日光東照宮で初めて流鏑馬を見ました。
この日に合わせて、
『伊勢音頭』を奉納するという芝大神宮主催の行事に、
関係の方のお誘いで参加させていただき実現しました。
昔から、「日光を見ずして結構というな」と言われていますが、
こともあろう、私は日光は仕事の関係で、もう十回以上訪れていると思います。
でも仕事で訪れた日光では、とても結構という気分を味わうことができませんでしたので、
今回のように、のんびりとした物見遊山ができたことは幸運でした。
まずは一行の仲間のしるしの半纏を着て、
「伊勢音頭奉納踊り」の応援です。
横断幕を先頭に踊りの列がやってきました。
白と紫の着物が新緑に映えて、とてもきれいでしたよ。
ひごろから、練習を重ねているということですが、
坂道で、それも砂利道ということで、踊りにくかったと思います。
踊りの奉納に続いて流鏑馬です。
的の準備も整うと、参加の射手が馬に乗って行列をして紹介されました。
目の前を通る馬のつぶらな目が、とても優しくきれいなことが印象に残りました。
馬上の射手もりりしく、装束も決まっていましたよ。
的を射る瞬間を何とかカメラに収めようと、
目の前を通り過ぎる時にシャッターを切りましたが、
一度目はこれ・・
二度目は少しましかな・・
三か所の的をすべて射ることができるのは大変なことのようで、
見事命中した時の完成と拍手、外れた時のため息とが、交互に入り混じり、
目の前を通り過ぎる一瞬の興奮を、見物の誰もが楽しんでいたと思います。
的を射ることができた射手には、白い布(正しいよびながわかるとよいのですが)が、
肩から掛けられて、見物客の前を通ってゆったりと退場していきました。
馬が走ってくる姿に惚れぼれしました。
もちろん馬上の若者と昔若者にも。
踊りも流鏑馬も、何年もの精進あっての今日だったことは、
間違いないことでしょう。
それでも、この一瞬に実力を遺憾なく発揮できることは易しくはないですね。
数日前に終えたお茶会がふと頭に浮かびました。