どちらが主役?
お茶を仕事として教えること、
それはとても楽しいことであり、私には一番自分らしい時間です。
でも、教えるということはとても難しいことでもあります。
様々な考えをもって通われる方たちに、
それぞれ充実した時間を作って差し上げるために、
どのように心をくだいたらよいか。
それをいつもいつも考えているわけではないのですが、
時々これでいいのかと思い悩むこともあります。
私のやり方はこれですと、まだ悟れないでいるからでしょう。
私の願いは決まっています。
一人一人が自分のお茶を見つけてほしい。
お茶を楽しむ人を一人でも増やしたい。
敷居の高いお茶ではなくて、誰でも長く続けられるお茶をと。
その中で、皆さんそれぞれの気持ちの振れ幅を調整していくことが、
難しいことであり、でもそれが役目でもあると感じています。
でも時々とても孤独に感じます。
一人の人の気持ちをつかめなかった孤独。
自分を押し出せない孤独。
師匠は師匠でしかないという孤独。
でもやはり、最後はお茶をしているときの皆さんの、
ちょっと緊張した顔、楽しそうな様子、くつろいだ言葉に、
癒され幸せを感じている自分に気づくのですが。
のんきな師匠ですが、
花を眺めつつ、濁り酒で疲れを取りながら、
こんなことを思う日もあります。
なんだか青臭いですね。
人間幾つになってもこんなものかしら・・
私だけかしらね。
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