飛騨さるぼぼ湧水

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里芋のケーキ作り( その 5 ) 芋チーズケーキと芋アップルケーキ!

2016-12-11 23:09:57 | 自然農法の部屋

まだ懲りずに里芋の親芋のケーキ作りを続けていた。
今夜は湧水はホッとしていた。
それは、二度目のチーズケーキ作りが満足のゆく出来栄えだったからだ。
一度目は明らかにクリームチーズや砂糖の量が足りなかった。
その上、バターも入れてなかったので、いかにも田舎臭く都会のケーキらしくなかった。
湧水は、この結果をこれからの試作の基礎にして、もっとチーズやバターを入れなければと決意した。
そのために、高山市の業務用の店を教えてもらってクリームチーズ1㎏とバター1.5㎏を買ってきた。
チーズやバターをたくさん入れればうまくゆく事は明らかだと思ったので湧水はチーズケーキ作りを後回しにして、それより難しい芋アップルケーキ作りに取りかかった。
芋アップルケーキ
手持ちのリンゴが足りなくなったので、湧水は友人に頼んで産地近くの路の駅へ買いに行った。
そこでは、4、5個で500円程度で売っていた。
1500円で15個ほど買って、高山市へ国道を車で向かっていると、リンゴ直売の看板が出ていたので、そのリンゴ農園へ入った。
すると、1㎏200円、1㎏300円と言う安価なリンゴも売られていた。
1㎏300円のリンゴを2000円分買ったら、1個当たり85円程度だった。
湧水はあまり安いリンゴでは味も悪くなるかも知れないと感じた。
一度目のケーキ作りでは蒸しリンゴを使用したため水分が多過ぎたので、湧水は二度目では焼きリンゴを使用する事にした。
金皿に4個のリンゴをそのまま乗せてオーブン200度で焼いた。
すると、前回の蒸しリンゴに比べ、皮が焦げてむきにくく、おまけに中もまだ堅かった。
あわててスリバチで潰しながら手間が増えた事にがっかりした。
(やはり、次回からは簡単な炊飯器の蒸しリンゴにもどそう)
と思いつつ、砂糖やバターを前回より多く入れると、出来上がりの味は良かった。
しかし、ここで蒸しナベに大問題が出てきた。
二重底の外側の金が膨らんできたのだ。
蒸し器の登場
やはり専用の大きな蒸し器を買おう、と友人に頼んでホームセンターへ行った。
すると、友人が、わが家に有るかも知れないと言って、翌日蒸し器を持ってきたので、それを借りる事にした。
ようやく専用の蒸し器で三度目の芋アップルケーキ作りに取りかかる事になった。
まず、炊飯器で四個のリンゴを蒸し、皮と種を取り除いた。
そのドロドロの果汁をナベに入れ、ガスコンロで水分を飛ばした。
里芋の親芋は前もって皮をむき、厚さ2糎ほどの輪切りにして、専用の蒸し器に入れた。
すると、さすがすべての芋が蒸し上がって柔らかくなっていた。
大ナベの時のような堅い芋が一つもなく、ワッシャーで簡単に潰れ、前回のような苦労してすりこぎや手で潰す作業が無くなった。
湧水がこの違いに驚いて、よくよく蒸し器を調べて見ると、内部が広く、フタも高く、また縁が蒸気を逃さない構造になっていて、すべての芋がもれなく蒸されるようになっていた。
それに比べ、大ナベは、内部がせまいため芋がフタにくっ付いていて、蒸気が十分に行き渡らないために芋が堅いままだったのだと思った。
(こんな事なら、やはり、初めから専用の道具を使うべきだった!)
と湧水は改めて思った。
しかし、今回潰した芋も、前回同様に水分が多いと思ったので、湧水は、それを金の型枠に入れて、オーブンの中へ入れ、120度程度で加熱して水分を飛ばした。
結局、芋もリンゴも水分を飛ばす作業が増えた事になる。
芋をスリバチに入れ、バターや砂糖、練乳を加え、よく練った。
さらにリンゴ汁を加えてよく混ぜた。
そして、砕いたビスケットとバターを底に敷いた型枠に入れた。
型枠は百均店では、アルミ箔製が売り切れ、紙製のドーナツ形のシホンケーキ用の物しか無かった。
最後に残していたリンゴ汁を表面に敷き、オーブンに入れ、170度で約40分加熱した。
焼き上がったケーキを冷蔵庫で一晩冷やし、翌日皆が集まる場所へ持って行き、試食してもらった。
美味しかった!前よりケーキらしかった!等と、好評だった。
湧水自身も食べて見て、前回よりは水分が少なくやや固まっていて美味しかった。
手伝ってくれたヘルパーさんにも試食してもらっていると、
「私の友達が働いている店では、これを冷凍パイシートで包んでアップルパイを作っているわ」
と言った。
「冷凍パイシート?それって何?」
湧水には初めて聞く言葉だった。
そうか、店で売っているアップルパイの作り方も調べてみよう。
湧水は、そう想いつつ、一応満足ゆく芋リンゴケーキができたので、今度はチーズケーキ作りに取りかかった。
芋チーズケーキ 炊飯器活用!
湧水が芋ケーキ作りの話をしている時、炊飯器で蒸しリンゴが簡単にできる事も知らせた。
すると、話を聞いていた女性が、それなら芋も炊飯器で蒸したら?と言われた。
「えっ、芋も?・・ああ、そう言えば、確かにそうだな!」
早速、湧水は帰宅すると、すぐに里芋の大きな親芋を水で洗って、包丁で十文字に切った。
使用していない古い炊飯器の中にその芋を入れ、茶碗一杯の水を入れて炊飯のスイッチを入れた。
やがて芋の香ばしい良い香りがしてきた。
何時間か経って、炊飯器を開けてみると、親芋はしっかり蒸されていて、柔らかくなっていた。
「なーんだ!うまく蒸されているじゃないか、これでいいんだ、これならより簡単だ」
湧水は大発見をしたように喜んだ。
これなら、蒸し器の中の芋に竹串を刺して、蒸かげんを調べる事も必要ない。
ついでに、蒸し芋が冷えても、うまく潰す事ができるかどうか確かめるために、一個の蒸し芋を外に半日ほど放置して冷えた後に潰してみたが、蒸した直後と同様にうまく潰せた。
「ああ、これなら好きな時間に保温して潰す作業をすればいいんだ」
と湧水は喜んだ。
翌朝、ヘルパーさんが来る1時間ほど前に保温スイッチを入れた。
ヘルパーさんが来ると、炊飯器の中の四つ割りの蒸し芋の皮をむいてスリバチに入れてもらった。
湧水は、それをワッシャーで潰し、へるぱーさんに湯銭したバターや砂糖やクリームチーズをスリバちに入れてもらい、混ぜ続けた。
また、ヘルパーさんに、準備しておいた砕いたビスケットと湯銭したバターを混ぜて、アルミ箔の丸い型枠の底に敷いてもらった。
ヘルパーさんは、まだ入れ忘れている卵三個に気づいて、器で解いて入れてくれた。
湧水は再び混ぜ始めたが、卵が入ると、生地が手袋にくっ付いてきた。
それまではバターの油分で手袋にくっ付きにくかったのだ。
「やはり、卵は最後に入れて、手でなく道具で混ぜた方がいいな」
湧水は、忘れないように自分に言った。
生地を型枠に七割ぐらい入れ、残り三割の生地に、さらに多くのクリームチーズを入れて練った。
上部にチーズを多くして二重構造にした方がチーズ味がより出るかもと思ったからだ。
それを型枠の上部に入れて、ヘルパーさんに表面を平らにしてもらった。
最後に、オーブンの中に入れ、170度で30分加熱した。
湧水は、もう10分加熱するつもりだったが、生地の表面を見たヘルパーさんが、もう十分だ!と言うので、そのまま冷蔵庫へ入れて冷やした。
翌日、型枠ごと皆の所へ持って行って、試食してもらった。
その結果が、冒頭で述べたように好評で大成功だったのだ。
「よし、これで芋チーズケーキの作り方は完成だ」
湧水はホッとした。

(つづく)

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