「あまのはら」 (結 製)
とてもきれいなお菓子です。
竿物ですが、切り口の景色が場所によって違います。
黒い縁高の中では下の黒が透けて、まるで夜のようですが。
器によっても違う姿が楽しめそうですね。
このような美しいお菓子の写真の後には、
とてもモザイクなしではお見せできない、
初めての「二文字搔上灰」の灰形です。
なんと写真に撮ると粗がさらに強調されてしまいました。
それで不本意ながらこの写真です。
まず、欠風炉のヘリが邪魔をして、灰形を作るのが大変です。
灰匙を持った手をどのように入れればよいか四苦八苦。
ようやくできた二文字灰に、
火箸などの細いもので、掻上げながら筋を入れていきます。
それも、深からず浅からず、あまり細くてもいけない。
均等に、まっすぐ。
出来ません。
ちょっとでも震えると曲がります。
力が入ると"深くて太い溝"になる・・
なんか嫌なものを連想しますね・・・。
もうそろそろ手が震える年ですからね。
何でも、少しでも若いうちに習得しておくべきですね。
今日から毎日一回は作ろうと心に決めました。
でも皆さんが「名残の茶事」をしたいという、
健気な意欲を見せてくださったからこそ、
私も初めての灰形に挑戦する機会が出来たのですから、
何とか少しでも良い姿になるように頑張らなくてはと。
モザイクなしの写真を、
ちらっとでもお見せできるようになりたいです。