「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

徳川茶会と大織部展へ

2014年10月27日 | お茶三昧


早朝の新幹線に乗って、名古屋まで。
徳川美術館に着いたのは、予定通り9時30分でした。
もうすでに並んでいる方達の後ろに並び、
受付を済ませて、いただいた席札は、
「薄茶席11時50分・濃茶席12時40分」でした。
前日からの宿泊組もおありでしょうから、仕方のないところでしょう。

徳川美術館で催される≪徳川茶会」は、 今年は第五十回記念と言うことです。
十月から十一月にかけての土・日・祝日に、九日間催されています。
私が参加した日は所属する「桃夭会」の担当のお席です。

順番待ちの間にまずしたことは、点心を頂くことでした。
とにかく朝五時に、軽く取った朝食です。
十一時にはもう、空腹に耐えられず。
同じ思いで集まった皆さんで、点心席はたちまち満席。


期待通りのお食事を頂きました。
お酒も一口。同行のご人と酌み交わし。
「今日は車でないから大丈夫ね」と、もう一献と思ったのですが、
お銚子は、ハルカ遠くに行ってしまって、
回してくださいと声も掛けるのもちょっと恥ずかしく、一献にて終了。

お腹が満たされたところで、茶席の待合に向かいました。


茶席に続くたたずまい

濃茶席となりにある「心空庵」


濃茶席は筒井紘一先生、薄茶席は奥様がご亭主を務められていました。
筒井先生のご説明はいつもながらわかりやすく、伺っていて心に沁みます。
今回のお道具では、床の軸「遠浦帰帆図」( 重要文化財 名物)、
古備前の水指 銘 青海 ( 重要文化財 大名物)が素晴らしいと。
茶席で目の当たりにすることができたのは本当に幸せでした。

お釜は芦屋釜。
良いお釜の蓋は素手で持っても熱くないと。
試しに蓋にちょっと触れてみました。確かに・・・

いつも稽古で、男性陣に、「小習はお釜の蓋は男性は素手でとりますよ。」
と言いつつ熱さに負けて、帛紗を使ったりしていますが、
それは男性陣が軟弱なのではなくて、お釜のせいなのねと思い、
今度説明して謝らなくてはと。

写真は待合でいただいたお菓子だけで、お許しください。

「千代のゆかり」(両口屋是清製)


会記にある、茶入( 唐物丸壷・大名物)、茶杓( 千利休作 銘 虫食い)
茶碗( 井戸 銘 大高麗  大名物)は別展示で、道具飾席に飾られていました。

副席の薄茶席も、大変和やかで、たっぷりとお薄を頂けました。



記念品は織部茶碗と、当日開催中の「やまと絵」の図録です。
図録はさすがにどっしりと重かったので、
記念品は軽いほうがいいかしらと、ちょっと思いましたが。
何故かというと名古屋まで来たのですから、多治見まで足を延ばし、
「大織部展」の最終日に駆けつける予定だったからです。

それでも頑張って、大織部展もしっかり堪能してきました。

岐阜県現代陶芸美術館

残念ながら、期間限定で、目にする事のできない名品もありましたが、
十分に見ごたえのある展示でした。

はしごをした私の足はさすがによれよれになりましたが、
帰りの新幹線の中で、ビールで乾杯をして、
味噌カツ弁当を食べて、疲れをいやすこともできましたので、
「満足満足」の一日になりました。


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