老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

Broker House

2010-04-30 18:45:33 | ベトナム
きのうの夜は連休前夜ということでスタッフの人たちとビアホール、いや、ビアガーデン、いや、もっと正確にはビア空き地に行って、ナマのゴーヤとかカエルとか、トンソクは普通として、あとは正体不明のモノをつまみに、コッチのかなり水っぽいローカルビールを飲みに飲んだ。途中から、スタッフの中でコノ業界で15年以上働いているベテランのおネーさんがダンナを連れてきたので一緒に飲んだのだが、このダンナがムラカミハルキにそっくりでオドロいた。それだけ。オチありません。
で、アパートに帰ってハダカになってシャワーでも浴びるか、と思っているうちに寝てしまって夜中に目が覚めたらハダカで床に横たわっていた。いや正確には寝ていた。ソノまま呼吸をやめていればフシン死で解剖されて、安いツマミ食ってら、とか言われていたかもしれないが別に異常ありマセン。尾崎ユタカさまとか草なぎ君とか、酔っぱらってハダカになる人にはすごい共感します。ワタシ。

で、けさから4連休でまずは近所のレストランで麺を食べてそのあと酸素バーに行ってハードな指圧をしてもらった。涙が出るくらいイタかった。それでもまだ肩にできた血のカタマリはなくならない。ぐりぐり。
そのあとは散歩して、指圧の後に酒を飲むのは危険とか書いてあるが気にせず、コノBroker Houseという名前のカフェでビールを飲んで焼きそばを食べた。コレもまた異常ありマセン。このカフェは広くてすいていて静かなので快適。ニッポンでいえばトー大のようなベトナム国家大学でニッポン語を勉強中のおジョーちゃんがアルバイトでときどきいるのだがきょうはいなかった。まあハッキリ言ってコッチにはそういうコが山のようにいる。とにかく勉強熱心でニッポン人を見つけると積極的に話しかけてきて、、早い話が会話の練習。コッチもヒマつぶしにはいい。

そうこうしているうちに夕方になって、あしたはもう少し歩こう、と決意もイソザキアラタ。

『豚の家族』

2010-04-25 21:00:52 | アート
題名、勝手につけた。きょう散歩していて見つけたギャラリーに展示?されていた作品?。親豚のまわりで子豚が何かしている。いや、何もしていない。よく見るとヨコっ腹にどれも家紋のようなマークが入っている。

このマーク、どこかで見たことがあると思ってよく考えたら原子力のマーク? とするとこの作品?で豚はいったい何を言いたいのか。

ま、どうでもいいや。
ばら売り可、だったので、お立ち台の、2匹いるうちの手前のほうのを買った。おケツのあたりがプリプリで、お立ち台に上がるにはふさわしいボディ。

酸素バー

2010-04-23 20:51:46 | ベトナム
酸素なんて空気中に20%も含まれているわけだから、そんなものにお金払うなんてありえネーっと思っていたのに、今朝、酸素バーに行ってしまいマシタ。というのもきょうからコッチは3連休で、まずはたまりにたまったストレスをどうやって解消すべきかと思って、ニッポンではマッサージとか、まったく行ったことがないのだが、さすがにコッチは安いので、最近、いくつか試しておりマシテ、新しくできたココがキレイそうなので行ってみようと思ったシダイ。

だいたいニッポンではマッサージは10分1,000円+消費税が相場。どこにでもあるてもみんで90分コースが1万円を超すから、サラリーマンのオヂサンにはハッキリ言ってとんでもない話し。ソレがコッチでは60分で300千ドン=1,500円前後。10分250円。ローカルの安いところはもっと安い。ココは90分で540千ドン=2,700円。やや高めなのは酸素バーがあるから。それでも今は開店記念特価で2割引きになっていたからむしろほかより安い。

ココではまず最初にラベンダーとかいろんなオイルの香りが漂う中で、足をお湯につけながら酸素を15分吸う。ハッキリ言ってどうってことない。もちろんすぐに効果が出たら怖い。ただいわゆる環境音楽的な音を聴きながら横になっているだけでキモチは安らぐ。
で、そのあと指圧系のマッサージを受けるわけだが、受付でどこが一番コッテいるかみたいなことを聞かれて紙に書くので、ワタシの場合、とにかく肩から上腕部が硬直しているくらいコッテいるので、そう書いたとおり重点的にもんでくれた。コレがほかの店だとマニュアル的に決まっていて肩をもっともんでほしくてもベトナム人は頑固だからなかなかやってくれない。

でもって、かなり痛かった。指圧のココロはハハ心、とかアタマの中で呪文のように唱えているうちにおしまい。ケッコウ気に入った。スタンプカードももらったので週1くらいで来たい。

オスィン

2010-04-19 00:32:08 | ベトナム
先週はニッポンからの出張者が3人も来て、アッチの、、シゴトのためのシゴトに半分以上の労力を注がなけりゃならない、いわゆるそのー閉塞シャカイのマゾ的混乱に巻き込まれて土曜日までナンとも不完全燃焼的な忙しさで、忙しく動き回ったワリには何も前進していないというか、誰かに踊らされたというか、ソレどころか逆にイライラとムカムカとモヤモヤがたまって胃のあたりがねじれるように痛くなったりする。
けさは2時頃にパッチリ目が覚めて、そのあとは眠いような気がするのに眠れず、明け方になってやっと眠くなってきたと思ったら外で工事が始まって眠ったような眠ってないようなで8時頃にあきらめて起きた。このままイケばウツだ。おとーサン、眠れてマスか、って、そりゃいい質問だが、キモチよく眠れたことの記憶がもう遠い過去のモノとして消えかかっているからどうにも答えようがないんデス。

で、今日の話題だが日曜に初めてコッチのメードカフェに行った。。んなことするわけない、というかそういうのは残念ながらない。と思う。
日曜はキブン転換に引っ越してきて初めてシーツを洗った。1ヵ月半ぶり。でもって先週から家主の紹介でメードさんが週に2回、昼間の会社に行っている間に来て掃除とアイロン掛けをしてくれることになったのだが、で、洗濯も頼めばしてくれるのだが、ヘタに外で干されたりしたらキタナイ空気で汚れるし、かといって乾燥機なんか回されたら電気代がもったいないので、どうせ洗濯自体は機械がするわけだからジブンでボタンを押すだけのコト。
で、メードさんはニッポンのメードさんのイメージとは違って白いひらひらのエプロンとかはしていなくて、、コッチではメードさんのことをオスィンと呼ぶくらいで、オスィンというのはあのNHKの朝の連続テレビ小説の「おしん」のことで、10年前くらいにアレがこっちで放送されるや、メード=オスィンになったらしい。だからひたすら地味で、なにか理不尽な仕打ちにもひたすら耐えて、それでいて時には小さなヨロコビに明るく振る舞ったりする、そういうイメージのまんま。パンツにはぴっちりノリをキカせてアイロン掛けてね、っとか冗談で言っても通じそうもない。

メードなんて使い慣れてないし、ましてやメード喫茶すら行ったこともないから、いやホントに、、メードのくる日は朝から台所回りをきれいにしたりとか、ゴミが落ちてないか確かめたりとか、、ハッキリ言ってバカげたことをやっている。とはいっても汚したままほったらかしておいて他人に掃除させるわけにもいかないと思うんだが。どうなんでしょ、そこんところ。
コッチではメードは中流くらいの家でも使っている。会社のスタッフでも使っているヒトがいるくらい。メードにはすっごいキツイ言いかたでモノを言いつける。そういうのにはなかなか合わせられない。人類は皆キョーダイのクニから来た身としては。

写真は何の脈絡もなく、昼に食べた真鯛の煮付け@Khang。ココではベトナム語の勉強をしながら昼ごはんが食べられる。たとえば(ニョロニョロ記号は省略)、

Chi ten gi ?=おジョーちゃん、お名前は?
Toi ten la Anh=アインちゃんれす。。  以上。

Joma Cafe

2010-04-11 22:51:10 | ベトナム
ハノイにはスターバックスはない。エクセルシオールもドトールもベローチェもない。ドトールとベローチェはあるわけないか。なぜかグロリア・ジーンズとイリーはあるがベトナム人には人気がない。ベトナムコーヒーじゃないのと高すぎるから。だいたいガイジンしか入っていない。
ベトナムコーヒーのチェーンとしてはハイランズ・コーヒーがチャンピオンで新しくできた高層ビルとかショッピングセンターには必ずある。オペラハウスとか博物館の庭先にも店を出しているくらい。それとコーヒーメーカーのチュン・グイェン・コーヒーも直営店もあるが街中の6~7割のカフェの看板にはこの会社のマークが付いている。ニッポンでいえばUCC上島珈琲みたいなもの。

で、最近ナウいベトナム人の間で人気が出ているのがコノJomaである。隣のラオスのコーヒーチェーンで今年の初めに1軒できて、2軒目が最近できた。ニッポンでいえばフレッシュネス・バーガーのような雰囲気の店で、食べモノを注文すると番号の書かれた札を渡されて好きな席に座っていれば運んできてくれる。
ベトナム人に言わせるとラオスのコーヒーはベトナムコーヒーとはまったく違うモノで、それは雨が少ないから味に深みがない、みたいなことらしくて、で、コッチはいつも深みがありすぎるコーヒーばっかりだと胃がおかしくなりそうなのでラオスコーヒー、Welcomeナノダ。

この店はベトナム1号店。旧市街の西側の、昔のお城があった区域の南側。レーニン像のある公園の近くのDien Bien Phu St./ディエン・ビエン・フー通りに面して、隣はデンマーク大使館。1階の外の席が緑がきれいで、普段は静かなんだろうが運悪くパツ金のオンナの人がオトコと延々としゃべり続けていて若干うるさかった。

ハノイのアール・デコ

2010-04-11 00:57:34 | ベトナム
コッチは4月だというのに毎日涼しい。朝なんか寒くて起きるのがつらい。気温はニッポンと同じか、もしかしたら低い。それに湿度がやたら高い。梅雨の頃にものすごく冷える、あの感じだ。

で、きのうは家のまわりをぶらぶら散歩して、ケッコウ無駄にカネを使った。まずトイレットペーパーが、よさそうなのを選んで買ったら6個入りで54千ドン=270円。ニッポンと変わんないじゃん、みたいな。安いのは極端に安くてコレの半分以下。
なんでそんなムダ使いをしたかというと、コッチのトイレには便器の横にハンドシャワーが付いていて、紙で拭くのではなく手を使って水で洗い流す。だから紙はテキトーなものでいいわけだが、ワタシとしてはまずもってそのシャワーを使いこなせない。アンナの使ったらズボンとかトイレの中とかがビシャビシャになるに決まっている。ものすごい勢いで出るから。だから二重になってる柔らかい高級なのがどうしても必要なのだ。まあ別に大騒ぎすることでもないが。

でもって昼ご飯にフランス人がやっているレストランに入って、フランス料理は食べずにベトナムのつけ麺を食べたのだが、ついついワインを頼んだら1杯95千ドン=470円。イキオイで2杯飲んだらメインの料理より高くなってシマッタ。ちなみに食後のカプチーノが55千ドン=270円。まあワインもこれでも安いほうなのだが。別に後悔はしてないけど。一番安い料理を頼んでおきながらなんで2杯もワイン飲んだのか、そういうジブンが理解できないだけ。

他にはムダ使いはしてないのに、、と思ったら、電気代と水道代と、その他モロモロの請求書が来て、やっぱり電気代が高かった。1か月で600千ドンちょっと=3,000円ちょい。まだ冷房もほとんど使ってないのに1ベッドルームのアパートにしてはコレは高い。IHコンロのせいだ。電気ポットがないのでコーヒー飲むのにもいちいちIHで鍋の水を沸かしているのが敗因かもしれないのでさっそくあしたポットを買いに行こう。

そんなわけで外が涼しいだけじゃなくてフトコロも涼しい。だからおカネのかからない遊び、と思って古い建物を見て歩くことにした。・・・前段が長すぎ。

まずコレは家から徒歩1分のところにあるアール・デコの病院の建物。1920~30年頃のモノと思われる。コンクリートの極端にでかい看板には「CLINIQVE」とあるが「CLINIQUE」のことか? 窓の大げさな飾りとか線の連続する感じが今でも古さを感じさせない。木で隠れて見えないが、2,3階の同じデザインの部分の色使いも、濃いグレーを使うことで線のシャープさを引き立てている。

で、この建物は今も病院として使われているようで玄関先に救急車が止まっていた。中がどうなっているのか見てみたい。
ちなみにこの建物の左側の奥のほうには古い建物を改修したフレンチべトナミーズのレストランがあって、同じ建物の一部かどうかはわからないが天井が高くてキモチのいい空間になっている。内部のデザインはたぶん今ハノイで一番洗練されていると思う。

ニッポンだったら重要ブンカ財クラスだと思うがコッチではどういうふうに扱われているのかはわからない。お寺とか遺跡のタグイはあちこちで修復作業が行われているが、こういう植民地時代の建物はどうなんだか。そういうモノまで敵視してわざわざ破壊するようなナショナリズムまる出しのどこかの国とはアキラカに違うとは思うが。

とりあえずまた続く。

『mahler 4』@ハノイ・オペラハウス

2010-04-10 01:34:31 | アート
コッチでの数少ない娯楽の一つとして定着したベトナム国立交響楽団、略してVNSOの、きのうはマーラー・シリーズ第6弾。2007年から始まって10番、5番、6番、3番、2番ときてきのうは4番。ワタシが見たのは2番に次いで2回目。
このあと今年は10月にハノイ市の建都1000年記念コンサートとして8番「千人の交響曲」を巨大な、ニッポンでいえば武道館、中国でいえば人民大会堂のようなところでやる。演出的にはデキ過ぎのプログラムだ。全部が終わるのは2012年。イキていれば見続けたい。

で、きのうはまず最初にRichard Straussの「オーボエ協奏曲」ニッポンから広田智之サンが来てVNSOとは2度目の共演?かな。シルクのてかてかのシャツの裾を外に出して、オーケストラのメンバーが黒の正装なのとは対照的。クセのありそうなオジサンに見えたが演奏が始まったら吸い込まれた。楽団は1曲目から絶好調。

休憩をはさんでマーラー。ソプラノは去年の2番に続いて腰越満美サン。スゴイ名前。美が満ちるなんて。衣装は真っ赤っ赤の布切れ1枚を巻きつけただけみたいな。で、裾の先が糸で指に結ばれていて蝶々のよう。コレも吸い込まれまシタ。
ただ曲自体がかなり中だるみするのと最後の盛り上がりがまったくなくて、コレで終わり??みたいな終わり方。周りのベトナム人がおしゃべりするのも仕方ないような。全曲演奏だからこういうのもやらなきゃいけないということだ。

お目当てのダブルコンサートマスター、ランちゃんとアインちゃんは黒の衣装でおキレイでした。
それにしてもこのオペラハウスは古い木造校舎の講堂のような雰囲気。外の車の音は聞こえるわ、子供の泣き声はするはで集中力が試される。その代わり音がやたら良く響くのはまぎれもないジジツ。せめて蚊取り線香くらい点けてほしいと、、演奏中にタタくわけにもいかず。

『The White Ribbon』

2010-04-05 01:40:29 | 映画
土曜の午後に会社のスタッフから今から打ち合わせがしたい、みたいな電話があって、ソレは金曜にボッパツしたクレーム、というべきか、相手の内部対立のトバッチリみたいなモノに近いのだが、ソレが裏のほうで動いたらしくて、その流れで日曜は朝からオフィスに行って、3人出てきたスタッフの作業を見ていたり、ニッポンの担当者への指示を出したりでほぼ丸一日つぶれた。そんなんで大事な休日があぶくのように消えてしまうのは耐えられないので久しぶりにHanoi Cinematequeへ行ってこんなのを見てきた。かなり暗い映画、って画面が。しかも白黒で暗闇の中ばっかり映しているような。

去年のカンヌ映画祭のパルム・ドール受賞作で今年のゴールデングローブ賞の最優秀外国映画賞受賞作で、その上アカデミー賞落選、ということはかなり期待できる。アカデミー賞はハッキリ言ってホントにいい映画は受賞できない仕組みになっているのは結果を見ればアキラカだし、おまけに今年はインチキドキュメンタリーが受賞するくらいでノーベル平和賞と同じくらい堕落している。

でもって内容は、、音はドイツ語でやたらしゃべりが早くて、字幕が英語だったもんだから話の半分くらいしか理解できなかった。とはいえ第2次世界大戦勃発前夜のドイツの田舎の村の、なんか息がつまりそうなくらい社会が閉塞している中で、不吉な事件が次から次に起きる。それが誰がなんのためにやったのか、その辺の深い部分はほぼちんぷんかんぷんで、ときおり会場のワタシ以外のほぼ全員のオーベー人がいっせいに笑ったりして、なにがおかしんだか、と思うこともしばしば。

そういう社会が行き詰っていくような雰囲気の中で、事件の犯人探しが村の権力者である牧師と医師によって一方的に進められる。村の人たちは、いたいけな子供も含めて権力者のやることに何も口出しできず、少しでも反対するような態度を示せば村から締め出されるような雰囲気になっていく。それでも事件はだんだんとエスカレートしていって、同時に唯一の明るい話題として映画全体を早口で進行していく学校教師役の若い男がその牧師の娘なのかなあ、よくわからないが14歳のオンナとできそうになるのだが、当然権力の一端を握る牧師は認めるわけもなく、それどころかその娘になにか淫靡なコトをしてしまう、のかどうかその辺もハッキリ言ってよくわかっていない。
そんなこんなで何だこいつか、みたいな空気が漂ってきたかと思ったら戦争が始まってそういう個人の感情みたいなものは雲のように消えてしまう、、みたいな感じであっけなく終わる。ムズカシイ映画だ。

人びとの暗い気持ときれいに晴れ渡った村の風景とか、悪いニンゲンのドロドロした感情と讃美歌のきれいな歌声とか、そういう強烈な対比が何度も繰り返される。権力を振りかざすモノがあまりに愚かな存在として描かれていたり、弱い者が簡単には倒れなかったり、表現的にはわかりやすい部分もあった。かなり宗教的な背景というか、色が濃い。
監督はミヒャエル・ハネケ。ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア映画、ってどういう意味? ニッポン公開は今年の秋で恥ずかしの邦題は「白いリボン」だってさ。

『NINE』

2010-04-03 14:35:31 | 映画
先週ニッポンで見た映画。家の近所に新しい映画館ができたので行ってみようということになったのだがやってるのは他と大差なくてぺネロぺ・クルスちゃんが出ているというだけの理由でコレを見た。映画館自体はワンランク上ということで、まあ快適でシタ。っと、今週はクイーンとかほかにもおもしろそうなのをやってるみたいで内容的にも他とは少し違うのかもしれない。

で、映画のほうはミュージカル化された映画のもう一度の映画化。ということはもともとは映画??
イタリアの巨匠映画監督が、もうとっくに才能が枯渇して新しい映画が撮れなくて、それでも過去の栄光にすがっていろいろオンナの人に手を出したり足を出したり。キレイな奥さんとのもう元には戻らない関係とか愛人のクルスちゃんとのくんずほぐれつの関係とか、そういう部分部分ばかりが強調されていたが、もともとの話としてはその監督の子供の頃のアブナイおねーさんとの海辺での経験とかソフィア老練、いやローレン演じるど迫力な母親とのイケない関係とかから逃れられないダメな男の話ということのようで、やっぱりそういう暗い部分を表現しきれないmajority迎合主義のアメリカ映画の限界なのかなあ、という内容だった。

子供が一人出てきて、それが監督の分身であるようなのだが、分身なら分身でもっと幽体離脱的なドロドロした感じがないと単なるかあいい子役で終わってしまう。子供が海辺のおねーさんにオカされることが本当は重要な意味を持っていたはずなのにソレをほのめかすような場面もホントにもうバラの花を見てコ―フンするくらいの想像力をはたらかせないとアタマの中に組み込まれていかない。もちろんそれをリアルに表現するのもどうかと思うが、というかそういうタブーをどう表現するかがダイジなところだと思うのだが。
有名女優がたくさん出ていて豪華、というのが売りな映画。

ところでフーフ割引で一人1000円で入れるのはありがたいのだが、入口のところで切符切りのおジョーちゃんに年を確かめられるのはスゴイ恥ずかしい。空港の全身透視機を通るようなキモチ。せめて同年齢のオバサンならガマンできる。