初めて投扇興を体験してきました。
枕という台に、載っている的は蝶と言います
この蝶を扇を投げて落とす遊びです。
雅な遊びなので、さぞかし古くからと思いますが、
始まったのは江戸時代ということです。
遊び方にはルールがあり、
鑑定をする行事役や、記録取役、扇を拾う役など、
決められた役が、それぞれの仕事をします。
お定まりの式があっって、口上も滞りなく進めばいざ対戦と、
この遊がさらに楽しく盛り上がるのだと感じました。
扇が蝶を落とすと、点が入りますが、
落ちた形によって、それぞれ点数が違うということ。。
初めは落とすことさえ大変なのですが、
巧者になると、より点の高い姿で落とすことを考えます。
そして落ちた姿にはそれぞれ名前が付いているのですよ。
「投扇興銘定表」なるものがあって、それに照らし合わせて、点が入りますが、
落ちた形についた銘が源氏物語から取られていて、とても響きが優雅です。
例えばただ落としただけだと、「花散里」一点というように。
いろいろと聞くと、なかなか奥の深い遊びとわかりました。
何事もその道を本当に楽しむには、修行はつきもののようです。
初体験は、練習では落とせたものの、
試合では一度も扇は的を落とせませんでした。
投げ方も難しいですよ。
運動神経が関係するとしたら、私には無理かもと。
でも投げる格好だけは・・ いかがなものでしょう。