私が若い頃と比べると
今の不動産の仕事は本当に楽
そう思う事が良くあります。
そしてその一番に理由は
日本人の質が進歩したからです。
今世の中は暴力が排除されて
ビジネスの安全性が増しましたが
昔は不動産の世界には
反社会勢力の人とつながりがある人がたくさんいて
まぁ大変でした。
実際にはそうでなくても
いかにもそのスジの人と関係があるかのように振舞ってる人もいましたね。
今にして思うとむしろそんな人たちが大半だったように思います。
このエセ反社会勢力の皆さん
ブローカーだとかアンコ業者と呼ばれて
一般の不動産業者からは少し見下されていましたが
収益の大半は
元付と客付けの間に入り
その仲介料の分け前をもらう
そんなパターンでした。
まさに饅頭のアンコって訳です。
やってる事は
アンコ仲間から貰った住宅地図のコピー
これを不動産屋にばらまく
そんな仕事です。
で数撃ってる内にまぐれでどれかに当たる
そんな風にして生きていました。
私も何度か取引しましたが
まぁトラブルの温床でした。
なんせ間にたくさんアンコ業者が入ってる訳ですから
売主が話してる内容と
回ってる情報
これが全く違う
って事はむしろ当たり前でした。
価格が違うのは想定の範囲内でしたが
一番酷かったのは
元付業者にアンコ業者と私が４～５人で打ち合わせ手に行ったら
そこに売り主と呼ばれる人が来ていて
直接話を聞くと
まぁびっくりでしたね。
その人は不動産を売る気なんて全く無くて
その日も不動産屋に来たのは
持ってるアパートの賃貸契約の手続きに来ただけ
って話でした。
その程度の話が
私に届く時には
販売図面が作られて
そこには売却金額と売却条件が
もっともらしく書かれていました。
アンコの誰かが作ったのでしょうが
まぁとんでも無い世界でしたね。
で
そこにいるアンコ業者
誰がそこまで話を作り上げたのか
皆で責任追及を始めましたが
不思議な事に
その犯人は存在しませんでした。
犯人は居ないのに
どうしてそこまで話が変化するのか？
まぁ理由はあります。
それは伝言ゲームです。
誰も悪意は無くても
４～５人の口を経れば
話はそこまで変化する
これが人間の口がもたらす情報の怖さです。
私は若い頃はこれで
散々振り回されましたから
今はレインズが出来て
このアンコ業者はほぼ絶滅しました。
元付と客付けが直接つながる訳ですから
生息地域が減少したためです。
こんな時代になって本当に有難い
私はそう思っています。
ただ
では今はその事は全く意識しなくて良いか？
って言うと
そんな事はありません
介する口は減りましたが
この伝言ゲームの弊害は
たった一人が間に入るだけでも
話は正確には伝わらない
そんな恐ろしい物なんです。
そして不動産の仕事は
アンコ業者はほぼ絶滅しましたが
相変わらず人の口を経て話を進める
これが消える事はありません。
当社で言えば
建物の内装
これは大変注意が必要です。
内装業者さんにこちらの希望を伝えても
それが職人さんに正確に伝わるとは限りません
そうなった時に
言った言わないなんてのはダメです。
そのトラブルを防ぐには
極力書面で交わす事です。
例えば
解体工事であれば
全てのガラの撤去
これをしっかり伝えるべきです。
そうで無いと
下請け業者は
少しぐらいのタイルの破片とカ
コンクリートガラは良いだろう
なんて考えてしまうのです。
ところが買主は
そんな状態では買わない
って事になります。
実害と言うより心理的な格差
これによってトラブルになるのです。
そんな訳で不動産の仕事をするのであれば
伝言ゲーム現象はしっかり頭に叩き込みましょう。
言葉では相手に伝わらない
そう思った方が良いでしょう。
最近も私自身が驚いた事があります。
大手の住宅メーカーの営業マンに
“水道の引き込みは当社の業者だと〇〇万円の見積もりが来てるが
同じ金額でそちらの業者で出来るのであれば
スムーズに行くから見積もりをお願いできますか？“
って言ったら
“分かりましたすぐに打診します”
って返事でした
でその回答を待ってましたが中々来ません
しびれを切らした頃
やっと連絡が来ました。
“社長さん水道の引き込み工事はいつごろ終わりますか？”
ですって
まぁこの話は大した被害はありませんが
大手の住宅メーカーであっても
その程度
って事です。
だから言うのです
人間の脳は欠陥だらけですから
それを意識しましょう
って
で
その欠陥脳の最悪は
自分の脳を疑わない人です。
自分は正しくて相手は全て間違ってる
そう思い込む傾向のある人
早く改めた方が良いですね。
ビジネスでは排除されますよ。
口頭での情報のやり取りが完全に排除できないのであれば
次に脳に問題がある人が排除される
これは自然な事です。
自分を疑う
特に中高年のビジネスマンの皆さん
意識しましょう。
compared to when I was young
Real estate work is really easy these days.
I often think so.
This is because the quality of the Japanese people has improved.
In today's world, violence has been eliminated.
Business security has increased
In the past, in the world of real estate
There are many people who have connections with anti-social forces.
Well, it was difficult.
Even if it's not actually the case
There were some people who were acting as if they were somehow related to organization.
Looking back, I think that most of them were like that.
All these fake anti-social forces
They are called brokers or anko traders.
They were looked down by general real estate agents.
Most of the revenue was
Enter between the real estate company
And get piece of pizza
What they're doing
Distribute dubious information which circulate among brokers
That's the job.
I have traded several times with them
Well, it was a hotbed of trouble.
After passing through 4 to 5 people's mouths,
The story changes so much
Now we have RENS
This Anko trader has almost become extinct.
Now we can access to information directly via REINS
By it their habitat area has shrunk
So, should I not be aware of that at all now?
Any way what I want to say today is
The information tends to change when it deliver human mouse
And in real estate business
It is extremely dangerous
Let`s keep it in mind
