アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

舟木一夫の『恋唄』 in  Nagoya

2013-07-29 | 音楽
舟木一夫の歌う『恋唄』の歌詞(詩)がとても好きだ。
その詩を知った時、彼(舟木)本人の「詩の感性」に、決して大げさではなく、脱帽した。
そう、この歌は、本人の作詞。
以前のこのブログに、「シンガーソングライター舟木一夫」と書いたが、『恋唄』は詩のみ。
それでも、この歌は詩とメロディがぴったり合っている。
詩が描いている『恋唄』の世界を、目の前に見せてくれるようなメロディだから、この歌が大好きな私は、まず、僅かなイントロで、
「…!『恋唄』が来る!」
と、妙な思い方をして、待ち構える(?笑)。
3コーラスを聞くのは久しぶりだった。
3コーラス聴かないと、『恋唄』の世界が、少し、欠けてしまう―と、思っている。
彼に限らず、歌番組などでも、通常、歌は1番と3番を歌い、2番を抜くことが多い。
時間の関係だそうだが、勿体ない事をしているなぁ―と、たまに歌番組をみると思ったりしていた。

6月の新橋演舞場の公演でも夜の部は『恋唄』が流れた。
でも、1番と3番の仕様。
勿論、それでも、この歌が好きな私は喜んではいた。
『恋唄』を聞くと、いつも、「舟木一夫は歌がうまい!」と思い、2コーラス仕様でも、それは、思った。
歌の心を声に乗せて届けてくる―それが、現在(いま)の舟木一夫の歌だ。
それ(心)がすごく感じられるのが、『恋唄』―と、私は、勝手に思っていて、勿論、他の歌に心を感じる人もいるだろうけど…。
3コーラスを聴きたかった。
特に2番の「あなたがとても好きだった竹の葉末の露の色」という詩に接した時、この人の感性に驚愕した。
そういう言葉が浮かんでくる感性の豊かさに、一応、物書きの私は、驚愕の次に、ちょっと、その感性に羨望を…「いいなぁ、そういう言葉が脳(心か)から出てくるなんて」と(笑)。

『恋唄』は、その情景が浮かんでくる歌である。
「想い出つもるふる里に、昔あずけた恋ひとつ」―「想い出」→「つもる」、「昔、あずけた」→「恋」という言葉綴りにも驚いた。
イントロの次に、この言葉から歌が始まる。
そうすると、まず、目の前に、昔、恋をあずけてきたふる里の風景が浮かんでくる。そのふる里を知らないはずなのに…。
それが、『恋唄』の世界、情景だ。
だから、『恋唄』は3コーラスで聴くのが「最高!」なのだ。
物語が示されるから…。
ふる里は勿論、都会ではなく、太陽燦々と降り注ぐ、太平洋側の温かい(暑い)地方ではなく、日本海側の、或いは、日本海に浮かぶ島かもしれない、そんなふいと暗いような、それでも、慎み深く、温もりのあるふる里が、目の前に浮かぶ。
そこで、昔、恋をした。その恋は、ふる里に置いてきた…云々と、情景と物語が、この歌の心を乗せた彼の歌声によって、脳裏を巡る。
その感覚が、ひどく、心地よい。
昔恋したそれを歌っているのに、多分、その恋は実らずに終っているのだろうが、それでも、「悲しさ」はこの歌には、無い。
ただ、ただ、懐かしさと温もりとふる里の情景が在る。
だから、心地よいのだろう。
だから、温かいのだろう。
…というわけで、先日、名古屋中日劇場の7/26~7/27の「舟木一夫コンサート2013」で、ステージの終わりのアンコールで、念願の『恋唄』3コーラスを聴いて、大満足の私だった。

whiteの中にある歌にも、この人の豊かな感性はあり、今の声で聴いて、そして、その言葉のそれぞれに、改めて、勉強させていただいている私である。(ゴメン、舟木さん、授業料も払っていません)

本日の東京は、外は現在、26℃、涼しい。
5月の頃は、25℃を越した時点で「暑い」と言っていたのに、梅雨明け直後の灼熱の日々で、体が暑さに慣れてきたのか。

地球は太陽系宇宙の中で水が存在できる位置にあり、これ以上太陽に遠くても近くても、水は存在できないので、生命は生まれなかった、とても、うまく、天の配剤がなされている。
そして、この星が過ごしやすい温度に保たれているのは、海洋深層流のおかげだと、先日、新聞のコラムに書いてあった。(以下次の通り)

『〈掌に掬(すく)へば色なき水や夏の海〉は、大正俳壇で活躍した原石鼎の句。
手ではすくえぬ海の青さ。その蒼海の底、ひそかに大河が流れている。海洋深層流だ。
海水は北極や南極付近で冷やされ、重くなって沈んでいく。
それが一キロ以上もの厚さの巨大な水の層となり、1秒に1センチほどのゆったりした速さで海底近くを流れていく。
水温は赤道付近を通る時でも零度近く。
地球がこれほど過ごしやすい温度に保たれているのは、深層流がエアコンの役割を果たしているからだという。
その旅は壮大だ。東京大学大気海洋研究所の羽角博康教授によると、北極付近で沈んだ水が大西洋を下り、南極付近で折り返して北極に戻るまで最長ルートで十万キロ。地球を二周半するほどの長旅で、三千年から四千年もかかるらしい。
旅の発着点となる北極は海氷に覆われているが、今年はその面積が観測史上で最小になりそうだという。
地球温暖化で今世紀後半の夏場には、氷がほぼ消滅するという予測もある。
 極地で海水を冷やす力が衰えれば、深層流も弱まる。人類は二酸化炭素を大量排出することで環境を変えてきた。
「いったん海洋深層流に影響が出れば、いくら排出削減対策をとっても効果が出るのは何百年、何千年も先なのです」と羽角さんは言う。
悠久の時を刻む海の大河。その流れを私たちは変えてしまっているのだろうか。』

やはり、「神」は存在する。自然の力、宇宙の力が「神」だ―と、つくづく思う。
人類は、謙虚であらねばならない―と、いまさらながらに思う。

『恋唄』から、波及して、そんな所まで、ふっと考えてしまった、天候異変の多いこの夏のふいと涼しい、これもまた、異変であろう中で。
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