今日で2019年も終わりですね
皆さん拙いブログを一年間読んで頂きありがとうございます。
私は今年最終日は沖縄でゴルフをして
夜は親戚が集まります。
何人集まるかは分かりませんが
少なくとも兄はいますので
兄弟じっくり酒を飲み交わしたいと思います
私の兄はイノシシ年生まれで今年が干支でしたが
お互い次のイノシシは迎えられる保証はありませんからね・
その兄ですが何度も書いてる通り砂糖キビ農家です
私の仕事との共通点はほとんどありませんが
一つだけ重なってるのがあります。
それは繁忙期です。
不動産の繁忙期と言えば1月から3月までですが
砂糖キビも刈り入れ出荷をこの時期に行います。
私が子供の頃はこの時期には休みの日は畑にかり出される訳ですが
本当に嫌でしたね
学校は丁度3学期ですが私は今でも3学期に対しては
何か重苦しいイメージが抜けません
3学期の休みの日を全て畑仕事に連れていかれるのは
実は友人中でも私だけでした
他の友達は私の家ほどサトウキビを作ってませんでしたので
休みの日はたまに手伝う程度でした
遊びたい盛りに
自分だけ畑仕事
農業が嫌いにならない訳が無いですよね
農業だけではありません
私を畑に強制的に連れてく父親も嫌いになりました
ですから私は沖縄にいた頃は
農業も父親も嫌い
そんな思いで育ったのです
父親は嫌ってるだけではありません
他の家のお父さん達は会社に勤めたりして
収入も多く子供達が良い生活をしていましたから
どこか自分の父親を軽蔑してる
そんな自分がいましたね。
その父親
いつも私に自慢話をしていましたが
その自慢話も全く聞く気はありませんでした
ですから
それがどれだけ凄い事か全く分かりませんでした
が
最近兄が
“オヤジが自慢してた話は本当に凄い話しだよ、多分オヤジ以外に出来る人は世界中捜しても居ない”
って言ってましたので
やっとその話を評価する事ができました。
具体的には
一人で3か月の間に250トンものサトウキビを出荷したって話しです。
サトウキビの出荷は
当時は斧で竹のようなキビを倒し
鎌で葉を剥いで
そして20㌔から30㌔くらいに束ねて
それを担いでトラックが入る道路まで運んで積み上げる
そしてトラックが来れば
更にそれに乗せる訳ですから
本当に重労働です
これを朝早くから夜遅くまで
毎日続ける訳です
当時は分かりませんでしたが
今にして思うと本当に凄いですよね
世の中には
ソフトバンクの孫社長のように経営者として偉業を成し遂げたり
あるいは大谷翔平のようにスポーツの才能を開花させたり
なんて人は世の中から称賛されますが
実際には偉人は身近にいる
そして私の場合は
これ以上近い存在は無い父親だった訳です
ただ
残念な事に
私はその凄さに父親が生きてる間は気付きませんでした
生きてる間に認めて
褒めた上げたかった
この後悔が私の中にはいつも重くのしかかっています。
まぁしかしこの世にいない訳ですからね
どうしようもありませんが
オヤジの後を継いだ兄
実は彼も親の遺伝子をしっかり引き継いでいて
村ではダントツの砂糖キビを出荷しています
今はハーベスターと言う重機で刈り取る訳ですが
1400トン位刈り取ります
これも父親と同じで
信じられない位の強靱な肉体と
一日も休まない勤勉さ
これが揃って成し遂げられる訳です
私には絶対真似ができません。
私だけではありません
大谷翔平も孫正義も砂糖キビの刈り入れをやらせたら
私の兄や父親に勝てるとは思いません
おっと今気付きましたが孫さんと私の父親は全く同じ名前ですね
それはともかく
とにかく
私はいつも父親と兄に対しては敗北感があるのです
そしてその敗北感が
私の今の人生に大きく影響を与えています。
どう影響を受けてるかと言うと
自分の能力を冷静に知るようになってるのです
敗北感を持たない人は
自分は凄い
そんな妄想にとりつかれますので
夢を抱いて事業を始め
気付いたら
すっかり一文無し
なんて可能性もあるのです。
私の場合は敗北感が自分の妄想を抑え
結果今のように
小さな会社の経営者のままって訳です
自分の能力に合わせて舵取りしてますので
他の不動産屋が儲かってるのを見ても
凄いとも羨ましいとも負けてるとも思いません
それと会社を経営する目的も
自分が高級車を乗回したり
ブランドの服を着たり
なんて事は全くありません
ただ
社員と家族の生活を守る
それだけです。
ですから
危ない道は歩まない
これを徹底してますので
今の規模のままって訳ですから
それはそれで誇りを持っています。
そんな自分を失わないためにも
兄と
お互い繁忙期前に
今晩が酒を酌み交わし
厳しい3ヶ月間を乗り切る
その鋭気を養いたいと思います。
皆さん1年間ありがとうございました
良いお年を・・