょ反対側に移動しましたが参加者がほとんどシニアさん
なのにちょっとびっくり。連休なのだから親子参加が多いかと思ったのですが。
膝の不調でウオーキングが出来ない私から見たら参加できるシニアさん達が羨ましいことです。


10連休、子供達はそれぞれ忙しくおかげで私には時間だけはたっぷり。
好きな時間に起きればいいのに、目が覚めるのはいつもの時間。
好きな時に食事をすればいいのに時間が来ればいつものように食べています。
思いついてはチョコチョコ片づけたり出かけたり・・・計画せずに過ごせる時間の贅沢!
きっちり計画すれば少しは・・・と思うのですが、全く縛られない連休ってのもいいなと思って
います。そんなことを言うといつもは時間に縛られて暮らしているみたいですが、いつだって
ほとんど自由時間。でも、なんだか違うんですね。絵の会も体操教室もお休みなので行かなくていい。

100円ショップで材料を買って二階の物干しから庭へニガウリ用のネットを張りました。
植木鉢に新しい土も入れて後は苗を買って植えるだけ。
今年はブルーベリーに少しは実がついているので鳥除けにテグスを張りました。
キイチゴにも張らなくちゃ・・・小さな庭だって草もはえるし・・・
展覧会の準備がほぼ終わった報告もしながらお墓参りにも行きました。
あれをちょこっとこれをちょこっと、思いつくまま自由です。
ブログのアップもせず、読ませていただくだけでコメントもしないまま何日過ぎたかしら。
時間を無駄に、いえいえ贅沢に使ってこんな暮らしをしていました。


連休だと言っても家の前にはいつものように宅配のトラックは止まるし街に出ればお店も開いている。
連休を楽しんでいる人ばかりじゃないですね。


こちらも愛知の農産品店で2個200円の玉ネギ

毎年の事なのにまた今年も

2019年04月23日 | 風景



毎年5月の展覧会が近づくと私は決まって落ち着かなくなります。
1年に1度の開催で今年で19回目の展覧会、何をするかは決まっているし手伝って下さる方も
有るのだからとは思うのにやっぱり落ち着かないのです。

私が出品するのは案内はがきに印刷するためのハガキサイズの絵と6号程度の絵が1枚だけ。
もう少しはましなものが描けないかと迷いながらも時間切れとなって印を押して額屋さんへ
持って行きました。これでもう迷わなくて済みます。このギリギリも毎年の事なのです。
ホッとして帰りの地下鉄で眠り込んで降りる駅を過ぎてしまうのも前回と同じです。


額屋さんの帰り道に五重塔が建つ興正寺があります。
尾張徳川家の祈願所とされ名古屋で古くから残るものとしては唯一の五重塔です。
昔は木々に覆われた山門をくぐって進むと五重の塔が現れて別の世界に来たようでした。
それが今ではすっかり明るく開かれ施設がたくさん出来て旗や幟がにぎやかです。
その上つい先ごろまでニュースで取り上げられる程のお寺内部の争いが続きすっかり有難味が
なくなりました。そうなるとスケッチに行く気も起きなくて通り過ぎてばかりいましたが
昨日は門前の八重桜がとても見事でつい立ち止まりました。

五重の塔、落ち着いたら奈良か京都へ行きたいななどと思います。
落ち着いたら・・・いつになることかしら。
また明日からちょっと忙しくブログお休み。このところお休みばっかり・・・。

少し早いのですが案内はガキご紹介します。
24名のお仲間の発表会です。
お近くへお越しの折にはぜひご覧くださいませ。。



昨年6月に出かけた白馬、ホテルの庭から



いつの間にか春は過ぎて

2019年04月21日 | 風景
   
名古屋城外堀にかかる清水橋の脇にある大きな樹
自転車を止めてスケッチ




ここ何日かブログお休みして気がかりだったことを一挙に片付けようと思ったのですが・・・
時間ばかり過ぎて成果は無しってとこです。
少しずつ少しずつの積み重ねだと分かっただけでも良かったかな。何のことやら・・・ですね。


今日は午後自転車で出かけると、街は桜が終わりツツジとハナミズキが咲いて新緑の季節になって
いました。タンポポは真ん丸の綿毛をつけてひと風吹けば飛んでいきそうです。
よっぽど長い時間家に閉じこもっていたのかしら、そんなことはないのに気がかりなことがあると
見えてなかったようです。
明日の最高気温は27度とか、初夏ですね。

何年振りかでメダカの水もかえました。十数匹が冬を越してくれたので来月になれば
また卵がかえるでしょう。
衣替えもしなければ・・・何だかみんな滞ってしまっています。
明日から片付けも始めようと。


追記
先日のブロブに書いた地下街から地上への行き方。絵のお仲間やブログを読んだ方からも
教えていただいて、解決しました。有難うございました。
実際に歩いて見ると今までは知らずに通り過ぎていたビルのエレベーターが使えることが分かり、
94歳の方にお知らせしました。困ったらみんなに聞いてみることが一番だと思えました。

地上に出るには

2019年04月17日 | 
  菜の花

名古屋の中心栄町には地下街が広がっていて地上を歩く人より地下街を歩く人の方が多いくらい。
地下街の下には地下鉄が走っていて地下鉄を降りるといったん地下街へ出てから地上に出る。
この地上に出るためのエスカレーターやエレベーターが少ないので階段を上るか近くの商業施設の
エレベーターを利用することになります。

地下街の東の端にあった商業施設が3月いっぱいで閉館となりここが使えなくなりました。
この場所の近くにある施設で毎年5月に会の展覧会を開きます。
今年も展覧会の案内を差し上げた方からお手紙をいただきました。
「地下鉄を降りてからエレベーターかエスカレーターで地上に出るための方法をご存知でしたら・・・」と
ていねいな毛筆で返信用の切手も添えてありました。
一番近いビルの閉館、私も困ります。
お手紙をくださった方は10年ほど毎年見に来てくださる方、今は94歳だそうです。
「足腰が弱りました」とありましたが、こうして手紙で問い合わせてまで来ていただけること、その
積極的な姿勢を見習わなければと思います。

明日は絵の教室があるので皆さんのお知恵を借りれば良い方法が見つかるかも。
よい方法が見つかったら毛筆とはいかないけれど「蛍草」のインクでお返事書こうと思っています。


 風で倒れたフリージア

へびいちご

2019年04月16日 | 
   「ヘビイチゴの花」


庭に二種類のヘビイチゴがあります。
白い花が咲くエゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー)と黄色い花のヘビイチゴ。
どちらの花も赤く熟した実もブローチにでもしたいほど可愛い。
白い花のエゾヘビイチゴの実は味も香りも普通の苺に負けないで沢山とれれば
ジャムにもなるようです。プランターではわずかしか収穫できないので赤くなれば私が摘まんで
食べています。熟すのを待っているヒヨドリ除けにはテグスを張ったら今のところ効果ありです。

黄色い花のヘビイチゴは毒は無くても味がないので食べる人はいないらしい。
食べられないのでこちらはプランターにも植えてもらえず庭石の間にやっとこさ場所を見つけて
咲いています。花も葉も色も形も可愛いのにヘビイチゴだなんてヘビが食べるはずもないのに
名前が悪い。


  白い花がエゾヘビイチゴ

ずっと以前ペン画を描きたくてガラスペンとインクを買いました。
安価なガラスペンはひっかかって描きにくく何処かへ仕舞ったままに。先日ブロ友さんの記事から
思い出して買ったままのインクで描いてみました。
ペンは夫用の箱に入ったままインクが固まって書けなくなっていた万年筆。
明るい色のパイロットインキの「露草」ちょっと雰囲気が違ってこれもいいかも。
あらっ、自画自賛!



プランターのエゾヘビイチゴの花

人を描きたい

2019年04月15日 | 人物
  「ガーデンライブ」


孫の成長をスケッチで残したいと思っています。
ただ、人物のスケッチを特に勉強したことはないしごまかしがきかないので苦手なのです。
日曜日、子供を描いた展覧会を見ました。幼い子供の立ち姿やしぐさ、手の形まで表現
されていてどうしたらこんなふうに素敵に描けるのかと見とれていました。


   「フラリエ」

それから都心の公園「フラリエ」に行くとライブが始まるところでした。
 
 「ガーデンライブ」
  ギター せきともこ ・ウクレレ ジューク オカヨシ

カッコいいギターの女性、味の有るウクレレの男性ここでスケッチできたら楽しいだろうなと
想いながらスケッチブックを取り出す勇気はありません。写真を写して家で描くことにしました。
皆さん静かに聞いている所へ2,3歳の姉と弟が両親とやって来てリズムに合わせて手拍子です。
ウクレレの方も「いいよっ!」と声を掛けてみんなで手拍子。みんな笑顔になりました。
全身で楽しんでいる子供の姿をスケッチできたらな~~・・・練習しなければ始まらない。
そのうちに少しはましなスケッチを描けるようになるかもと思いながらそれまで待っていられない
ので時々はブログにアップしています。



  「自画像」シワ・シミ・ツノを消して願望を込めました


肝っ玉おばさん

2019年04月13日 | 風景
  街で


家の近くにとても世話好きで元気な肝っ玉おばさんがみえる。
名古屋では「いらっしゃる」「おこしになる」共に「みえる」といいます。
それはともかく、家に猫がいた時には旅行で家を空けると猫だっておばさんを頼って
毎日出かけていたくらいです。

先日からそのおばさんの家のお向かいの建物の取り壊しが始まりました。
シートの張り方が大雑把で道路に重機を置いても交通整理の人もいない。前を通るとバラバラと
破片が飛んで来る。
きのうおばさんを見かけたので「お宅の前大変ね」と言うと「ちょっと聞いてよ・・・」と。
取り壊し工事をしているのはアラブ系の外国人、このごろ近くの取り壊しはいつも外国人ばかり。
外国人というのは欧米人、アジア系、あとは大雑把にアラブ系だと思っています。 
おばさんが「シートをきちんと張ってくれないと破片が飛んできて危険だ」というと
「全部シートを張ると仕事がしにくいから張れない。破片でけがをしたら保険は1億円入っている
から保証しますよ」と言われておばさんはカンカン!
「大きなあの人等がニヤニヤしながら言うのよ~」と。工事の施主に連絡しても返事は同じだった
らしくとうとう警察に電話してお巡りさんの登場だったそうです。
さすがに警察官には揃って頭を下げて「注意します」と言ったようですが、あとから「警察にだけは
連絡して欲しくなかった」と言われたとか。

「腹が立つでしょう!」と一気に話すおばさん。
私だったら報復が怖くて何も言えなかったと思います。
少し変だと思う人が通れば「どちらさん、どこたずねてみえるの」と声を掛けると不審な人は逃げて
いくらしい。私はチラチラ見るくらいがやっとです。

学区の廃品回収の集積場所で車を止めて段ボールを抜き取っていた数人を見かけた時もアラブ系の人。
通りかかった私に笑いかけて来たけれど私は凍り付いて何も言えずにいました。

これから外国人をどんどん受け入れようとしている日本。大丈夫でしょうか。
ほとんどはいい人でも一握りの良くない人がずっと住みついてしまったら・・・やだな~
経済は減速しても少し位老後の保障が減らされても安心で安全な暮らしには代えられない。
もう動き出してしまった流れは止められないとは思っても、やっぱり、やだな~・・
肝っ玉オバサンにはなれない私なのでここでつぶやくことしかできなくて・・・やだな~。




オランダ旅行のお土産でいただいたチューリップの球根
スラリと背が高く伸びてこちらは大歓迎の外国産です

終の棲家

2019年04月12日 | 
  芍薬


昨日は以前絵のお仲間だった方を訪ねておしゃべりしてきました。
数年前に身体の不調で会をやめられてその後どうされているのかと心配していたら
「施設へ入居しました」と手紙をいただきました。
大きな家に住んでおられたはずなのに何があったのかともう一人のお仲間を誘って
会いに行ったのです。 

静かな住宅街に建てられた施設、部屋は三階。
ドアをノックすると現れたのは薄化粧して髪も整えて以前と変わらない彼女でした。
部屋の窓から見えるのは明るい空と満開の桜。
壁には曾孫ちゃんの写真やご自分が描かれた墨彩画が飾られていました。
お土産の苺大福を食べながらお互いに話したい事がいっぱいで話は飛んで飛んで80分あまり、
昼食時間になるまでおじゃまして「また来るからね」「また来てね」と握手してお別れしました。


いつかは私もこうした所へお世話になるかもと思うと他人事ではありません。
部屋はきれいで出会ったスタッフもにこやかで親切で食事も掃除も洗濯も至れり尽くせり。
「することが無くて時間が余ってね」という彼女は昔は何でもできた人。人のお世話も買って出て
私に孫が生まれた時は靴下や甚平を縫っていただきました。
「古い家を維持するのが難しくなってね、処分することにしたの」と。
そこに至るまでの気持ちは・・・彼女が話したくなった時にゆっくり聞こうと思います。


ホームからの帰り道もう一人のお仲間と喫茶店でそれぞれに感想を言い合って、自分だったら
どうするだろうと終わりのない話を3時間。終の棲家はどこになるのか覚悟はしておくとしても
先のことは分からない。今のところは健康に注意して後はなるようになるだろうと。

89、81、76歳の三ババちゃんの春の一日でした。

恋に恋したころ

2019年04月10日 | 
   矢車草


むかしむかしのこと私にも恋に恋するころがありました。

ひとり詩集を読んでいると自分が竹久夢二の描く女性のようにほっそりと長い首に大きくうるんだ
瞳で遠くを見つめて恋人を待っているような気がしていました。
当時は痩せていたのでほっそりとだけは合ってましたが現実は日に焼けて真っ黒、目ばかり光って
あだ名は「くろねこ」およそ可愛げのない女の子でした。

「まだあげ初めし前髪の・・・」で始まる藤村の「初恋」を口ずさんだり
石川啄木の「砂山の砂に腹這い初恋の痛みを遠くおもひ出づる日」
     「函館の青柳町こそかなしけれ友の恋歌矢ぐるまの花」
こんな歌にため息をついたり・・・
矢車草を見るとそんな頃のことを思い出します。

その後は身を焦がすような恋をするほどの白馬の王子さまは現れず、親の勧める人と見合い結婚。
恋をするもしないもともかく金婚式が過ぎるほど共に過ごして、早や三回忌すら過ぎました。
今あの詩集を読み返したらどんな受け止め方になるのかしら、やっぱり恋する乙女には戻れない
でしょうね。
現実はそんなものじゃないわ、くよくよしたって仕方ないでしょう・・・なんて思うのかも。
夢がなくなったって事・・・。


昔とは違う逞しい矢車草 

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