私が学生時代からお世話になっている母校同門の先生が岩波新書から著書を出版されました。
「医学的根拠とは何か」岩波新書 津田敏秀(つだとしひで)先生
https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1311/sin_k741.html
日本の医療現場の”弱い部分” ずっと前から今も、これからも大きな”課題”である、「疫学的な考え方」、「可能性の評価」likelihoodの評価・推定、さらに進んで臨床研究・Clinical Scienceについて
一般向けにその本質的な問題を身近な事例をつかって主張されている本です。私も共感する部分が多いです。
日本の若手に疫学的な考え方、epidemiologyなどに頻繁に利用しながらの日常診療・医療を経験させてあげたいと強く思っています。
余談ですが、津田先生には今月母校の大学院講義のときにも、講義後の懇親会でお会いしました。もう足掛け25年(四半世紀)お世話になっています!!
私は、医学部3年生ごろから米国のresidencyに入りたいと思っていましたが、津田先生と別の仲良い先生(同じく外科系で臨床留学の希望がある先輩)とともに、卒業するまでに何度も相談にのっていただき、”悩み相談”をしていただいていました。
沖縄米軍病院に行くことが決まったときにも、当時の教授の先生で私のもっとも大切に思っている恩師とともに衛生学の大学院に入ることを勧めてくださいました。
そのおかげで、いまなお母校の先生がたとは交流も続いています。当時は、渡米後ほぼ”永住”のつもりでしたが、因果なことから帰国を選び、同門の先生がたの多大なご高配にて帰国後も何度も(年に1-2回)は学生、研修医のかた向けのセッションをさせていただいております。
ぜひ、一読してみてください。