食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

夜間飛行

2009-12-08 07:57:25 | 日記
「星の王子様」の作者  サン・テグジュペリが、自身の飛行士経験をベースに書き綴った小説。


  
   『夜間飛行』


 南米・アルゼンチンが舞台、、、、、


主人公は、アルゼンチンのパタゴニア地方と首都ブエノスアイレス間における郵便物の配達を小型飛行機でおこなうパイロット。


 いつものように郵便物を搭載し、パタゴニアを飛び立った主人公、その日は稀有な暴風雨に遭遇して、、、、、、、、


 この物語は、単に、パタゴニアの過酷で雄大な自然を背景に、主人公とその妻、そして郵便会社マネージャーが織りなす人間模様を描いた抒情小説にとどまらず、郵便事業の在り方、思惟、しいては組織運営の峻厳、難渋、等現代へのメッセージが練り込まれた20世紀有数の社会派純文学ととらえるべきである。


 偶然にも、郵政事業の見直しが叫ばれている今、この小説は時代に色褪せることなく、我々に郵便行政の在り方を骨太に強くうったえてくる。


 
 さて、パタゴニア地方、特に大西洋側の地域は、世界屈指の水揚げ高で有名だ


 お弁当、定食のレギュラーである白身魚のフライ、中身はメルル―サ。 


 居酒屋の人気一品料理、銀ダラ、正確にはメロという。


 これらは、パタゴニア、もしくは隣接する国チリで水揚げされた魚である。。。



 作者・サン・テグジュペリも、「夜間飛行」で自分の運命を暗示したかのように、第二次世界大戦時、飛行機で地中海の偵察中に行方不明となった。 


 
     僕の好きな作家のひとりである。