老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

Gusto Thai, Phan Chu Trinh, Hanoi

2012-05-13 23:23:29 | 散歩




きょうもカイシャはフル稼働だったのだが、ワタシはついに折れた。それでかなり久しぶりの散歩。

まず朝は4時半からウォーミングアップを始めて5時過ぎに家を出て、それでももうかなり蒸し暑くて28℃、88%。湖、というか、タメイケのまわりはジッさんバっさんとか、肥満に悩むオバはん達とかでゴッタがえしていて、その隙間を縫うようにして6キロ走った。わざと、アキラカにわざとヒトが走るのをじゃまするように歩道にバイクを乗り上げてきたり、歩道の真ん中で腐りかけた小魚を売ったりするジンミンの皆サマのおかげで、ソコをスレスレで通り過ぎるたびにアドレナリンが噴出して、タイム的にはコレまでの最高記録。
で家に帰って風呂、洗濯、朝めしの3点セット。最近洗濯機の脱水機能がED状態で、必ずもう1回脱水しないとならない。ま、いいや、そんなコト。
でそのあとはベト語濃厚個人レッスン。センセ、きょうはやたら挑発的に薄い布地の服を着てきて、特に下半身は、よくソレで外を歩けますね的に薄くて、、ま、そんなコトもどうでもいいや。きょうも無事にオカサれずに終わりました。

ソレで昼はオペラハウスの近くに最近できたタイ料理のお店へ。キレイなお店で味もソコソコ。唯一の難点は2階に上がる階段で、気を付けないと梁に左肩を強打して、ヘタすると鎖骨を折る。
食べたのはポークの赤カレーと野菜炒め。ついさきほどコレラの第1弾が、ワタシの黄門サマから燃えるような熱と一緒に飛び出していった。
で店を出て家まで、クソムシ暑いなか散歩。途中、路地裏のカフェでスイカジュースを飲んで一休み。向かいの建物の、黄色い壁にほどこされた装飾にムネを打たれた。

家に戻ったらまだ2時半で、朝4時に起きたから眠かったので屋上のプールへ。と言っても、3週間前に今年初めてのプールに行って、いきなり日光浴したもんだから紫外線アレルギー的に、太陽に少しでも当たるとミミズバレ的にカラダじゅうが赤くなる症状が続いていたので、少しばかりタメラったが、ショック療法的に今のところ症状は治まったような気がしないでもない。
ワタシのデッキチェアの2つ隣で旧東欧系の真っ白でやや肥えたおジョーが、背中のヒモをほどいてうつぶせていたので、昼寝どころじゃなかったけど、、まあ、ソレもどうでもいいやね。

まあ、、ソレにしても暑いや。昼間に一度走って、思い切り倒れてみたいくらい。

Marilyn

2011-11-07 00:28:04 | 散歩


久々の週末2連休。来週は金曜の深夜便でニッポンに帰って土日で芝居を5本見て月曜の朝便でまたコッチに帰ってくるという、遊びとはいえチョーハードな日程なので今週はしっかり休もう、ってナニがしっかりなのかよくわからないが、まあなんというか、ココロをいかに休ませるか、みたいなキモチで休んだ。
とかいいながら今朝はエイギョーのスタッフが話があるって言ってアパートの下のカフェに来て、かなりじとーっとした話をして帰って行った。重苦しい。そういえば会う前に歩道でアパートに住むカネ持ちベトナム人の5歳くらいのコムスメに自転車で正面衝突されて、一瞬、しばらく走れなくなるんじゃないかというくらい激痛が走ったのだが、そのコムスメのあやまり方がなんか新劇の子役みたいな感じでクサくて、カンベンしてくれーみたいだったので、ジツはイヤな予感がしていたのだ。

で、まあ、ココロを休ませなきゃ、と思ってすぐに家に帰って屋上のジムでひとっ走り。ジツは最近朝起きれなくて、土日は8時くらいまでゴロゴロして、外では走らないで朝ご飯食べてから11時頃にジムに行くような感じで、きのうは1時間で9キロ、ネズミのように機械の上で走るふりをして、けさは30分で5キロふりをした。
ソレで多少キブン的に持ち直して昼は北の西湖の近くに新しくできたニッポン料理屋へ。太巻きとさんまの塩焼きを食べて意外にウマかった。店のおジョーもベトナム人にしては例外的に愛想が良くてココロが和んだ。またイコっと。そのあとはラオス資本のカフェに行ってテラスでカプチーノを飲んでタクシーで帰ってきた。ま、普段ならコレでオシマイ。

でもきょうはココロを休ませるぞーみたいな勢いで、家で酔いを醒ましてから、というのは最近休みの日は昼に飲むことにしているので、太巻きとさんまの塩焼きでナマ2杯。で、5時前にカネモチのおばさんがやっているなじみのスパへ。90分、モミにモンでもらって約2,000円。やっぱりモマレるならココが一番と思いまシタ。
ソレでそのあとは旧市街に行って、さ来週のベトナム国立交響楽団、略してベト響のコンサートの切符を買って、そしたらナンと最前列。大好きなコンサートマスター(正確にはミストレス)アィンちゃんの目の前のお席。思わず深呼吸するジブンを想像した。
で、調子に乗ってすぐ近くのハノイ大聖堂が見渡せるテラスのあるカフェで晩ご飯。ちょうどミサが終わったところでチャペルの前はごった返していたが、お店はすいていて3階のベストの席で焼きそばを食べた。
ソレで帰るかなと思いながら途中で改修中だったカフェがオープンしていたので入ってカクテルを一杯飲んだ。コノ店はおジョーがカアイイことで有名で、コッチもだいぶなごんだ。あっと、もちろん途中のニンゲンマネキンもしっかりおがんだぞっと。きょうはチョーミニで立ってたぞっと。もう尻上がりで絶好チョーだぁ。で、ハナウタ歌いながらおうちに帰ったさ。

ま、ココまで書いてこんな駄文、世間には公開できないと思いながら公開してしまうワタシ。写真はチャペルの前のカフェ、マリリンとソコから見えるチャペルの図。実際はもっと暗い。ハノイの夜は暗いのだ。

バンチャン

2011-10-17 23:50:36 | 散歩
 


ハノイは秋晴れが続いている。朝は22度くらいで湿度もせいぜい60%。こんな快適なハノイは珍しいので、週末から3日続けて走った。今月の前半は出張と朝の雨とでほとんど走れなかった。2回、ホテルのジムで走ったくらい。その結果、膝の痛みは消えて、その代わりカラダは若干重くなって、膝への負担が増えてまた痛くなる。ヒザ痛スパイラルだ。ただ、いまのところ5キロくらいでやめているのでそれほど痛くはない。

ま、そんなコトはヒトサマにはどうでもいいことで、かと言ってコレもどうでもいいコトだとは思うが、最近の休日はコリアンタウンで昼メシを食べるのがひとつの楽しみ。
場所はハノイの西の新興開発地域。70階建ての超高層とか自称7つ星のホテルとかができつつあるところで、どれも韓国マネーと韓国ゼネコンによって施工された。韓国はスっゴイですよー、ソコの奥さん。ニッポンは完全に負けている、かというとそうではなく、全然戦っていないんだから負けているとも言えない。不戦敗。
基本的にニッポンのゼネコンはODAとかニッポン企業の工場しか請け負っていないしニッポンマネーも掛け声だけで全然入ってきていない。メーカーが工場をつくるのは安い労働力を求めているだけで、ココでカネを増やそうという考えはない。
ニッポン社会はだれもが失敗を恐れて、というか、失敗する可能性のあるコトには相互監視でチャレンジできない状態にあって、例えば銀行が、そんなアブナイことをする会社に金は貸せないといったらソレデおしまいだし、ヒトと違うことをするニンゲンがはじき出されるのは昔からずっとおんなじ。ま、ソレもどうでもいいことで、キワメテ例外的にコッチでこんなことしているわけだから、ニッポン全体が勝たなくたってジブンだけ勝ちゃいいわけだ。

でもって、コリアンタウンでナニを食べるかというとおジョー、んなワケなくて、当然焼肉とか石焼きビビンバとか冷麺とかキムチとかチゲ鍋とかブルコギとかだが、いま、ひそかにブームなのは韓国中華。中華の中華と何が違うかというと辛いコト。辛い酢豚、辛いチンジャオロースー、とか。ピリっときてご飯に合う。
あと、韓国料理の楽しみの一つに、注文してないのに、というコトは一見タダでこんなにぃー?!みたいな錯覚に陥るコトとして、テーブルいっぱいに並べられるおかず類、モノの本によればバンチャンと呼ぶアレがある。コノ韓国中華の店では沢庵が出た。ニッポンのとまったく同じ黄色いの。久しぶりに沢庵食べて泣けた。ウソ。

もう一軒気に入ってるのは北朝鮮料理のお店。揃いの時代遅れのワンピース来た北朝鮮出稼ぎおジョー隊の皆さんが出迎えてくれる。なんか、セカイが違う。ベトナムと北朝鮮は仲良しだから、大勢出稼ぎの人が来ている、のだろう。実際はよく知らない。ベトナムで忘れかけていたサービス精神に触れることができる。料理は焼肉系。
ベトナムには韓国の人はニッポン人の何倍もいる。スーツ着てパワフルに働いているのは韓国人だ。悪く言えば傲慢さをまき散らしている。ニッポン人の単身フニン者はナンか疲れ果ててるなあ。ジブンも含めてかもしれないが。手足を縛られてシゴトのためのシゴトに膨大な時間を費やして、それでもって夜は付き合いでカラオケに行って日曜はゴルフ場に草刈りに行って、、ワタシはそのへんは拒絶しているので余力はある。その余力をいまは走って消費しているわけで、優しいベトナム語のセンセとかが現れたらどうなるかわからない。

クリスティアーノ

2009-12-07 23:26:07 | 散歩
きのうの夜の11時にホーチミンに着いて空港のタクシーにボラれて、そのあと立ち直るためにホテルの部屋でビール飲んで1時に寝たかと思ったら3時頃に隣の部屋の音で目が覚めてそのまま5時まで寝たような寝てないような。先週は1週間で全部足しても20時間くらいしか寝ていない。目の奥がイタい。ダルい。
で今朝はアサ一の便でハノイに戻ってきて会社に行ったらめんどくさいシゴトが全部終わっているどころかとんでもない方向にもつれこんでいて、いったいどういう客対応したらああなるのか聴いてみたいと思ったがタヌキとは口を聴くのもいやで、もう先月からは昼飯も、ましてや晩飯なんかを一緒に食べるなんて考えられない。とりあえずお互いまだ生きてたのかと、無言で確認する。

今回はツカレタ。もちろんいろんなヒトがいろんなツカレかたをしてるんだろうが、、こういうときはいいことだけを書いて現実から逃避するだけ。
まずは行きのホーチミンの空港のANAのビジネスクラスのカウンターで留園のリンリンランランかというようなチョーかわゆいオジョーちゃんがいて、あきらかに双子でそれが二人ともANAのビジネスクラスのカウンターにいるわけだから、どういう採用試験してるんだろうかと思いながら、チェックインの間じゅうじっと見比べていたので変なオヤヂだと思われたに違いない。
飛行機の中ではクリストの『アンブレラ』の記録映画がおもしろかったがあんな悲運なプロジェクトだったかと、記憶がないのに驚いた。
あとはシバイはおもしろかった。イキウメ。詳しくはまたあとで。

食べたくて食べたモノは横浜の地下街の玉泉亭でサンマーメンと、馬車道のイタリアワイン屋のサラミと泉平の太巻き買って、家で赤ワインを激飲みして気がついたらヨレヨレになっていたとか。
芝居の前に新宿ルミネのハワイ風レストランに入ったらそこは18歳以上お断りの店で、それでも一度座ったら出て行けとは言われず場違いな雰囲気の中で食べたのが写真のハワイ風焼きソバ。店の名前はMOKUOLA。どこがハワイなんだかオヂサンにはわかんなぁーい。それくらい。

あと、きのうホテルにチェックインするときに朝食券をくれたから朝は何時からかと聞いたら6時からで、ソレはもう私が出発する時間で、朝食券もらっても食べられないって言ったら、フロントのクリスティアーノ・ロナウド似のさわやかニーさんが、じゃあお弁当つくってあげるっていうから、ああどうもって言っといたら今朝ホントにサンドイッチ弁当作ってあって、そういうサービスはコッチに来て10カ月目で初めてだったのでかなり驚いた。ホテル自体はたいしたことなかったのだがまたクリスティアーノに会いに行くかも。ちなみにRAMANA Saigon。

Old Propaganda Art

2009-09-06 22:43:23 | 散歩
今日、散歩していて見つけた戦争中の宣伝ポスターの絵をマグカップに印刷したおみやげ系アート。1個100,000ドン。500円ちょっと。高い。
Old Propagandaはオリジナルのポスターが1枚、100~200ドルくらいでA3くらいのコピーが8ドルくらい。複製を買うつもりはないのでいつか100ドル紙幣が羽が生えたように飛んでいくのは間違いないのだが今日はまだこんなのを買ってみた。
ほかにポスターの写真を1冊にまとめた写真集が65ドルで売っていて、これもまたいつか必ず買うという確信を持った。
赤と黄色に濃い青の文字で戦地へいって頑張ろう、みたいに書いてあるのが絵的に実にウツクしくて、そういうことがベトナム戦争の勝利にも貢献しているのは確かだろうと思う。

Buon'Italia

2009-09-02 15:07:41 | 散歩
今日はこっちの建国記念日で祝日。1945年9月2日に北部のベトナム民主共和国が独立宣言をしたその記念日であーる。
1945年ということはニッポンから独立したということを意味しているわけだがそれほど単純な話ではない。太平洋戦争でニッポンがベトナムにも攻め込んでいたのが1945年8月15日に負けて、ニッポンが出て行ってやっと平和が来るかと思ったら今度は一度は逃げ出していたフランスが再び侵略してきて南部を支配する。そこからホー・チ・ミンの指揮のもとフランスとの長い戦争が始まり、1954年に北部山岳地帯のディエンビエンフーの戦いでフランスを破るのだが、北緯17度線以南はアメリカが操る勢力が政権を握り、その結果、ベトナムは南北に分断される。
でもって1964年にケネディのもとで北部への攻撃が始まりベトナム戦争が本格化して、1975年4月30日にサイゴンが陥落するまでの長ーい戦争が続く。
日々の生活の中でこういう歴史を乗り越えてきた民族だなーと実感することがしばしば。道でオートバイとか車とかが絶対に先を譲り合わない光景とか、シゴトでも何度も何度も直すように言っても絶対に直さないコトとか。タイヘンなコクミンなのだ。

で、話はかわるがコレは先週末ニッポンの阿佐ヶ谷に行ったときに、以前テレビで紹介されていつか買いに行こうと思っていたオリーブオイルの店で買ってきたオリーブオイルを家でパンにつけて食べようとしている図。家族でやっている店で、たしか娘さんが結婚して南イタリアに住んでいて、その地方の農家で見つけた絞って濾していないジュース状態のオイルを直送してビンに詰めて売っているお店で、最初だけビンを買って次からは量り売りで売ってくれる。
そういう背景だけでなんとなくウマそうだと思うのだが、実際はかなりクセがあってムムってな感じ。なれればこれがホンモノの味で、コレじゃないとだめって思うようになるかもしれない、そういう一品。得体のしれない加工品ではないというのは確かだと思われる。


マリンタワー

2009-08-28 08:17:40 | 散歩
きのうの朝、成田に着いて夕方散歩。マリンタワーが改修されてきれいになっていた。
1階には芝生の庭に面したイタリア料理屋があって、ハートランドの生を2杯飲んで、そのあと家に帰る途中の焼き鳥屋でモツ煮込みとチューハイ一杯。

今日は昼は映画見て夜は芝居。短い夏休みだ。

ロクシタンカフェ@渋谷

2009-06-15 00:04:45 | 散歩
日本では芝居以外はひたすら散歩。コッチは清潔で明朗会計のコンビニがどこにでもあってよく冷えたペットボトルの飲み物を簡単に買える。たとえコンビニがなくても自動販売機が、これはもう石を投げれば当たるくらいにあって、コレに関してはアッチにはまったくないものだけに、便利というか、なきゃないでそれほど困らないんじゃないかと思ったりして。電車もバスも長くても10分も待てば来て行きたい所に行ける。道を歩いていても信号が赤になれば車は確実に止まるし、後ろから意味もなくクラクションを鳴らされることもないから道を歩くくらいのことにジブンの命はジブンで守らなきゃ、みたいなヘンな神経を使う必要もない。食べ物屋ではフォークを使う前にティッシュで拭いたり、箸たてから箸を選ぶのにどれが一番汚れていないかを真剣に見なくてもいい。
やっぱりアッチはニッポンの4、50年前くらいの状況で、ニッポンと同じようにこれから発展していくのかどうか知らないが、そういうところでもう一度、同じような変化のプロセスの中に身を置くのはやっぱり疲れるなあー、という感じ。

それはそれとしていまだに政権にしがみついているアソーさんが、キヨミズの舞台から飛び降りますみたいな顔して二酸化炭素削減の目標を発表したら世界中から、それっぽっち?みたいな失笑の嵐になっていてハタから見てても羞恥心のツボが刺激されまくり。出し方がへたというか、すぐに突っ込まれるのがわかっているのにソレへの準備がまったくできていない。ボケだけの漫才みたいな。
で、なんで失笑の嵐かというとニッポンとかほかの先進国はこれまで発展する間にとんでもない量の二酸化炭素を出しているわけで、インドや中国なんかのいままさに発展しつつある国は先進国が主張している一律の制限をしたら発展が止まってしまって困るのでこれまでのトータルで考えるべきだと言っている。
コレはじつにわかりやすい主張でごもっとも、といって引き下がるしかないと思うのだが、相変わらず大衆迎合政治の片棒を担いているテレビのニュースなんかを見てると、この削減のために家庭の負担が年に7万円かかるとか、日頃のアノどうでもいいレジ袋削減運動はどこにいったのかという雰囲気。地球にやさしい、とかそういう歯が浮くようなセリフには何の抵抗も感じなくて、実際に二酸化炭素を削減しようとなったら、24時間やってるコンビニなんかも夜の10時には閉めて、町中の自動販売機も全部撤去して、自家用車も燃費が良かろうが悪かろうが税金高くして、どうしてこんなことになっちゃったんだろうという値下げしまくりの高速道路通行料ももっと高くして、早い話、4、50年前の生活に戻るくらいのことをしないとハッキリ言ってもう元には戻らないことがわかっているのにそういう現実には目をつぶっている。
もちろん技術の進歩で多少クリアできる部分もあって、ソコを突っ込めば生きる道が見つかるっていうような、世の中前進あるのみみたいな考え方もあるが、基本的には相当後退しなければはなしにもならないのが現実なのだ。

で、うちには車もないしクーラーもないので電車で涼んでひたすら散歩して町のカフェで一服。ロクシタンはヴァーベナのオードトワレを前に買ったことがあって、モンシロチョウのような独特の香り、というか匂いは嫌いではない。ハノイにも店があってあっちで買うと安いのかどうか、今度見てこようかと。
こういう自然志向の企業が実際にはどうなのかというのはよくわからない。冷房やめます、みたいな、そういう思いきった店にでもすればわかりやすいのだが。

福岡天神・新天町 飛びうめ

2009-02-15 22:47:23 | 散歩
福岡のシゴトがひと段落してもうこんなに来なくなる、というか、あと1、2回来たらもう死ぬまで来ないかもしれないので、これまで気になっていたところに行ってみようかというキブンで、天神の新天町商店街にあるココへ。
新天町商店街は西鉄天神駅のエスカレーターを降りて左のほうに行ったところにあるアーケード街で、よくあるアーケード街に比べて屋内的な感覚が強い。ちょっとそこまでは、という気もするが、パリのパッサージュに似ていると言っては言い過ぎか。迷路的な面白さみたいなところは十分ある。

この蕎麦屋さんはそのパッサージュの真ん中くらいにあって堂々とした構えと静かな雰囲気を漂わせていて一度入ってみたいと思っていた。店の中は中2階風の2層になっていて天井が低いが食事をするにはちょうどいい。床も壁の造作も木でできていてよく磨き込まれている。
食べたのはおろしそば。春一番が吹いて気温が20度くらいまで上がったので冷たいのが食べたくなった。だいこんおろしに卵焼きの細く切ったのとかなめことか海苔とかねぎとか、盛り付けもきれいでそこに自分でつゆをかける。そばを2/3くらい食べたところでタイミングよくそば湯が出てきて、、こういうふうに流れるように進んでいく感じがじつにキモチよかった。

天神は地下の商店街も床がレンガで天井が鋳物の真っ黒いグリルになっていて、かなり暗くて雰囲気がある。何年も通ったが他はあまり知らない。



横須賀美術館

2009-02-02 09:17:00 | 散歩
午前中、磯子で我が家の競走馬のレースを見たあと、急に思いついて観音崎にあるココへ。おとといからの強風で浦賀水道の波しぶきがよく見えるだろうと思って。

地方都市の公立美術館の義務みたいな感じで子どものお絵かき展かなんかやってたが、ダイエーの子供服売り場のような、ウルサさ+俗っぽさで、せっかくの空間がブチコワシ状態。
とはいえその空間はなかなか見ごたえがあって、分厚い鉄板を曲げて作った外殻にまるい穴がたくさん開けられて、その外側のガラスの薄皮を通して海や空やほかの部屋にいる人が見える。
壁と天井は曲面でつながっていて境目が見えないので、白い壁の存在感は希薄で、そのまるい穴だけが逆に殻の厚みを感じさせている。

こういう殻に包まれたい、みたいな、そういう皮膚感覚というか生理感覚というか、それだけで作られたような空間で、それはそれで美術館というアタマではなくカラダで感じるための場所にはふさわしいような。

設計は山本理顕サン。今のところ設計の意図通りに管理されていて、去年の夏に見た福生市役所のような悲惨な状況はなかった。